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公開番号2024159470
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2024006772
出願日2024-01-19
発明の名称読み取りシステム及び読み取り処理プログラム
出願人ブラザー工業株式会社
代理人弁理士法人第一テクニカル国際特許事務所
主分類G06F 21/31 20130101AFI20241031BHJP(計算;計数)
要約【課題】汎用ドライバアプリケーションのユーザインタフェースを用いない場合でも、セキュリティを確保しつつ、円滑にプルスキャンを実行する。
【解決手段】PC10は、受付処理で受け付けたユーザ認証情報を用いて読取装置における認証のための被認証情報を作成する情報作成処理と、作成した被認証情報とともにスキャン実行コマンドを送信する第1コマンド送信処理と、を実行し、読取装置20は、送信された被認証情報及びスキャン実行コマンドを受信する第1コマンド受信処理と、受信した被認証情報に応じてスキャンに関連する処理を行うスキャン関連処理と、を実行する。
【選択図】図1A
特許請求の範囲【請求項1】
第1制御部及び記憶部を備えた端末装置と、第2制御部を備え、前記端末装置に対し接続されて読取対象物に対して読み取りを行う読取装置と、を有し、前記端末装置の前記記憶部に、前記読取装置に対応するアプリケーションプログラムである第1プログラムと、前記第1プログラムから呼び出される汎用のドライバアプリケーションである第2プログラムと、第1プログラム及び第2プログラムとは異なる所定のアプリケーションプログラムである第3プログラムと、が記憶されており、前記第2プログラムが、当該第2プログラムのユーザインタフェースを利用する第1モードと、当該第2プログラムのユーザインタフェースではない別ユーザインタフェースを利用する第2モードと、を有する読み取りシステムであって、
前記第1制御部は、
前記第3プログラムによりユーザ認証情報の入力を受け付ける受付処理と、
前記受付処理で前記第3プログラムにより受け付けた前記ユーザ認証情報を用いて、前記読取装置における認証のための被認証情報を作成する情報作成処理と、
前記第2プログラムにより、前記被認証情報とともにスキャン実行コマンドを送信する第1コマンド送信処理と、
を実行し、
前記第2制御部は、
送信された前記被認証情報及び前記スキャン実行コマンドを受信する第1コマンド受信処理と、
受信した前記被認証情報に応じてスキャンに関連する処理を行うスキャン関連処理と、
を実行する
ことを特徴とする読み取りシステム。
続きを表示(約 2,900 文字)【請求項2】
前記スキャン関連処理は、
前記被認証情報に対する認証を行う第1認証処理と、
前記第1認証処理による前記認証が成功した場合、前記読取対象物の読み取りを行う第1読み取り処理と、
前記第1読み取り処理で読み取った読み取り画像を送信する第1画像送信処理と、
を含み、
前記第1制御部は、
前記第2プログラムにより、前記第1画像送信処理で送信された前記読み取り画像を受信する第1読み取り画像受信処理を実行する
ことを特徴とする請求項1記載の読み取りシステム。
【請求項3】
前記スキャン関連処理は、
前記読取対象物の読み取りを行う第2読み取り処理と、
前記被認証情報に対する認証を行う第2認証処理と、
前記第2認証処理による前記認証が成功した場合、前記第2読み取り処理で読み取った読み取り画像を送信する第2画像送信処理と、
を含み、
前記第1制御部は、
前記第2プログラムにより、前記第2画像送信処理で送信された前記読み取り画像を受信する第2読み取り画像受信処理を実行する
ことを特徴とする請求項1記載の読み取りシステム。
【請求項4】
前記端末装置は、表示部をさらに有し、
前記第1制御部は、さらに、
前記第2プログラムにより、レジストリに記憶された前記ユーザ認証情報を参照する参照処理と、
前記参照処理において前記レジストリにおける前記ユーザ認証情報を識別できなかった場合に、前記第2プログラムにより前記スキャン実行コマンドを送信する第2コマンド送信処理と、
を実行し、
前記第2制御部は、
送信された前記スキャン実行コマンドを受信する第2コマンド受信処理と、
受信した前記スキャン実行コマンドに応じて、認証エラー通知を送信する通知送信処理と、
を実行し、
前記第1制御部は、
前記第2プログラムにより、送信された前記認証エラー通知を受信する通知受信処理と、
受信した前記認証エラー通知に対応し、前記第3プログラムを起動して当該第3プログラムにより、前記ユーザ認証情報を入力するための入力画面を前記表示部に表示する表示処理と、
