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公開番号
2024158995
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2023074691
出願日
2023-04-28
発明の名称
吐出容器
出願人
株式会社吉野工業所
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B65D
47/34 20060101AFI20241031BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】高い操作性を確保しつつ内容物を安定して吐出する。
【解決手段】吐出容器10は、装着口部28を有する容器本体11と、装着口部28に配置された下支持部12と、下支持部12に配置されるとともに内部が容器本体11内に連通可能であり、上下方向に弾性変形可能なシリンダ14と、シリンダ14に配置され、連通孔60を通して吐出孔49を有する押下ヘッド15と、連通孔60に上下動可能に配置され、シリンダ14内と吐出孔49とを連通、遮断するポペット弁18と、を備え、押下ヘッド15には、ポペット弁18の上端に設けられた弁体18aが着座する弁座50と、連通孔60の内周面に設けられてポペット弁18の外周面に対向し、ポペット弁18の弁座50に対する傾きを抑制する抑制部60aと、が設けられている。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
内容物が収容されるとともに装着口部を有する容器本体と、
前記装着口部に配置された下支持部と、
前記下支持部に配置されるとともに内部が前記容器本体内に連通可能であり、上下方向に弾性変形可能なシリンダと、
前記シリンダに配置され、連通孔、および、前記連通孔を通して前記シリンダ内に連通する吐出孔を有する押下ヘッドと、
前記連通孔に上下動可能に配置され、前記シリンダ内と前記吐出孔とを連通、遮断するポペット弁と、を備え、
前記押下ヘッドには、
前記ポペット弁の上端に設けられた弁体が着座する弁座と、
前記連通孔の内周面に設けられて前記ポペット弁の外周面に対向し、前記ポペット弁の前記弁座に対する傾きを抑制する抑制部と、が設けられている、吐出容器。
続きを表示(約 570 文字)
【請求項2】
前記下支持部は、前記装着口部内に、前記装着口部に対して上下動可能に配置され、
前記装着口部の内周面と前記下支持部の外周面との間には、前記容器本体内と外部とを連通し前記容器本体内に外気を導入する外気導入路が設けられ、
前記装着口部の内周面および前記下支持部の外周面の一方には、他方に接して前記外気導入路を遮断するシール部が設けられ、
前記シール部は、前記押下ヘッドが上昇端位置に位置するときに、前記外気導入路を通した前記容器本体内と外部との連通を遮断し、前記押下ヘッドが上昇端位置から下降して前記下支持部が下降したときに、前記連通を許容する、請求項1に記載の吐出容器。
【請求項3】
前記押下ヘッドが上昇端位置に位置するときに、前記ポペット弁は前記シリンダ内と前記吐出孔との連通を遮断し、
前記押下ヘッドが上昇端位置から下降して前記シール部が前記外気導入路を通した前記容器本体内と外部との連通を許容した後に、前記ポペット弁は前記シリンダ内と前記吐出孔とを連通させる、請求項2に記載の吐出容器。
【請求項4】
前記抑制部には、前記押下ヘッドが下降端位置に位置するときに、前記下支持部に当接する当接部が設けられている、請求項1から3のいずれか1項に記載の吐出容器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、吐出容器に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、下記特許文献1に記載の吐出容器が知られている。この吐出容器は、内容物が収容されるとともに装着口部を有する容器本体と、装着口部に配置された下支持部と、下支持部に配置されるとともに内部が容器本体内に連通可能であり、上下方向に弾性変形可能なシリンダと、シリンダに配置されるとともに吐出孔を有する押下ヘッドと、を備えている。
吐出容器は、吐出弁体を更に備えている。吐出弁体は、シリンダ内と押下ヘッド内とを連通、遮断する。押下ヘッドは、本体と、蓋体と、を備えている。本体および蓋体は、相対的に移動可能である。本体および蓋体が相対的に移動することで、吐出弁体による前記連通および前記遮断が切り替えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-105724号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記従来の吐出容器では、内容物を吐出する際、押下ヘッドを操作して本体および蓋体を相対的に移動させ、吐出弁体の連通、遮断を切り替える必要がある(切り替え操作をする必要がある)。
【0005】
本発明は、高い操作性を確保しつつ内容物を安定して吐出することができる吐出容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
