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公開番号2024156886
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-06
出願番号2024128733,2021552609
出願日2024-08-05,2020-03-06
発明の名称増殖分化因子15併用療法
出願人アムジエン・インコーポレーテツド
代理人弁理士法人川口國際特許事務所
主分類A61K 38/19 20060101AFI20241029BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】GDF15分子をGLP-1Rアゴニスト及び/又はGIPRアンタゴニスト等の1種以上の他の治療薬と一緒に含む併用療法を提供する。
【解決手段】GDF15分子及びGIPRアンタゴニストを投与する工程を含む、対象における代謝状態を治療する方法であって、前記GDF15分子及び前記GIPRアンタゴニストを投与する工程は、前記GDF15分子単独又はGIPRアンタゴニスト単独の投与と比較して相乗効果を有する方法である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
GDF15分子及びGIPRアンタゴニストを投与する工程を含む、対象における代謝状態を治療する方法であって、前記GDF15分子及び前記GIPRアンタゴニストを投与する工程は、前記GDF15分子単独又はGIPRアンタゴニスト単独の投与と比較して相乗効果を有する方法。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
前記GDF15分子及び前記GIPRアンタゴニストは、同時に投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記GDF15分子及び前記GIPRアンタゴニストは、連続的に投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記GIPRアンタゴニストは、抗体である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記GIPRアンタゴニストは、CDRL1、CDRL2、CDRL3、CDRH1、CDRH2及びCDRH3を含み、前記CDRL1、CDRL2、CDRL3、CDRH1、CDRH2及びCDRH3は、それぞれ配列番号65~67及び77~79、配列番号68~70及び80~82、配列番号71~73及び83~85、又は配列番号74~76及び86~88のアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記GIPRアンタゴニストは、それぞれ配列番号89及び90、91及び92、93及び94、又は95及び96のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域及び重鎖可変領域を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記GIPRアンタゴニストは、それぞれ配列番号97及び98、99及び100、101及び102、103及び104、又は105及び106のアミノ酸配列を含む軽鎖及び重鎖を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
GDF15分子及びデュラグルチドを投与する工程を含む、対象における代謝状態を治療する方法であって、前記GDF15分子及びデュラグルチドの投与は、前記GDF15分子単独又はデュラグルチド単独の投与と比較して相乗効果を有する方法。
【請求項9】
前記GDF15分子及びデュラグルチドは、同時に投与される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記GDF15分子及びデュラグルチドは、連続的に投与される、請求項8に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、参照によりその全体が参照により本明細書に組み込まれる、2019年3月8日出願の米国仮特許出願第62/815,866号明細書の利益を主張する。
続きを表示(約 2,300 文字)【0002】
配列表
本願は、電子フォーマットの配列表と共に出願されている。配列表は、2020年3月2日に作成された、サイズが166kbであるA-2298-WO-PCT_SeqList.txtという名称のファイルとして提供される。電子フォーマットの配列表における情報は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0003】
本開示は、GDF15融合タンパク質等のGDF15分子、その組成物、並びに併用療法におけるその使用等のそうしたタンパク質を作製及び使用するための方法に関する。
【背景技術】
【0004】
マクロファージ阻害性サイトカイン1(MIC1)とも称される増殖分化因子15(GDF15)(Bootcov MR,1997,Proc Natl Acad Sci 94:11514-9)、胎盤骨形成因子(PLAB)(Hromas R 1997,Biochim Biophys Acta.1354:40-4)、胎盤トランスフォーミング成長因子β(PTGFB)(Lawton LN 1997,Gene.203:17-26)、前立腺由来因子(PDF)(Paralkar VM 1998,J Biol Chem.273:13760-7)及び非ステロイド性抗炎症薬活性化遺伝子(NAG-1)(Baek SJ 2001,J Biol Chem.276:33384-92)は、約25kDaのホモ二量体として血漿中を循環する分泌タンパク質である。GDF15は、GDNFファミリー受容体α様(GFRAL)に高親和性で結合する。GDF15誘導性細胞シグナル伝達は、GFRALと共受容体RETとの相互作用を必要とすると考えられている。
【0005】
GDF15は、複数の生物活性と関連している。GDF15の増加は、体重低減と相関関係にあることが示されており、GDF15の投与は、食物摂取量及び体重を低減させることが示されている。
【0006】
グルコース依存性インスリン分泌促進性ポリペプチド(GIP、以前は胃機能抑制性ポリペプチドと呼ばれた)及びグルカゴン様ポリペプチド1(GLP-1)は、公知のインスリン分泌促進因子(「インクレチン」)である。GIPは、一本鎖の42個のアミノ酸から成るペプチドであり、ヒトGIPは、153個のアミノ酸から成る前駆体であるproGIPのプロセッシングに由来する。GIP分泌は、食物摂取により誘導され、脂肪細胞における脂肪貯蔵の促進並びに膵島β細胞の機能及びグルコース依存性のインスリン分泌の促進を含む、多数の生理学的作用を及ぼす。インタクトなGIPは、DPPIVによって不活性形態へ迅速に分解される。GIPに対する受容体であるGIP受容体(GIPR)は、Gタンパク質共役型受容体(GPCR)のセクレチン-グルカゴンファミリーのメンバーである。ヒトGIPRは、466個のアミノ酸を有する。
【0007】
グルカゴン様ペプチド1(GLP-1)は、プログルカゴン遺伝子に由来する31個のアミノ酸から成るペプチドである。GLP-1は、小腸L細胞によって分泌され、食物摂取に応答して放出され、膵臓β細胞からのインスリン分泌を誘導する。インクレチン作用に加えて、GLP-1は更に、グルカゴンの分泌を低減させ、胃内容排出を遅延させ、カロリー摂取量を低減させる。GLP-1は、クラスBのGタンパク質共役型受容体に属するGLP-1受容体(GLP-1R)の活性化によってその作用を発揮する。GLP-1の機能は、DPP-IV酵素による迅速な分解によって制限される。エキセナチド、リラグルチド、デュラグルチド等の持続性のGLP-1Rアゴニストが開発されており、2型糖尿病を有する患者の血糖コントロールを改善するために、臨床的に使用されている。更に、GLP-1Rアゴニストは、患者における体重低減並びに血圧及び血漿コレステロール値の低減も促進することができる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0008】
Bootcov MR,1997,Proc Natl Acad Sci 94:11514-9
Hromas R 1997,Biochim Biophys Acta.1354:40-4
Lawton LN 1997,Gene.203:17-26
Paralkar VM 1998,J Biol Chem.273:13760-7
Baek SJ 2001,J Biol Chem.276:33384-92
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従って、GDF15分子をGLP-1Rアゴニスト(例えば、GLP-1類似体)及び/又はGIPRアンタゴニスト(例えば、GIPR抗体)等の1種以上の他の治療薬と一緒に含む併用療法が必要とされている。本開示は、この必要を満たし、関連する利点を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本明細書では、GDF15分子及び別の治療薬を投与することを含む状態を治療する方法を含む、GDF15分子を含む併用療法が提供される。一実施形態では、他の治療薬は、GIPR抗原結合タンパク質等のGIPRアンタゴニストである。一実施形態では、GIPR抗原結合タンパク質は、抗体である。別の実施形態では、他の治療薬は、デュラグルチド等のGLP-1Rアゴニストである。
(【0011】以降は省略されています)

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