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公開番号
2024137225
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-07
出願番号
2023048668
出願日
2023-03-24
発明の名称
洗浄装置
出願人
澁谷工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B08B
3/02 20060101AFI20240927BHJP(清掃)
要約
【課題】 洗浄ユニットを安全にタンクから取り出す。
【解決手段】 洗浄装置は、上部の開口部よりタンクの内部に挿入されて洗浄液を噴射する洗浄ユニット12と、上記洗浄ユニット12を昇降させる昇降手段とを備え、上記洗浄ユニット12は、上記昇降手段に設けられたアーム13cの先端から下方に懸垂されている。
上記アーム13cの先端に、上下に揺動可能に設けられるとともに先端部で上記洗浄ユニット12を懸垂した状態で保持するレバー22を設け、さらに当該レバー22の先端部を上方に付勢して上端位置に保持する付勢手段23と、上記レバー22の先端部が上端位置から下降したことを検知する検知手段24とを備える。
上記昇降手段が上記洗浄ユニット12を上昇させる際に、上記レバー22が上端位置から下降したことを上記検知手段24が検知すると、上記昇降手段が洗浄ユニット12の上昇を停止させる。
【選択図】 図3
特許請求の範囲
【請求項1】
タンクの上部に形成された開口部よりタンクの内部に挿入されて洗浄液を噴射する洗浄ユニットと、上記洗浄ユニットを昇降させる昇降手段とを備え、
上記洗浄ユニットは、上記昇降手段に設けられたアームの先端から懸垂された状態で保持されている洗浄装置において、
上記アームの先端に、上下に揺動可能に設けられるとともに先端部で上記洗浄ユニットを懸垂した状態で保持するレバーを設け、さらに当該レバーを付勢して先端部を上端位置に保持する付勢手段と、上記レバーの先端部が付勢手段の付勢力に抗して上端位置から下方に揺動したことを検知する検知手段とを備え、
上記昇降手段が上記洗浄ユニットを上昇させる際に、上記レバーが上端位置から下降したことを上記検知手段が検知すると、上記昇降手段が洗浄ユニットの上昇を停止させることを特徴とする洗浄装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は洗浄装置に関し、詳しくはタンクの上部に形成された開口部からタンクの内部に挿入されて洗浄液を噴射する洗浄ユニットと、上記洗浄ユニットを昇降させる昇降手段とを備えた洗浄装置に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、洗浄装置として、タンクの上部に形成された開口部からタンクの内部に挿入されて洗浄液を噴射する洗浄ユニットと、上記洗浄ユニットを上下に昇降させる昇降手段とを備えたものが知られている(特許文献1)。
このような洗浄装置では、昇降手段が洗浄ユニットを下降させて当該洗浄ユニットをタンクの内部に挿入すると、洗浄ユニットから洗浄液を噴射させてタンクの内面の洗浄を行うようになっている。
そしてタンクの洗浄後には、昇降手段が洗浄ユニットを上昇させることにより、洗浄ユニットをタンクの上方に退避させ、その状態でタンクを洗浄装置から取り除くようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6531972号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、上記洗浄装置においては、上記洗浄ユニットに対するタンクの位置決めが厳密に行われずに、洗浄ユニットの中心とタンクの開口部の中心とが一致しない場合がある。
その場合、洗浄後に洗浄ユニットをタンクから上昇させると、洗浄ユニットを構成する洗浄ノズル等が開口部に下方から干渉してしまい、洗浄ノズルを破損させたり、タンクや洗浄装置が転倒するなどの事故を発生させる恐れがあった。
このような問題に鑑み、本発明は上記洗浄ユニットを安全にタンクから取り出すことが可能な洗浄装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
すなわち請求項1の発明は、タンクの上部に形成された開口部よりタンクの内部に挿入されて洗浄液を噴射する洗浄ユニットと、上記洗浄ユニットを昇降させる昇降手段とを備え、
上記洗浄ユニットは、上記昇降手段に設けられたアームの先端から懸垂された状態で保持されている洗浄装置において、