を実行し、
前記受付処理では、
前記表示部に表示された前記入力画面を介して前記ユーザ認証情報の入力を受け付け、
当該受付処理の後、
前記第1制御部は、前記情報作成処理と、前記第1コマンド送信処理と、前記第1読み取り画像受信処理と、を実行し、
前記第2制御部は、前記第1コマンド受信処理と、前記第1画像送信処理と、を実行する
ことを特徴とする請求項2記載の読み取りシステム。
【請求項5】
前記第1制御部が、前記参照処理において前記レジストリにおける前記ユーザ認証情報を識別できた場合には、
当該第1制御部は、
前記第2コマンド送信処理と、前記通知受信処理と、前記表示処理と、前記受付処理と、を実行することなく、前記情報作成処理と、前記第1コマンド送信処理と、前記第1読み取り画像受信処理と、を実行し、
前記第2制御部は、
第2コマンド受信処理と、前記通知送信処理と、を実行することなく、前記第1コマンド受信処理と、前記第1画像送信処理と、を実行する、
ことを特徴とする請求項4記載の読み取りシステム。
【請求項6】
前記端末装置は、表示部をさらに有し、
前記第1制御部は、さらに、
前記第2プログラムにより、レジストリに記憶された前記ユーザ認証情報を参照する参照処理と、
前記参照処理において前記レジストリにおける前記ユーザ認証情報を識別できなかった場合に、前記第2プログラムにより前記スキャン実行コマンドを送信する第2コマンド送信処理と、
を実行し、
前記第2制御部は、
送信された前記スキャン実行コマンドを受信する第2コマンド受信処理と、
受信した前記スキャン実行コマンドに応じて、認証エラー通知を送信する通知送信処理と、
を実行し、
前記第1制御部は、
前記第2プログラムにより、送信された前記認証エラー通知を受信する通知受信処理と、
受信した前記認証エラー通知に対応し、前記第3プログラムを起動して当該第3プログラムにより、前記ユーザ認証情報を入力するための入力画面を前記表示部に表示する表示処理と、
を実行し、
前記受付処理では、
前記表示部に表示された前記入力画面を介して前記ユーザ認証情報の入力を受け付け、
当該受付処理の後、
前記第1制御部は、前記情報作成処理と、前記第1コマンド送信処理と、前記第2読み取り画像受信処理と、を実行し、
前記第2制御部は、前記第1コマンド受信処理と、前記第2画像送信処理と、を実行する
ことを特徴とする請求項3記載の読み取りシステム。
【請求項7】
前記第1制御部が、前記参照処理において前記レジストリにおける前記ユーザ認証情報を識別できた場合には、
当該第1制御部は、
前記第2コマンド送信処理と、前記通知受信処理と、前記表示処理と、前記受付処理と、を実行することなく、前記情報作成処理と、前記第1コマンド送信処理と、前記第2読み取り画像受信処理と、を実行し、
前記第2制御部は、
第2コマンド受信処理と、前記通知送信処理と、を実行することなく、前記第1コマンド受信処理と、前記第2画像送信処理と、を実行する、
ことを特徴とする請求項6記載の読み取りシステム。
【請求項8】
読取対象物に対して読み取りを行う読取装置に接続され、演算部及び記憶部を備えた端末装置であって、前記記憶部に、前記読取装置に対応するアプリケーションプログラムである第1プログラムと、前記第1プログラムから呼び出される汎用のドライバアプリケーションである第2プログラムと、第1プログラム及び第2プログラムとは異なる所定のアプリケーションプログラムである第3プログラムと、が記憶されており、前記第2プログラムが、当該第2プログラムのユーザインタフェースを利用する第1モードと、当該第2プログラムのユーザインタフェースではない別ユーザインタフェースを利用する第2モードと、を有する、前記端末装置の前記演算部に対し、
ユーザ認証情報の入力を受け付ける受付手順と、
前記受付手順で受け付けた前記ユーザ認証情報を用いて、前記読取装置における認証のための被認証情報を作成する情報作成手順と、
を実行させるための、読み取り処理プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、いわゆるプルスキャンを行う読み取りシステム及び読み取り処理プログラムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、情報処理装置と、サーバ装置と、スキャン機能を有する画像処理装置を含むスキャンシステムであって、情報処理装置は、アプリケーションとスキャナドライバを備え、スキャナドライバとしてTWAINドライバを用いる技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、この従来技術では、いわゆるプルスキャンを行うことも記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許6732607号公報(段落[0002]等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来技術では、端末装置の記憶部に、汎用のドライバアプリケーション(スキャナドライバ)であるTWAINドライバが記憶されている。このTWAINドライバは、当該TWAINドライバのユーザインタフェースを利用するモードと、当該TWAINドライバのユーザインタフェースではない別ユーザインタフェースを利用するNonUIモードと、を備えている。
