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公開番号
2024159151
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2023074960
出願日
2023-04-28
発明の名称
吐出器
出願人
株式会社吉野工業所
代理人
個人
主分類
B65D
47/34 20060101AFI20241031BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】ロック解除時において吐出ヘッドの押下げを可能にしつつ吐出ヘッドの向きを変えることができる吐出器を提供する。
【解決手段】リング状の装着キャップ4の内側から上方付勢させて昇降可能に立設させた筒状体36の上端に、吐出口46を開口する吐出ヘッド44を付設してなる作動部材33を具備する。前記装着キャップ4から、筒状体36を囲む案内筒10を立設する。前記案内筒10の内面を周方向に延びるストッパ突条12と、筒状体36の外面に付設された係合突起38とを設ける。この係合突起38が通過可能な切欠き14を、ストッパ突条12の周方向の一部に設ける。作動部材33の回転により、前記案内筒10の筒径方向から見て、切欠き14の周方向の片方側S1で係合突起38がストッパ突条12の上に在るロック状態と、切欠き14の周方向の他方側S2で係合突起38がストッパ突条12の下に在るロック解除状態との間を移行する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
容器(90)の口頸部(92)に装着する、リング状の装着キャップ(4)と、
前記装着キャップ(4)の内側から上方付勢させて昇降可能に立設させた筒状体(36)の上端に、吐出口(46)を開口する吐出ヘッド(44)を付設してなる作動部材(33)と、を具備し、
前記装着キャップ(4)から、前記筒状体(36)を囲む案内筒(10)が立設されており、
縦方向の中心線(О)の周りで前記作動部材(33)を回転させることにより、その作動部材(33)の下降を解除可能に規制できるロック機構(L)を設けており、
このロック機構(L)は、前記案内筒(10)の内面を周方向に延びるストッパ突条(12)と、前記筒状体(36)の外面に付設され、前記作動部材(33)の回転により、前記ストッパ突条(12)に沿って周方向に移動可能に配設された係合突起(38)とで構成されており、
上方から見て、この係合突起(38)を通過させることが可能な大きさの切欠き(14)が、前記ストッパ突条(12)の周方向の一部を縦断して形成されており、
前記作動部材(33)を正逆いずれか一方向(B1、B2)へ回転することにより、前記案内筒(10)の筒径方向から見て、前記切欠き(14)の周方向の片方側(S1)で前記係合突起(38)が前記ストッパ突条(12)の上に在るロック状態と、前記切欠き(14)の周方向の他方側(S2)で前記係合突起(38)が前記ストッパ突条(12)の下に在るロック解除状態との間を移行することが可能であることを特徴とする、吐出器。
続きを表示(約 590 文字)
【請求項2】
前記作動部材(33)の正方向(B1)への回転により、前記切欠き(14)の周方向の片方側(S1)で前記ストッパ突条(12)の上に在る前記係合突起38)を、前記切欠き(14)の周方向の他方側(S2)で前記ストッパ突条(12)の下へ導く正方向案内手段(C1)と、
前記作動部材(33)の逆方向(B2)への回転により、前記切欠き(14)の周方向の他方側(S2)で前記ストッパ突条(12)の下に在る前記係合突起(38)を、前記切欠き(14)の周方向の片方側(S1)で前記ストッパ突条(12)の上へ導く逆方向案内手段(C2)と、
を備えることを特徴とする、請求項1に記載の吐出器。
【請求項3】
前記ストッパ突条(12)は、前記切欠き(14)の周方向の片方側(S1)に、前記係合突起(38)の下面と摺接可能な上側ストッパ面(18)を、前記切欠き(14)の周方向の他方側(S2)に、前記係合突起(38)の上面と摺接可能な下側ストッパ面(24)をそれぞれ有していることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の吐出器。
【請求項4】
前記案内筒(10)の内面には、前記上側ストッパ面(18)から前記切欠き(14)側への前記係合突起(38)の脱落を制限する抜止め用凸部(22)を付設したことを特徴とする、請求項3に記載の吐出器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、吐出器に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
この種の吐出器として、容器の口頸部に装着するリング状の装着キャップの内側から、上方付勢させて昇降可能にステムが起立され、このステムに、吐出ヘッドから垂設する取付筒部を嵌合させるとともに、この取付筒部を囲む案内筒を前記装着キャップから立設し、かつ、初期状態の吐出ヘッドの回転位置でポンプの動作を規制する吐出規制機構と、吐出ヘッドの回転を規制するロック機構とが設けられており、吐出ヘッドを下限位置付近へ押し下げたときに、吐出ヘッドの回転のロックが解除され、吐出ヘッドを、内容物の吐出可能な位置へ回転することができるように構成したものが知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-237453
