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公開番号
2024159295
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2023075188
出願日
2023-04-28
発明の名称
吐出キャップ
出願人
株式会社吉野工業所
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B65D
51/22 20060101AFI20241031BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】内容物の固化による弁体の固着を抑制できる吐出キャップを提供する。
【解決手段】吐出キャップ1は、上側に位置する上側天壁4と、上側天壁4よりも下側に位置する下側天壁5と、弁体6とを有し、上側天壁4は吐出口7を有し、下側天壁5は、内周面に環状のシール部8を有するシール筒5bを有し、弁体6は、外周壁部6aを有し、外周壁部6aでシール部8に接するシール位置に移動することで、内容物が吐出口7に向けてシール部8から流出することを阻止できる一方、シール位置から移動することで、内容物が吐出口7に向けてシール部8から流出することを許容でき、下側天壁5は、初期状態においてシール位置にある弁体6の外周壁部6aの内周面に嵌合する嵌合周壁5dと、初期状態から弁体6が移動してからシール位置に戻るまでに嵌合周壁5dがシール筒5bに対して下側に移動するように嵌合周壁5dをシール筒5bに連ねる可動連結部5cとを有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
液状の内容物を収容する容器本体の口部に装着される吐出キャップであって、
正立姿勢状態での上側に位置する上側天壁と、
前記上側天壁よりも前記正立姿勢状態での下側に位置する下側天壁と、
弁体とを有し、
前記上側天壁は吐出口を有し、
前記下側天壁は、内周面に環状のシール部を有するシール筒を有し、
前記弁体は、外周壁部を有し、前記外周壁部で前記シール部に接するシール位置に移動することで、前記容器本体内の前記内容物が前記吐出口に向けて前記シール部から流出することを阻止できる一方、前記シール位置から移動することで、前記容器本体内の前記内容物が前記吐出口に向けて前記シール部から流出することを許容でき、
前記下側天壁は、初期状態において前記シール位置にある前記弁体の前記外周壁部の内周面に嵌合する嵌合周壁と、前記初期状態から前記弁体が移動してから前記シール位置に戻るまでに前記嵌合周壁が前記シール筒に対して前記正立姿勢状態での下側に移動するように前記嵌合周壁を前記シール筒に連ねる可動連結部とを有する、吐出キャップ。
続きを表示(約 980 文字)
【請求項2】
前記シール部と前記弁体の前記外周壁部との少なくとも一方は、前記吐出口から吐出されずに残った前記内容物を前記弁体が前記シール位置に戻った後に前記容器本体内に向けて通過させる溝部を有する、請求項1に記載の吐出キャップ。
【請求項3】
前記吐出口を覆う閉位置と前記吐出口を開放する開位置との間で移動できる蓋体を有し、
前記蓋体は、前記閉位置において前記吐出口に挿入されて前記吐出口を塞ぐ閉塞ロッドを有し、
前記閉塞ロッドは、前記蓋体が前記閉位置にある前記初期状態において前記弁体に嵌合する前記嵌合部を有し、
前記初期状態から前記蓋体が前記開位置に移動する時に、前記弁体の前記外周壁部の前記内周面と前記嵌合周壁との嵌合が解消した後に、前記嵌合部と前記弁体との嵌合が解消される、請求項1に記載の吐出キャップ。
【請求項4】
前記弁体は、前記外周壁部に連なる頂壁と、前記頂壁から前記正立姿勢状態での下側に伸びる足部とを有し、
前記初期状態において、前記嵌合周壁の前記内周面に対向する前記足部の外周面は前記嵌合周壁の内周面に嵌合する、請求項1に記載の吐出キャップ。
【請求項5】
前記足部の前記外周面における前記正立姿勢状態での下端部は、前記初期状態からの前記弁体の移動によって前記嵌合周壁の前記正立姿勢状態での上面に乗り上げる嵌合凸部を有し、あるいは、
前記嵌合周壁の前記内周面における前記正立姿勢状態での上端部は、前記初期状態からの前記弁体の移動によって前記足部の前記正立姿勢状態での下面に乗り上げられる嵌合凸部を有する、請求項4に記載の吐出キャップ。
【請求項6】
前記足部は、前記吐出口から吐出されずに残った前記内容物を前記弁体が前記シール位置に戻った後に前記容器本体内に向けて通過させる切り欠き部を有する、請求項4に記載の吐出キャップ。
