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公開番号2024159228
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023075079
出願日2023-04-28
発明の名称悪臭成分に変化することを抑制する方法および悪臭成分変化抑制用エアゾール剤
出願人アース製薬株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類A61L 9/01 20060101AFI20241031BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】本発明は、加熱調理後に増大するニオイに対する消臭方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、一価の低級アルコールを含有するエアゾール剤を用いて、加熱調理で発生した成分が悪臭成分に変化することを抑制する方法に関する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
一価の低級アルコールを含有するエアゾール剤を用いて、加熱調理で発生した成分が悪臭成分に変化することを抑制する方法。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
前記エアゾール剤に含まれる原液の密度が20℃において0.78~0.99g/mlである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記エアゾール剤の噴口からの距離30cmにおける噴霧粒子の体積積算分布での50%平均粒子径が5~120μmである、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
一価の低級アルコールを含有するエアゾール剤であって、
前記エアゾール剤に含まれる原液の密度が20℃において0.78~0.99g/mlであり、
仰角45°に噴射した場合の前記エアゾール剤の噴射距離が100cm未満である、
加熱調理で発生した成分が悪臭成分に変化することを抑制するための、悪臭成分変化抑制用エアゾール剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、悪臭成分に変化することを抑制する方法および悪臭成分変化抑制用エアゾール剤に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、消費者のニオイに対する感覚が鋭敏になっており、室内に漂うニオイの消臭に対する消費者の要望は高まってきている。かかるニオイの消臭方法としては、感覚的方法、化学的方法、生物的方法、物理的方法などが挙げられ、感覚的消臭としては、悪臭より強い香りで悪臭を覆い隠すマスキング作用を利用する方法が知られている。例えば、特許文献1には、香料を含む芳香剤組成物を室内空間で使用し、香りを拡散させることで、室内の消臭を行う技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-006637号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、マスキング作用を利用する方法では、悪臭を効果的に消臭することが困難な場合がある。例えば、焼肉等の加熱調理を行った後に発生する加熱調理臭に対しては、マスキング作用を利用する消臭方法により一時的にニオイを感じにくくさせることは出来るものの、翌日になると、前日よりもニオイが増大することがある。このようにマスキング作用を利用する方法では、加熱調理臭に対して十分な消臭効果を得ることができなかった。
また、これまで、加熱調理後に増大するニオイに対する消臭方法について有効な手段は見出されてはいない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、上記課題を鑑み、鋭意検討した結果、加熱調理後に時間が経過することでニオイが増大するのは、加熱調理で発生した成分が悪臭成分に変化することが原因であることを知見した。そして、本発明者は、一価の低級アルコールを含有するエアゾール剤を用いることによって、加熱調理で発生した成分が悪臭成分に変化することを抑制でき、ひいては加熱調理後に増大するニオイの発生が抑えられ、消臭効果が得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0006】
すなわち、本発明は以下の(1)~(4)を特徴とする。
(1)一価の低級アルコールを含有するエアゾール剤を用いて、加熱調理で発生した成分が悪臭成分に変化することを抑制する方法。
(2)前記エアゾール剤に含まれる原液の密度が20℃において0.78~0.99g/mlである、上記(1)に記載の方法。
(3)前記エアゾール剤の噴口からの距離30cmにおける噴霧粒子の体積積算分布での50%平均粒子径が5~120μmである、上記(1)または(2)に記載の方法。
(4)一価の低級アルコールを含有するエアゾール剤であって、
前記エアゾール剤に含まれる原液の密度が20℃において0.78~0.99g/mlであり、
仰角45°に噴射した場合の前記エアゾール剤の噴射距離が100cm未満である、
加熱調理で発生した成分が悪臭成分に変化することを抑制するための、悪臭成分変化抑制用エアゾール剤。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、加熱調理で発生した成分が悪臭成分に変化することを抑制でき、ひいては加熱調理後に増大するニオイの発生が抑えられ、消臭効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、試験例1において、加熱調理で発生した成分のGC/MS分析結果を示す図である。図1(a)は加熱調理で発生した成分をガーゼに吸着後すぐに成分分析した場合の分析結果であり、図1(b)は加熱調理で発生した成分をガーゼに吸着後、24時間経過後に成分分析をした場合の分析結果である。
図2は、試験例2において、測定用サンプル中のオレイン酸の定量を行った結果を示すグラフである。
図3は、試験例4-1における噴射試験の方法を示す概略図である。図3(a)は噴射粒子の拡散場所を示す模式図であり、図3(b)は、エアゾール剤の噴射位置および噴射方向を示す模式図である。
図4は、試験例4-4における噴射試験の方法を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態についてさらに詳しく説明する。
【0010】
本発明の一実施形態は、一価の低級アルコールを含有するエアゾール剤を用いて、加熱調理で発生した成分が悪臭成分に変化することを抑制する方法(以下、本方法ともいう)に関する。
本発明は、加熱調理後に時間が経過することでニオイが増大するのは、加熱調理で発生した成分が悪臭成分に変化することが原因であることを知見し、さらに、一価の低級アルコールを含有するエアゾール剤を用いることで、上記変化を抑制でき、ひいては、加熱調理後に増大するニオイの発生が抑えられ、消臭効果が得られることを見出したことに基づくものである。上記のメカニズムの詳細は明らかではないが、以下のように推測される。
加熱調理後に時間が経過することでニオイが増大するのは、加熱調理によって食材等から発生する脂肪酸等の成分が、時間が経過するにつれて、悪臭成分であるアルデヒド類に変化することが原因の一つであると考えられる。そして、一価の低級アルコールは、分子量が小さく単純な構造であるため、脂肪酸等の成分と素早く反応してエステル化することにより、上記成分がアルデヒド類に変化することを抑制する。そのため、加熱調理後に発生した成分に対して一価の低級アルコールを含有するエアゾール剤を適用することで、アルデヒド類に起因するニオイの発生を抑制でき、消臭効果が得られるものと考えられる。なお、本発明は、上記メカニズムに限定して解釈されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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