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公開番号2024152455
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023066662
出願日2023-04-14
発明の名称自動車用シール材
出願人西川ゴム工業株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類B60J 10/36 20160101AFI20241018BHJP(車両一般)
要約【課題】クリップの取付不良が起こらないようにする。
【解決手段】シール材本体10は、クリップ20の取付孔15cを有する基底部15と、基底部15の幅方向一端部から延びるシール部16と、シール部16の先端部から基端部まで延びる凸部17とを有している。凸部17が形成された凸部有り部分Aと、凸部17が形成されていない凸部無し部分Bとの境界が基底部15の長手方向中間部に位置付けられている。取付孔15cへの取り付け時におけるクリップ20の頭部21の端部が、取付孔15cの中心線に沿って見たときに凸部有り部分Aと重複するように配置可能とされている。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
自動車に配設されるドアが閉状態にあるときに当該ドアと車体との間をシールするシール材本体と、該シール材本体を前記ドア及び車体の一方の部材に取り付けるためのクリップとを備えた自動車用シール材であって、
前記シール材本体は、
前記一方の部材に沿って延びるように形成され、前記クリップの取付孔を有する基底部と、
前記基底部の幅方向一端部から当該基底部に対して離れる方向に延びるシール部と、
前記シール部の先端部から当該シール部の基端部まで延びるとともに当該シール部との間に中空部を形成する凸部と、を有し、
前記凸部は前記基底部の長手方向の一部にのみ形成され、前記凸部が形成された凸部有り部分と、当該凸部有り部分よりも前記基底部の長手方向一方側において前記凸部が形成されていない凸部無し部分との境界が前記基底部の長手方向中間部に位置付けられ、
前記クリップは、
前記取付孔に取り付けられた状態で前記基底部における前記シール部側に位置する面に沿って延びるように形成された抜け止め用の頭部と、
前記頭部から突出し、前記一方の部材に形成された係止孔に差し込まれる差込部と、を有し、
前記取付孔への取り付け時における前記クリップの前記頭部の端部が、前記取付孔の中心線に沿って見たときに前記凸部有り部分と重複するように配置可能とされていることを特徴とする自動車用シール材。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
請求項1に記載の自動車用シール材において、
前記境界は、前記取付孔の中心線よりも前記基底部の長手方向一方に5mm以上離間していることを特徴とする自動車用シール材。
【請求項3】
請求項2に記載の自動車用シール材において、
前記境界は、前記取付孔よりも前記基底部の長手方向一方に離間していることを特徴とする自動車用シール材。
【請求項4】
請求項3に記載の自動車用シール材において、
前記凸部は、前記取付孔の中心線に沿って見たときに前記取付孔の全体と重複するように形成されていることを特徴とする自動車用シール材。
【請求項5】
請求項2に記載の自動車用シール材において、
前記クリップの前記頭部は、前記基底部の長手方向に長い形状を有しており、
前記取付孔への取り付け時における前記クリップの前記頭部の長手方向の端部が、前記取付孔の中心線に沿って見たときに前記凸部有り部分と重複するように配置可能とされていることを特徴とする自動車用シール材。
【請求項6】
請求項1に記載の自動車用シール材において、
前記シール材本体は、押出成形された押出成形部と、開閉可能な金型によって成形された型成形部とが接続されてなり、
前記型成形部における前記基底部の長手方向中間部に、前記取付孔及び前記境界が位置していることを特徴とする自動車用シール材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、自動車に配設されるドアと車体との間をシールする自動車用シール材に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1に開示されているように、自動車にはドアと車体との間をシールするためのシール材が設けられている。特許文献1のシール材は、ウエザーストリップであり、車体のドアシル部に対してクリップによって取り付けられるようになっている。