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公開番号2024155960
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2024139617,2022544538
出願日2024-08-21,2021-08-20
発明の名称送風機
出願人工機ホールディングス株式会社
代理人青稜弁理士法人
主分類B08B 5/02 20060101AFI20241024BHJP(清掃)
要約【課題】送風ファンとモータをユニット化することによって、ハウジングの小型化を図り、組立性の向上を実現させた送風機を提供する。
【解決手段】モータ25及び送風ファン32を内部に収容し、空気流を内部に吸気する吸気口と、空気流を前方側に向かって排気する筒状の排気口12を備えるハウジング2を有する送風機であって、モータ25とファン32は、モータケース21に組み込まれた組立体20としてハウジング2の本体部3に収容される。モータ25としてはブラシレスDCモータを採用し、モータ25の前方側にモータ回路基板36を搭載する。モータ回路基板36には半導体スイッチング素子が搭載され、モータは40,000回転/秒以上で駆動される。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
空気流を内部に吸気する吸気口と、前記空気流を排気する排気口を有する排気管と、を備えるハウジングと、
前記ハウジングの内部に収容される組立体と、を有し、
前記組立体は、ロータと、ステータと、前記ロータと一体で回転する駆動軸を有するモータと、前記駆動軸に固定され、前記空気流を発生させるファンと、前記ファンを収容するとともに前記モータの少なくとも一部を収容するモータケースと、を含み、
前記モータの駆動を制御するモータ回路基板を有し、
前記駆動軸の軸線上に前記排気口が配置され、
前記駆動軸の前記軸線方向における前記ファンと前記排気口の間に前記モータが配置され、
前記モータケースは、前記ファンから排出された空気を前記ステータの外周面に沿って流す送風通路を形成し、
前記モータ回路基板は、前記軸線方向における前記モータと前記排気口の間に、前記軸線方向と交差する方向に延び、前記モータ回路基板の一部が前記送風通路を前記軸線方向の下流側に延長した領域内に位置するように配置され、
前記ファンは、複数の羽根を有する遠心ファンであって、前記軸線を中心とする直径が前記モータ回路基板よりも小さく、径方向における前記羽根の配置範囲が前記ステータと重なり、
前記排気口は、直径が前記ファン及び前記モータ回路基板よりも小さいことを特徴とする送風機。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記排気管と前記駆動軸とは同方向に延びており、
前記組立体は、弾性体を介して前記ハウジング内部に保持されることを特徴とする請求項1に記載の送風機。
【請求項3】
前記組立体は、互いに異なる方向に延在する複数のアーム部を有し、
前記弾性体は、前記複数のアーム部の各々の先端に被さるように取り付けられて、前記アーム部と前記ハウジングとの間に介在する複数の前側ゴムブッシュを含む、請求項2に記載の送風機。
【請求項4】
前記モータケースは、前記駆動軸の軸線方向の端部に内側吸気口を有し、
前記弾性体は、前記内側吸気口の外周に配置されて前記ハウジングとの間に介在する円筒形の後側ゴムブッシュを含むことを特徴とする、請求項2または3に記載の送風機。
【請求項5】
前記組立体は、前記モータ回路基板を含むことを特徴とする、請求項2乃至4の何れか一項に記載の送風機。
【請求項6】
前記モータケースは、内側吸気口を有し、
前記吸気口に設けられるフィルターと、前記ハウジングの内部に配置されて前記内側吸気口を覆う網と、を有することを特徴とする、請求項1乃至5の何れか一項に記載の送風機。
【請求項7】
バッテリパックが装着可能なバッテリパック装着部が前記ハウジングの下側に形成され、前記バッテリパックの底面を床面に当接させて自立可能であることを特徴とする、請求項1乃至6の何れか一項に記載の送風機。
【請求項8】
上方視において、前記モータ及び前記ファンが前記バッテリパックの外縁範囲内に収まることを特徴とする、請求項7に記載の送風機。
【請求項9】
前記ハウジングは、前記組立体を収容する本体部と、少なくとも一部が前記駆動軸の軸線と交差する方向に延びるハンドル部と、を有し、
前記吸気口は、前記ハンドル部に設けられることを特徴とする、請求項1乃至8の何れか一項に記載の送風機。
【請求項10】
前記ハウジングは、前記組立体を収容する本体部と、少なくとも一部が前記駆動軸の軸線と交差する方向に延びるハンドル部と、を有し、
前記モータ回路基板は、前記モータへ電流を出力するインバータ回路を有し、