ここで、端末装置側からプルスキャンを行う際、読取装置に読み取り対象物をセットした本来ユーザでない別ユーザの読み取り画像の取得を防止しセキュリティを確保するためには、端末装置からのアクセスに対し読取装置側でユーザ名等の認証を行う必要がある。
その場合、上記TWAINドライバのユーザインタフェースを利用するモードでは、上記ユーザ名等の入力をTWAINドライバのユーザインタフェースにより行えば足りるが、上記NonUIモードではその手法は使えない。上記従来技術では、そのような点までは特に配慮されておらず、端末装置において汎用ドライバアプリケーションのユーザインタフェースを用いない場合には、セキュリティを確保しつつプルスキャンを実行することが困難であった。
【0005】
本発明の目的は、端末装置において汎用ドライバアプリケーションのユーザインタフェースを用いない場合でも、セキュリティを確保しつつプルスキャンを実行できる、読み取りシステム及び読み取り処理プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本願発明は、第1制御部及び記憶部を備えた端末装置と、第2制御部を備え、前記端末装置に対し接続されて読取対象物に対して読み取りを行う読取装置と、を有し、前記端末装置の前記記憶部に、前記読取装置に対応するアプリケーションプログラムである第1プログラムと、前記第1プログラムから呼び出される汎用のドライバアプリケーションである第2プログラムと、第1プログラム及び第2プログラムとは異なる所定のアプリケーションプログラムである第3プログラムと、が記憶されており、前記第2プログラムが、当該第2プログラムのユーザインタフェースを利用する第1モードと、当該第2プログラムのユーザインタフェースではない別ユーザインタフェースを利用する第2モードと、を有する読み取りシステムであって、前記第1制御部は、前記第3プログラムによりユーザ認証情報の入力を受け付ける受付処理と、前記受付処理で前記第3プログラムにより受け付けた前記ユーザ認証情報を用いて、前記読取装置における認証のための被認証情報を作成する情報作成処理と、前記第2プログラムにより、前記被認証情報とともにスキャン実行コマンドを送信する第1コマンド送信処理と、を実行し、前記第2制御部は、送信された前記被認証情報及び前記スキャン実行コマンドを受信する第1コマンド受信処理と、受信した前記被認証情報に応じてスキャンに関連する処理を行うスキャン関連処理と、を実行する、ように構成されていることを特徴とする。
【0007】
本願発明の読み取りシステムでは、端末装置の記憶部に、汎用のドライバアプリケーションである第2プログラムが記憶されている。この第2プログラムは、当該第2プログラムのユーザインタフェースを利用する第1モードと、当該第2プログラムのユーザインタフェースではない別ユーザインタフェースを利用する第2モードと、を備えている。
【0008】
ここで、端末装置側からプルスキャンを行う際、読取装置に読み取り対象物をセットした本来ユーザでない別ユーザの読み取り画像の取得を防止しセキュリティを確保するためには、端末装置からのアクセスに対し読取装置側でユーザ名等の認証を行う必要がある。その場合、上記第1モードでは、上記ユーザ名等の入力を第2プログラムのユーザインタフェースにより行えば足りるが、上記第2モードではその手法は使えない。
【0009】
そこで本願発明においては、端末装置の第1制御部が、上記第3プログラムを用いて受付処理を実行する。受付処理では、上記第3プログラムによってユーザ認証情報の入力が受け付けられる。
【0010】
その後、前述の認証を読取装置に行ってもらうにあたり、端末装置では、情報作成処理において、上記取得したユーザ認証情報を用いて被認証情報が作成される。そして、第2プログラムにより、第1コマンド送信処理において、作成された被認証情報とスキャン実行コマンドとが、送信される。
(【0011】以降は省略されています)

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