ドアを閉じると、このウエザーストリップがドアと車体との間で弾性変形してシール機能を発揮する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-1553号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、例えば図6に示すような断面形状を有する自動車用シール材を自動車のドアに対してクリップ20を用いて取り付けたい場合がある。すなわち、シール材は、ドアの取付面に沿って延びる基底部15と、基底部15の幅方向一端部から延びるシール部16と、シール部16の先端部から当該シール部16の基端部まで延びるとともにシール部16との間に中空部Sを形成する凸部17とを有している。基底部15には、クリップ20の取付孔15cが形成されている。クリップ20は取付孔15cに差し込まれた状態でシール材に保持され、ドアにシール材を取り付ける際には、クリップ20をドアに形成された係止孔(図示せず)に押し込んで係止させることが可能である。
【0005】
図9のFIG.9A~9Cは、クリップ20をシール材に保持する際の工程を順に示している。FIG.9Aでは、クリップ20の頭部21を長手方向一方側から取付孔15cに差し込み、その後、FIG.9Bでは、型成形部(符号12で示す)を弾性変形させて取付孔15cを図の左右方向に拡張し、クリップ20の頭部21の長手方向他方側を取付孔15cに差し込む。このとき、作業者がシール材を握ることにより、図5に実線で示すように凸部17が基底部15に接近した状態になっていることがある。この状態で、凸部17の端部が取付孔15cの直上方に位置していると、FIG.9Cに示すように、クリップ20の頭部21の長手方向他方側が中空部Sに入ることがあり、クリップ20の取付不良となり得る。
【0006】
本開示は、かかる点に鑑みたものであり、その目的とするところは、クリップの取付不良が起こらないようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本開示の一態様では、自動車に配設されるドアが閉状態にあるときに当該ドアと車体との間をシールするシール材本体と、該シール材本体を前記ドア及び車体の一方の部材に取り付けるためのクリップとを備えた自動車用シール材を前提とすることができる。前記シール材本体は、前記一方の部材に沿って延びるように形成され、前記クリップの取付孔を有する基底部と、前記基底部の幅方向一端部から当該基底部に対して離れる方向に延びるシール部と、前記シール部の先端部から当該シール部の基端部まで延びるとともに当該シール部との間に中空部を形成する凸部と、を有している。前記凸部は前記基底部の長手方向の一部にのみ形成され、前記凸部が形成された凸部有り部分と、当該凸部有り部分よりも前記基底部の長手方向一方側において前記凸部が形成されていない凸部無し部分との境界が前記基底部の長手方向中間部に位置付けられている。前記クリップは、前記取付孔に取り付けられた状態で前記基底部における前記シール部側に位置する面に沿って延びるように形成された抜け止め用の頭部と、前記頭部から突出し、前記一方の部材に形成された係止孔に差し込まれる差込部と、を有している。前記取付孔への取り付け時における前記クリップの前記頭部の端部が、前記取付孔の中心線に沿って見たときに前記凸部有り部分と重複するように配置可能とされている。
【0008】
すなわち、クリップをシール材本体に取り付ける際には、クリップの頭部を基底部の取付孔に差し込むことになる。クリップの頭部は、取付孔からの抜け止めとなる部分であることから取付孔よりも大きく形成されているので、例えば頭部の長手方向一方側を取付孔に差し込んだ後、長手方向他方側を取付孔に差し込むようにする場合があり、従って、クリップを基底部の長手方向に変位させながら基底部に取り付けることがある。この取付時に、クリップの頭部の端部がシール材本体の凸部有り部分と重複するように配置されるので、中空部へ入り難くなり、これにより、クリップの取付不良が防止される。
【0009】
前記境界は、前記取付孔の中心線よりも前記基底部の長手方向一方に5mm以上離間していてもよい。また、前記境界は、前記取付孔よりも前記基底部の長手方向一方に離間していてもよい。さらに、前記凸部は、前記取付孔の中心線に沿って見たときに前記取付孔の全体と重複するように形成されていてもよい。これにより、取付時にクリップの頭部の端部が中空部へより一層入り難くなる。
【0010】
前記クリップの前記頭部は、前記基底部の長手方向に長い形状を有していてもよく、これにより、頭部の長手方向寸法が取付孔の径よりも長くなり、取付孔からの抜けを抑制できる。この場合、前記取付孔への取り付け時における前記クリップの前記頭部の長手方向の端部が、前記取付孔の中心線に沿って見たときに前記凸部有り部分と重複するように配置可能とされていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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