上記アームの先端に、上下に揺動可能に設けられるとともに先端部で上記洗浄ユニットを懸垂した状態で保持するレバーを設け、さらに当該レバーを付勢して先端部を上端位置に保持する付勢手段と、上記レバーの先端部が付勢手段の付勢力に抗して上端位置から下方に揺動したことを検知する検知手段とを備え、
上記昇降手段が上記洗浄ユニットを上昇させる際に、上記レバーが上端位置から下降したことを上記検知手段が検知すると、上記昇降手段が洗浄ユニットの上昇を停止させることを特徴としている。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明によれば、上記アームの先端部に設けられたレバーが付勢手段によって上端位置に維持され、この状態で洗浄ユニットが当該レバーの先端に懸垂されている。
この状態で洗浄ユニットによるタンクの洗浄が終了し、昇降手段が洗浄ユニットを上昇させると、洗浄ユニットの一部がタンクの開口部に対して下方から干渉する場合がある。
この場合、洗浄ユニットが下方に引っ張られて、レバーが上記付勢手段の付勢力に抗して上端位置から下降することから、検知手段がこれを検出すると昇降手段が洗浄ユニットの上昇を停止させて、洗浄ユニットの破損やタンクの転倒などを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本実施形態にかかる洗浄装置の側面図
洗浄装置の平面図
安全装置の拡大図
安全装置の側面図
安全装置の動作を説明する図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下図示実施形態について本発明を説明すると、図1は上部に開口部1aが形成されたタンク1の内部を洗浄する洗浄装置2の側面図を、図2は平面図を示している。ここで、以下の説明においては、図1、図2の図示左方を洗浄装置2の前方として説明する。
上記タンク1は略円筒状を有しており、上部には円形の開口部1aが、下部にはテーパ状に形成された排出部1bが設けられている。またタンク1は略直方体形状を有した格子状のフレーム1cによって保持されており、本実施形態においては上記タンク1はフレーム1cによって開口部1aを上方に向けた状態で地面に設置されるようになっている。
なお、上記洗浄されるタンク1の形状は一例であり、例えば円筒状ではなく角柱状のものや、上下にテーパ形状が形成されていないものであってもよい。
【0009】
上記洗浄装置2は、制御手段等が設けられた本体部11と、上記タンク1の内部を洗浄する洗浄ユニット12と、上記洗浄ユニット12を上下に昇降させる昇降手段13と、上記洗浄ユニット12をタンク1から取り出す際に、洗浄ユニット12の破損やタンク1の転倒を防止する安全装置14とを備えている。
上記本体部11は箱状のハウジング11aを備えており、内部には洗浄液を洗浄ユニット12に圧送するポンプ等を備え、上部には制御手段を構成する操作用パネル11bが設けられている。
本体部11の4隅にはキャスターCが設けられ、また本体部11の側方には前方向けて略L字形を有した脚部11cが設けられており、各脚部11cにはそれぞれキャスターCが設けられている。
上記脚部11cは上記タンク1を避けるように設けられており、タンク1を洗浄する際には、作業者が洗浄装置2を上記タンク1に隣接した位置まで移動させると、上記脚部11cと脚部11cとの間にタンク1が位置し、洗浄装置2とタンク1とを洗浄位置に位置させることが可能となっている。
本実施形態においてタンク1の内部で噴射される洗浄液としては、温水や高圧水のほか、上記洗浄ユニット12において高圧水と大気とを混合させた気液混合流を用いることができる。
また、これらに洗剤を混合した洗浄剤を用いても良く、この場合、洗浄装置2に接続された洗浄水供給部に洗剤注入装置を設けて、洗浄水に洗剤を混合した状態で洗浄装置2に供給すればよい。
【0010】
本体部11の前方には上記昇降手段13が設けられており、当該昇降手段13は本体部11の前方に設けられた支柱13aと、当該支柱13aに沿って上下に移動する昇降部材13bと、当該昇降部材13bの上端部より水平方向前方に設けられたアーム13cとを備えている。
ここで、上記昇降部材13bは図示しない駆動手段によって上下に移動可能となっており、また上記駆動手段は上記本体部11に設けられた制御手段によって制御されるようになっている。
上記洗浄ユニット12は、上記アーム13cの先端部から下方に向けて懸垂された状態で保持され、上記洗浄装置2をタンク1に対して洗浄位置に位置させた際に、当該洗浄ユニット12が概ね上記タンク1の開口部1aの中心に位置するよう、上記アーム13cの先端位置の寸法が規定されている。
(【0011】以降は省略されています)
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