<1>本発明の一態様に係る吐出容器は、内容物が収容されるとともに装着口部を有する容器本体と、前記装着口部に配置された下支持部と、前記下支持部に配置されるとともに内部が前記容器本体内に連通可能であり、上下方向に弾性変形可能なシリンダと、前記シリンダに配置され、連通孔、および、前記連通孔を通して前記シリンダ内に連通する吐出孔を有する押下ヘッドと、前記連通孔に上下動可能に配置され、前記シリンダ内と前記吐出孔とを連通、遮断するポペット弁と、を備え、前記押下ヘッドには、前記ポペット弁の上端に設けられた弁体が着座する弁座と、前記連通孔の内周面に設けられて前記ポペット弁の外周面に対向し、前記ポペット弁の前記弁座に対する傾きを抑制する抑制部と、が設けられている。
【0007】
吐出容器の初期状態では、押下ヘッドが上昇端位置に位置している。このとき、ポペット弁の弁体が、弁座に着座しており、連通孔を通したシリンダ内と吐出孔との連通を遮断している。
使用者が吐出容器から内容物を吐出するときには、シリンダ内に内容物が充填されている状態で、使用者が押下ヘッドを押下する。このとき、押下ヘッドが上昇端位置から下降し、ポペット弁が押下ヘッドに対して相対的に上昇する。これにより、ポペット弁の弁体が弁座から離反し、ポペット弁が、連通孔を通したシリンダ内と吐出孔との連通を許容する。また、押下ヘッドが上昇端位置から下降すると、シリンダが押下ヘッドと下支持部との間で弾性的に圧縮させられる。すると、シリンダの内圧が高まり、シリンダ内の内容物が吐出孔に送られて吐出孔から吐出される。
内容物の吐出後、使用者は押下ヘッドの押下を解除する。すると、シリンダの弾性復元力により、シリンダが伸長する。このとき、シリンダの内圧が低くなり、容器本体内の内容物がシリンダ内に吸引される。また、シリンダが伸長することで押下ヘッドが上昇し、ポペット弁が押下ヘッドに対して相対的に下降する。これにより、ポペット弁の弁体が弁座に着座し、ポペット弁が、連通孔を通したシリンダ内と吐出孔との連通を遮断する。
以上のように、この吐出容器によれば、内容物の吐出に際し、連通孔内でポペット弁が上下動することにより、前記従来技術のような切り替え操作を不要とすることができる。よって、高い操作性が確保される。
ここで、押下ヘッドに抑制部が設けられている。よって、ポペット弁が弁座に対して相対的に上下動するときに、ポペット弁(弁体)が弁座に対して傾くことが抑制される。よって、ポペット弁を連通孔内で円滑に移動させることが可能になり、内容物の吐出が安定する。
【0008】
<2><1>に係る吐出容器において、前記下支持部は、前記装着口部内に、前記装着口部に対して上下動可能に配置され、前記装着口部の内周面と前記下支持部の外周面との間には、前記容器本体内と外部とを連通し前記容器本体内に外気を導入する外気導入路が設けられ、前記装着口部の内周面および前記下支持部の外周面の一方には、他方に接して前記外気導入路を遮断するシール部が設けられ、前記シール部は、前記押下ヘッドが上昇端位置に位置するときに、前記外気導入路を通した前記容器本体内と外部との連通を遮断し、前記押下ヘッドが上昇端位置から下降して前記下支持部が下降したときに、前記連通を許容する。
【0009】
吐出容器の初期状態では、押下ヘッドが上昇端位置に位置している。このとき、シール部が、外気導入路を通した容器本体内と外部との連通を遮断している。よって、容器本体内の内容物が外気導入路から漏出することが抑制される。
使用者が吐出容器から内容物を吐出するときには、シリンダ内に内容物が充填されている状態で、使用者が押下ヘッドを押下する。このとき、押下ヘッドが上昇端位置から下降して下支持部が下降し、シール部が、外気導入路を通した容器本体内と外部との連通を許容する。また、押下ヘッドが上昇端位置から下降すると、前述のように、シリンダ内の内容物が吐出孔に送られて吐出孔から吐出される。
内容物の吐出後、使用者は押下ヘッドの押下を解除する。すると、シリンダの弾性復元力により、シリンダが伸長する。このとき、シリンダの内圧が低くなり、容器本体内の内容物がシリンダ内に吸引されながら、外気が外気導入路を通して容器本体内に吸引される。
例えば、シリンダの弾性復元力や、押下ヘッドに加えられる強制的な外力により、押下ヘッドが上昇端位置に復元変位すると、シール部が、外気導入路を通した容器本体内と外部との連通を遮断する。
以上のように、この吐出容器によれば、内容物の吐出に際し、容器本体内に外気を取り込むことができる。
【0010】
<3><2>に係る吐出容器において、前記シリンダ内と前記吐出孔との連通、遮断を切り替えるポペット弁を更に備え、前記押下ヘッドが上昇端位置に位置するときに、前記ポペット弁は前記シリンダ内と前記吐出孔との連通を遮断し、前記押下ヘッドが上昇端位置から下降して前記シール部が前記外気導入路を通した前記容器本体内と外部との連通を許容した後に、前記ポペット弁は前記シリンダ内と前記吐出孔とを連通させる構成を採用してもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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