【請求項7】
前記上側天壁と前記下側天壁との間に取り付けられる弁支持部と、
前記弁体を前記正立姿勢状態での下側に向けて前記シール位置まで付勢する付勢部とを有し、
前記付勢部は、前記弁支持部と前記弁体とを連ねる弾性体によって形成される、請求項1に記載の吐出キャップ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は吐出キャップに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
液状の内容物を収容する容器本体の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体の内側に取り付けられる内側部材と、弁体とを有し、キャップ本体は吐出口を有し、内側部材は環状のシール部を有し、弁体は、シール部に接するシール位置に移動することで、容器本体内の内容物が吐出口に向けてシール部から流出することを阻止できる一方、シール位置から移動することで、容器本体内の内容物が吐出口に向けてシール部から流出することを許容できる、吐出キャップが知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-180775号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記構成を有する従来の吐出キャップは、乾性油(亜麻仁油など)などのように酸化や加熱などによって粘度を増し、固化する性質の液体を内容物とする場合などにおいて、流通時に振動や衝撃などによって弁体がシール位置から移動した時に容器本体内からシール部を通過した内容物がシール部の外周部で弁体に付着し、その後に固化し、弁体が固着してしまい、使用時に内容物を吐出できない吐出不良を生じる虞がある。
【0005】
そこで本発明の目的は、内容物の固化による弁体の固着を抑制できる吐出キャップを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は以下のとおりである。
【0007】
[1]
液状の内容物を収容する容器本体の口部に装着される吐出キャップであって、
正立姿勢状態での上側に位置する上側天壁と、
前記上側天壁よりも前記正立姿勢状態での下側に位置する下側天壁と、
弁体とを有し、
前記上側天壁は吐出口を有し、
前記下側天壁は、内周面に環状のシール部を有するシール筒を有し、
前記弁体は、外周壁部を有し、前記外周壁部で前記シール部に接するシール位置に移動することで、前記容器本体内の前記内容物が前記吐出口に向けて前記シール部から流出することを阻止できる一方、前記シール位置から移動することで、前記容器本体内の前記内容物が前記吐出口に向けて前記シール部から流出することを許容でき、
前記下側天壁は、初期状態において前記シール位置にある前記弁体の前記外周壁部の内周面に嵌合する嵌合周壁と、前記初期状態から前記弁体が移動してから前記シール位置に戻るまでに前記嵌合周壁が前記シール筒に対して前記正立姿勢状態での下側に移動するように前記嵌合周壁を前記シール筒に連ねる可動連結部とを有する、吐出キャップ。
【0008】
[2]
前記シール部と前記弁体の前記外周壁部との少なくとも一方は、前記吐出口から吐出されずに残った前記内容物を前記弁体が前記シール位置に戻った後に前記容器本体内に向けて通過させる溝部を有する、[1]に記載の吐出キャップ。
【0009】
[3]
前記吐出口を覆う閉位置と前記吐出口を開放する開位置との間で移動できる蓋体を有し、
前記蓋体は、前記閉位置において前記吐出口に挿入されて前記吐出口を塞ぐ閉塞ロッドを有し、
前記閉塞ロッドは、前記蓋体が前記閉位置にある前記初期状態において前記弁体に嵌合する前記嵌合部を有し、
前記初期状態から前記蓋体が前記開位置に移動する時に、前記弁体の前記外周壁部の前記内周面と前記嵌合周壁との嵌合が解消した後に、前記嵌合部と前記弁体との嵌合が解消される、[1]又は[2]に記載の吐出キャップ。
【0010】
[4]
前記弁体は、前記外周壁部に連なる頂壁と、前記頂壁から前記正立姿勢状態での下側に伸びる足部とを有し、
前記初期状態において、前記嵌合周壁の前記内周面に対向する前記足部の外周面は前記嵌合周壁の内周面に嵌合する、[1]~[3]の何れか1項に記載の吐出キャップ。
(【0011】以降は省略されています)
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