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公開番号
2024159089
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2023074854
出願日
2023-04-28
発明の名称
蓋体付容器
出願人
株式会社吉野工業所
代理人
弁理士法人銀座マロニエ特許事務所
主分類
B65D
41/58 20060101AFI20241031BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】蓋体の着脱が容易であると共に、蓋体と容器本体との嵌合力を維持することのできる蓋体付容器を提供すること。
【解決手段】容器本体1と、容器本体1の口頚部11に嵌合保持される蓋体2とを備え、容器本体1は、口頚部11の外周壁に沿って設けられ上方に向けて突出する複数の凸部13と、凸部13の上方に、径方向外側に突出する係合凸部15と、を有し、蓋体2は、天面壁21に垂下保持され、下方に向けて突出する突端部23bを蓋体2の回動にしたがい凸部13の外側縁部に沿いせり上げることにより蓋体2の、口頚部11からの取り外しを可能とする複数の係合片23を有し、係合片23は、内壁面に容器本体1の口頚部11に係合凸部15と嵌合可能な径方向内側に向けて突出した係合突起26を有し、係合片23に、弾性変形を許容するとともに係合片23同士を係合突起26位置において周方向に相互につなぎ合わせる連結部24を設けたこと。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
内容物を収納する容器本体と、該容器本体の口頚部に打栓により着脱自在に嵌合保持される蓋体とを備えた蓋体付容器であって、
前記容器本体は、前記口頚部の外周壁に沿って設けられ上方に向けて突出する複数の凸部と、該凸部の上方に、径方向外側に突出する係合凸部と、を有し、
前記蓋体は、該蓋体の天面壁の裏側面において垂下保持され、下方に向けて突出する突端部を該蓋体の回動にしたがい該凸部の外側縁部に沿いスライドさせてせり上げることにより該蓋体の、該口頚部からの取り外しを可能とする複数の係合片を有し、
前記係合片は、内壁面に蓋体の打栓時に前記容器本体の口頚部に前記係合凸部と嵌合可能な径方向内側に向けて突出した係合突起を有し、
該係合片に、それそのものの弾性変形を許容するとともに係合片同士を、前記係合突起位置において周方向に相互につなぎ合わせる連結部を設けたことを特徴とする蓋体付容器。
続きを表示(約 190 文字)
【請求項2】
前記連結部は、前記垂下片の肉厚よりも薄い肉厚を有する屈曲片または湾曲片からなることを特徴とする請求項1に記載の蓋体付容器。
【請求項3】
前記係合片は、一端が前記蓋体の天面壁の裏側面につながり、他端が前記突端部につながる基部を備え、前記連結部は、該基部の相互間に設けられたものであることを特徴とする請求項1または2に記載の蓋体付容器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、簡単な操作で蓋体を着脱できる蓋体付容器に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、特許文献1のような蓋体付容器が知られている。この蓋体付容器は、容器本体、中栓および外キャップからなり、容器本体の口頚部外周面に、上方に向けて凸状に形成された係合突部を設け、中栓の筒部内周面に、下方に向けて凸状に形成された係合突部を設けたものであり、中栓を容器本体に装着するにあたっては、打栓によりアンダーカット嵌合させる一方、該中栓を取り外すにあたっては、中栓を回動させ、該中栓の係合突部を、前記容器本体の係合突部に沿ってせり上げることにより、アンダーカット嵌合を解除することが可能であり、かかる着脱方式によれば、中栓の容器本体への着脱を簡便に行うことができ、中栓のみならず、蓋体への適用も有用であるとされていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-158456号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記蓋体付容器では、容器本体の口頚部外周面および中栓の筒部内周面の全周にわたって連続して嵌合部分(係合突部)が形成されているため嵌合力が強く、中栓を小さな力で簡単に取り外す点に改善の余地があった。
【0005】
また、このような蓋体付容器を、詰め替え容器(リフィル容器)の蓋体として利用する場合、内容物の詰め替えの際の蓋体の脱着が容易であり、かつ、蓋体を繰り返し脱着しても容器本体との嵌合力が低下しないことが必要とされるが、この点に関しては、未だ改善の余地が残されているのが現状であった。
【0006】
そこで、本発明では、前記のような従来の問題点に鑑み、蓋体を簡単な操作で着脱することができると共に、繰り返しの利用によっても蓋体と容器本体との嵌合力が低下することのない蓋体付容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を実現するために開発した本発明の蓋体付容器は、内容物を収納する容器本体と、該容器本体の口頚部に打栓により着脱自在に嵌合保持される蓋体とを備えた蓋体付容器であって、前記容器本体は、前記口頚部の外周壁に沿って設けられ上方に向けて突出する複数の凸部と、該凸部の上方に、径方向外側に突出する係合凸部と、を有し、前記蓋体は、該蓋体の天面壁の裏側面において垂下保持され、下方に向けて突出する突端部を該蓋体の回動にしたがい該凸部の外側縁部に沿いスライドさせてせり上げることにより該蓋体の、該口頚部からの取り外しを可能とする複数の係合片を有し、前記係合片は、内壁面に蓋体の打栓時に前記容器本体の口頚部に前記係合凸部と嵌合可能な径方向内側に向けて突出した係合突起を有し、該係合片に、それそのものの弾性変形を許容するとともに係合片同士を、前記係合突起位置において周方向に相互につなぎ合わせる連結部を設けたことを特徴とする。
【0008】
なお、本発明の蓋体付容器において、前記連結部は、前記係合片の肉厚よりも薄い肉厚を有する屈曲片または湾曲片からなることが好ましい。
【0009】
また、本発明の蓋体付容器において、前記係合片は、一端が前記蓋体の天面壁の裏側面につながり、他端が前記突端部につながる基部を備え、前記連結部は、該基部の相互間に設けられたものであることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明の蓋体付容器によれば、容器本体の口頚部の外周壁に、該外周壁に沿って上方に向けて突出するように設けられた複数の凸部に、蓋体の天面壁の裏側面において垂下保持された複数の係合片の、下方に向けて突出する突端部を嵌合させ、該蓋体の回動にしたがい前記突端部を、前記凸部の外側縁部に沿ってスライドさせてせり上げることにより、該蓋体を、該口頚部から取り外すことができる。前記蓋体を回動して、前記係合片の突端部を、前記凸部の外側縁部に沿ってせり上げるに際し、前記係合片に、該係合片同士を相互につなぎ合わせる弾性変形可能な連結部が設けられているため、該連結部が変形することで前記突端部が径方向外側へ変位して、せり上がりが容易になり、小さな力で簡単に蓋体を取り外すことができるという効果が期待できる。
(【0011】以降は省略されています)
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