マイコンを搭載し前記インバータ回路を制御する制御回路基板が、前記ハンドル部に設けられる、請求項1乃至9の何れか一項に記載の送風機。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ハウジング内に収容されたファンの回転によって空気を吸気口からハウジング内に吸引し、排出口からハウジング外へ排出させる送風機に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来の送風機の一例として、特許文献1のようなファンから送出される空気流で塵埃を吹き飛ばす送風機が知られている。このような携帯用の送風機は、モータにより駆動されるファンにより送風機のハウジングに形成された吸気口から外部の空気を取り込み、吸引された空気を排気口に取りつけられたノズルを介して任意の領域に吹き出す。作業者は、送風機のハンドル部を握りながら清掃作業を行う。この作業の一例は、ノズルを前方斜め下に向けて送風機本体を保持し、ノズルを左右に振りながら清掃対象に付着したごみ等を吹き飛ばすものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-37818号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の送風機では、モータのステータ及びロータを内部に収容するモータケースが設けられ、このモータケースの外側であって、ハウジングの風路内に露出するようにファンが配置されていたため、送風機の筐体の小型化を図るための設計上の阻害要因となっていた。また、携帯用の送風機では、送風機の組み立て効率を向上させることによる製造コストダウンが望まれていたが、組み立て工程においてモータケースをハウジングに取り付けた後に、別途ファンをモータの回転軸に取り付ける工程等が必要となるため組立工数が多くなっていた。
【0005】
本発明は上記背景に鑑みてなされたもので、その目的は、送風ファンとモータの構造を変えることによって小型化を図った送風機を提供することにある。本発明の他の目的は、送風ファンとモータをユニット化することによって、ハウジングの実装効率を向上させ、組立性も改善した送風機を提供することにある。本発明のさらに他の目的は、電池パックの装着位置を改良することにより、バランスがとれて吊り下げがしやすく、床等への載置もしやすくした送風機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願において開示される発明のうち代表的な特徴を説明すれば次のとおりである。本発明の一つの特徴によれば、空気流を内部に吸気する吸気口と、空気流を排気する排気口を有する排気管と、を備えるハウジングと、ハウジングの内部に収容される組立体と、を有する送風機であって、組立体は、ロータと、ステータと、ロータと一体で回転する駆動軸を有するモータと、駆動軸に固定され、空気流を発生させるファンと、ファンとモータの少なくとも一部を収容するモータケースと、を含んで構成される。また、送風機は、モータの駆動を制御するモータ回路基板を有し、駆動軸の軸線上に排気口が配置され、駆動軸の軸線方向におけるステータと排気口の間に、モータ回路基板が配置される。また、排気管に着脱可能に取付けられる筒状のノズルを有する。
【0007】
本発明のさらに他の特徴によれば、駆動軸の軸線上に排気口が配置され、駆動軸の軸線方向におけるファンと排気口の間にモータが配置され、モータケースはファンから排出された空気をステータの外周面に沿って流す送風通路を形成する。また、モータ回路基板は、軸線方向におけるモータと排気口の間において、軸線方向と交差する方向に延びるように配置され、モータ回路基板の一部が送風通路を軸線方向の下流側に延長した領域内に位置する。排気口の直径は、モータ回路基板の直径よりも小さく形成される。モータケースは、ファンから排出された空気をステータの外周面に沿って流す送風通路を形成する。また、排気管と駆動軸とは同方向に延びており、組立体は、弾性体を介してハウジング内部に保持される。
【0008】
発明のさらに他の特徴によれば、送風機のハウジングに収容される組立体は、互いに異なる方向に延在する複数のアーム部を有し、弾性体は、複数のアーム部の各々の先端に被さるように取り付けられて、アーム部とハウジングとの間に介在する複数の前側ゴムブッシュと、モータの駆動を制御するモータ回路基板を含む。モータケースは、駆動軸の軸線方向の端部に内側吸気口を有し、弾性体は、内側吸気口の外周に配置されてハウジングとの間に介在する円筒形の後側ゴムブッシュを含んで構成され る。モータケースは、内側吸気口を有し、吸気口に設けられるフィルターと、ハウジングの内部に配置されて内側吸気口を覆う網と、を有する。
【0009】
発明のさらに他の特徴によれば、バッテリパックが装着可能なバッテリパック装着部がハウジングの下側に形成され、バッテリパックの底面を床面に当接させて自立可能である。また、送風機の上方視において、モータ及びファンがバッテリパックの外縁範囲内に収まるように配置される。さらに、ハウジングは、組立体を収容する本体部と、少なくとも一部が駆動軸の軸線と交差する方向に延びるハンドル部と、を有し、吸気口は、ハンドル部に設けられる。ハウジングは、組立体を収容する本体部と、少なくとも一部が駆動軸の軸線と交差する方向に延びるハンドル部と、を有し、モータ回路基板は、モータへ電流を出力するインバータ回路を有し、マイコンを搭載しインバータ回路を制御する制御回路基板が、ハンドル部に設けられる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、モータとステータは、モータケースに組み込まれた組立体としてハウジングの内部に収容されるので、組み立て効率が高い送風機を実現できた。また、ハウジングのモータ組立体の直下に電池パックを接続するようにしたので、床等に送風機を載置する際に、電池パックを脚部として利用して自立させることができる。この結果、ハウジング側に脚部を設けなくても良い。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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