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、吐出ヘッドが一定方向に配向された状態で、吐出ヘッドを押し下げることはできたが、使用時、すなわちロック解除時において、吐出ヘッドの向き(吐出ヘッドの吐出口の開口方向をいう。)を変えて吐出させることができなかった。
【0005】
本発明の目的は、使用時(ロック解除時)において吐出ヘッドの押下げを可能にしつつ吐出ヘッドの向きを変えることができる吐出器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の手段は、容器90の口頸部92に装着する、リング状の装着キャップ4と、
前記装着キャップ4の内側から上方付勢させて昇降可能に立設させた筒状体36の上端に、吐出口46を開口する吐出ヘッド44を付設してなる作動部材33と
を具備し、
前記装着キャップ4から、前記筒状体36を囲む案内筒10が立設されており、
縦方向の中心線Оの周りで前記作動部材33を回転させることにより、その作動部材33の下降を解除可能に規制できるロック機構Lを設けており、
このロック機構Lは、前記案内筒10の内面を周方向に延びるストッパ突条12と、前記筒状体36の外面に付設され、前記作動部材33の回転により、前記ストッパ突条12に沿って周方向に移動可能に配設された係合突起38とで構成されており、
上方から見て、この係合突起38を通過させることが可能な大きさの切欠き14が、前記ストッパ突条12の周方向の一部を縦断して形成されており、
前記作動部材33を正逆いずれか一方向B1、B2へ回転することにより、前記案内筒10の筒径方向から見て、前記切欠き14の周方向の片方側S1で前記係合突起38が前記ストッパ突条12の上に在るロック状態と、前記切欠き14の周方向の他方側S2で前記係合突起38が前記ストッパ突条12の下に在るロック解除状態との間を移行することが可能である。
【0007】
本手段では、図1(A)に示す如く、装着キャップ4と、作動部材33とを具備し、作動部材33の筒状体36を囲む案内筒10を装着キャップ4から立設するとともに、作動部材33の下降を解除可能に規制できるロック機構Lを設けている。
このロック機構Lは、図2(B)に示す如く、前記案内筒10の内面を周方向に延びるストッパ突条12と、前記筒状体36の外面に付設された係合突起38とからなり、前記ストッパ突条12の周方向の一部には、係合突起38が通過可能な切欠き14を設ける。
そして、作動部材33を正逆いずれか一方向へ回転することにより、切欠き14の周方向の片方側S1で係合突起38がストッパ突条12の上に在るロック状態(図1(B)参照)と、切欠き14の周方向の他方側S2で係合突起38がストッパ突条12の下に在るロック解除状態(図3(B)参照)との間を移行することが可能に構成されている。
この構造によれば、従来技術の如く作動部材33を回転させるために下限位置まで押し下げる必要がなく、吐出ヘッド44の押下げを可能としつつ、吐出ヘッド44の向きを調整することができ、使い勝手がよい。
【0008】
第2の手段は、第1の手段を有し、かつ前記作動部材33の正方向B1への回転により、前記切欠き14の周方向の片方側S1で前記ストッパ突条12の上に在る前記係合突起38を、前記切欠き14の周方向の他方側S2で前記ストッパ突条12の下へ導く正方向案内手段C1と、
前記作動部材33の逆方向B2への回転により、前記切欠き14の周方向の他方側S2で前記ストッパ突条12の下に在る前記係合突起38を、前記切欠き14の周方向の片方側S1で前記ストッパ突条12の上へ導く逆方向案内手段C2と、
を備える。
【0009】
本手段では、図2(C)に示す如く、作動部材33の正方向B1への回転により、前記切欠き14の周方向の片方側S1で前記ストッパ突条12の上に在る前記係合突起38を、前記切欠き14の周方向の他方側S2で前記ストッパ突条12の下へ導く正方向案内手段C1を設けている。
また、図4(C)に示す如く、作動部材33の逆方向B2への回転により、前記切欠き14の周方向の他方側S2で前記ストッパ突条12の下に在る前記係合突起38を、前記切欠き14の周方向の片方側S1で前記ストッパ突条12の上へ導く逆方向案内手段C2を設けている。
この構造によれば、単に回転操作により、作動部材33の下降をロックし、或いは、ロックを解除することができ、使い勝手がよい。
【0010】
第3の手段は、第1の手段又は第2の手段を有し、かつ前記ストッパ突条12は、前記切欠き14の周方向の片方側S1に、前記係合突起38の下面と摺接可能な上側ストッパ面18を、前記切欠き14の周方向の他方側S2に、前記係合突起38の上面と摺接可能な下側ストッパ面24をそれぞれ有している。
(【0011】以降は省略されています)
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