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公開番号
2024157485
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-07
出願番号
2023071899
出願日
2023-04-25
発明の名称
受電装置および無線電力伝送システム
出願人
キヤノン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
H02J
50/40 20160101AFI20241030BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】 本発明は、受電回路に接続された負荷が軽い場合でも、異常を検知することを目的とする。
【解決手段】 本発明は、送電装置からの電力を無線で受電する受電装置であって、受電アンテナと、スイッチング素子を有し、互いに並列接続された複数の受電回路と、前記複数の受電回路それぞれに配置され、検出した検出値を出力する複数の電流検出手段と、前記複数の電流検出手段から出力された検出値を互いに比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果をもとに異常が発生しているか否かの判定をする異常判定手段とを有することを特徴とする。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
送電装置からの電力を無線で受電する受電装置であって、
受電アンテナと、
スイッチング素子を有し、互いに並列接続された複数の受電回路と、
前記複数の受電回路それぞれに配置され、検出した検出値を出力する複数の電流検出手段と、
前記複数の電流検出手段から出力された検出値を互いに比較する比較手段と、
前記比較手段の比較結果をもとに異常が発生しているか否かの判定をする異常判定手段とを有することを特徴とする受電装置。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記異常判定手段は、前記複数の受電回路の略同じ位置それぞれに配置された前記複数の電流検出手段から出力された検出値が互いに異なる場合、前記異常が発生していると判定することを特徴とする請求項1に記載の受電装置。
【請求項3】
前記異常判定手段は、前記複数の受電回路の略同じ位置それぞれに配置された前記複数の電流検出手段から出力された検出値のうち小さい値を分子とし、大きい値を分母とする除算値を算出し、前記除算値が閾値未満である場合、前記異常が発生していると判定することを特徴とする請求項2に記載の受電装置。
【請求項4】
前記閾値が0.5であることを特徴とする請求項3に記載の受電装置。
【請求項5】
前記複数の受電回路の略同じ位置それぞれに配置された前記複数の電流検出手段から出力される検出値の平均値を算出する平均値算出手段と、
前記異常判定手段は、前記平均値と前記複数の電流検出手段から出力された検出値の少なくとも一つとが異なる場合、前記異常が発生していると判定することを特徴とする請求項1に記載の受電装置。
【請求項6】
前記判定手段は、前記複数の電流検出手段から出力された検出値の少なくとも一つを分子とし、前記平均値を分母とする除算値を算出し、前記除算値が閾値未満である場合、前記異常が発生していると判定することを特徴とする請求項5に記載の受電装置。
【請求項7】
前記閾値が0.6であることを特徴とする請求項6に記載の受電装置。
【請求項8】
前記複数の電流検出手段は、前記受電回路の出力部とGNDに配置されることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の受電装置。
【請求項9】
前記複数の電流検出手段は、前記スイッチング素子と直列に接続されていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の受電装置。
【請求項10】
電力を無線で送電する送電装置と、
前記送電装置からの電力を無線で受電する受電装置であって、
受電アンテナと、
スイッチング素子を有し、互いに並列接続された複数の受電回路と、
前記複数の受電回路それぞれに配置され、検出した検出値を出力する複数の電流検出手段と、
前記複数の電流検出手段から出力された検出値を互いに比較する比較手段と、
前記比較手段の比較結果をもとに異常が発生しているか否かの判定をする異常判定手段とを有することを特徴とする受電装置と、
を有することを特徴とする無線電力伝送システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、送電装置からの電力を無線で受電する受電装置および、無線電力伝送システムに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、EV(電気自動車)などの機器に対して数kW以上の電力を無線で供給する無線電力伝送システムが研究・開発されている。数kW以上の無線電力伝送システムでは送電回路および受電回路のスイッチング素子に流れる電流が大きく、例えば特許文献1には、スイッチング素子に流れる電流を分散するため、複数の送電回路を並列に接続したシステムが記載されている。また、無線電力伝送システムでは異常状態が発生した場合速やかに検知する必要があり、例えば特許文献2には、受電回路に流れる電流の電流値が閾値を超えたことを検知し異常判定する構成が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
WO2016-038737A1
特開2016-220532号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
無線電力伝送システムにおいて、受電回路のスイッチング素子に流れる電流を分散するため、受電回路を複数並列に接続したシステムについて述べる。上記システムにおいて、例えば受電回路内のいずれかのスイッチング素子が異常状態となり、ON抵抗が上昇またはopen状態になった時、特許文献2に記載の先行技術では、異常を検知することができない場合がある。
【0005】
具体的には、受電回路に接続された負荷が軽い(抵抗が大きい)時、受電回路に流れる電流が少ないため、スイッチング素子に異常が発生していても電流は閾値を超えず、スイッチング素子の異常を検知することができない。負荷が軽い状態から重い(抵抗が小さい)状態に移行して初めて電流が閾値を超え、異常を検知することができる。
【0006】
本発明は上記課題に鑑み、受電回路に接続された負荷が軽い場合でも、異常を検知することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、送電装置からの電力を無線で受電する受電装置であって、
受電アンテナと、スイッチング素子を有し、互いに並列接続された複数の受電回路と、
前記複数の受電回路それぞれに配置され、検出した検出値を出力する複数の電流検出手段と、前記複数の電流検出手段から出力された検出値を互いに比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果をもとに異常が発生しているか否かの判定をする異常判定手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、受電回路に接続された負荷が軽い場合でも異常を検知することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態1に係る無線電力伝送システムのシステム概略図
実施形態1に係る受電回路の構成図
実施形態1に係る判定部の構成図
実施形態1に係る電流波形図
実施形態1に係る異常検知フローチャート
実施形態2に係る無線電力伝送システムのシステム概略図
実施形態2に係る電流波形図
実施形態3に係る無線電力伝送システムのシステム概略図
実施形態3に係る判定部の構成図
実施形態3に係るシミュレーション結果の表
実施形態3に係る異常検知フローチャート
【発明を実施するための形態】
【0010】
[実施形態1]
以下、図面を用いて本発明における実施形態について説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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