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公開番号2024158353
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023073488
出願日2023-04-27
発明の名称容器殺菌装置および容器殺菌方法
出願人澁谷工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B65B 55/10 20060101AFI20241031BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】容器の大きさや形状に関わらず、過酸化水素ガス等の殺菌剤が容器の底部まで容器の内壁面の全体にわたって確実に均一に接触し、しかも殺菌剤の消費量を減少させることができる容器殺菌装置を提供する。
【解決手段】外筒22の閉鎖部は容器Cの開口部Kを閉鎖する。外筒22は容器Cの内部に連通し、容器Cの内部に向けて過酸化水素ガスを噴霧する。内筒24は、外筒22の内側に配置されて容器Cの内部に突出し、先端部25が容器Cの底部Tに位置する。閉鎖部により容器Cの開口部Kを閉鎖した状態で、外筒22から容器Cの内部に過酸化水素ガスを噴霧するとともに、容器C内の過酸化水素ガスを内筒24から排出する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
容器の開口部を閉鎖する閉鎖部を有するとともに、前記容器の内部に連通し、前記容器の内部に向けて殺菌剤を噴霧する外筒と、
前記外筒の内側に配置されて前記容器の内部に突出して設けられる内筒とを備え、
前記閉鎖部により前記容器の開口部を閉鎖し、前記内筒の先端部を前記容器の底部近傍に位置させた状態で、前記外筒から前記容器の内部に殺菌剤を噴霧するとともに、前記容器内の殺菌剤を前記内筒から排出することを特徴とする容器殺菌装置。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
容器の開口部を閉鎖する閉鎖部を有するとともに、前記容器の内部に連通する外筒と、
前記外筒の内側に配置されて前記容器の内部に突出して設けられるとともに前記容器の内部に向けて殺菌剤を噴霧する内筒とを備え、
前記閉鎖部により前記容器の開口部を閉鎖し、前記内筒の先端部を前記容器の底部近傍に位置させた状態で、前記内筒から前記容器の内部に殺菌剤を噴霧するとともに、前記容器内の殺菌剤を前記外筒から排出することを特徴とする容器殺菌装置。
【請求項3】
前記内筒が前記外筒の軸心部に配置されて、前記外筒と共に二重管を構成することを特徴とする請求項1または2に記載の容器殺菌装置。
【請求項4】
容器の開口部を閉鎖する閉鎖部を有するとともに、前記容器の内部に連通し、前記容器の内部に向けて殺菌剤を噴霧する外筒と、
前記外筒の内側に配置されて前記容器の内部に突出して設けられる内筒とを備え、
前記閉鎖部により前記容器の開口部を閉鎖し、前記内筒の先端部を前記容器の底部近傍に位置させた状態で、前記外筒から前記容器の内部に殺菌剤を噴霧するとともに、前記容器内の殺菌剤を前記内筒から排出することを特徴とする容器殺菌方法。
【請求項5】
容器の開口部を閉鎖する閉鎖部を有するとともに、前記容器の内部に連通する外筒と、
前記外筒の内側に配置されて前記容器の内部に突出して設けられるとともに前記容器の内部に向けて殺菌剤を噴霧する内筒とを備え、
前記閉鎖部により前記容器の開口部を閉鎖し、前記内筒の先端部を前記容器の底部近傍に位置させた状態で、前記内筒から前記容器の内部に殺菌剤を噴霧するとともに、前記容器内の殺菌剤を前記外筒から排出することを特徴とする容器殺菌方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は容器殺菌装置に関し、より詳しくは、ノズルから殺菌剤を容器の内部に噴霧して容器を殺菌する容器殺菌装置および容器殺菌方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、容器殺菌装置として、特許文献1に記載された装置が知られている。この装置において、容器は回転体の外周縁に円周方向に沿って等間隔で設けられたボトルグリッパに保持され、回転搬送される。回転体においてボトルグリッパの上方には、容器の開口部に対向するノズルが設けられ、ノズルには、回転体に形成された通路から供給される高圧エアの作用により負圧が生じる。容器の搬送経路に沿って形成される殺菌区間にはチャンバーが設けられ、チャンバー内は常時、ガス噴射口から過酸化水素ガスが噴射されて充満している。したがって容器は、殺菌区間を通過する間に、チャンバー内の過酸化水素ガスがノズルに生じる負圧によりノズルから噴霧されて殺菌される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-162220号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のように殺菌区間のチャンバー内は常時過酸化水素ガスが噴射されており、過酸化水素の消費量は毎分300~400mlにも及ぶ。またノズルは、その内部に生じる負圧により、容器の内部に過酸化水素ガスを噴霧するように構成されているが、容器の大きさや形状によっては、容器の底部まで過酸化水素ガスが十分に届かない場合があった。
【0005】
本発明は、容器の大きさや形状に関わらず、過酸化水素ガス等の殺菌剤が容器の底部まで容器の内壁面の全体にわたって確実に均一に接触し、しかも殺菌剤の消費量を減少させることができる容器殺菌装置を得ることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る第1の容器殺菌装置および第1の容器殺菌方法は、容器の開口部を閉鎖する閉鎖部を有するとともに、容器の内部に連通し、容器の内部に向けて殺菌剤を噴霧する外筒と、外筒の内側に配置されて容器の内部に突出して設けられる内筒とを備え、閉鎖部により容器の開口部を閉鎖し、内筒の先端部を容器の底部近傍に位置させた状態で、外筒から容器の内部に殺菌剤を噴霧するとともに、容器内の殺菌剤を内筒から排出することを特徴としている。
【0007】
本発明に係る第2の容器殺菌装置および第2の容器殺菌方法は、容器の開口部を閉鎖する閉鎖部を有するとともに、容器の内部に連通する外筒と、外筒の内側に配置されて容器の内部に突出して設けられるとともに容器の内部に向けて殺菌剤を噴霧する内筒とを備え、閉鎖部により容器の開口部を閉鎖し、内筒の先端部を容器の底部近傍に位置させた状態で、内筒から容器の内部に殺菌剤を噴霧するとともに、容器内の殺菌剤を外筒から排出することを特徴としている。
【0008】
第1および第2の容器殺菌装置において、内筒は、外筒の軸心部に配置されて、外筒と共に二重管を構成することが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、容器の大きさや形状に関わらず、過酸化水素ガス等の殺菌剤が容器の底部まで容器の内壁面の全体にわたって確実に均一に接触し、しかも殺菌剤の消費量を減少させることができる容器殺菌装置と容器殺菌方法を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の第1実施形態である容器殺菌装置を含む容器搬送システムの配置を示す平面図である。
第1実施形態の容器殺菌装置の要部を示す側面図である。
外筒と内筒を容器に対して昇降させるための機構を示す側面図である。
第1実施形態の作用を示す図である。
第2実施形態の容器殺菌装置の要部を示す側面図である。
第3実施形態の容器殺菌装置の要部を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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