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公開番号2024156477
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-06
出願番号2023070972
出願日2023-04-24
発明の名称圧電デバイス及び音響デバイス
出願人TDK株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H04R 17/10 20060101AFI20241029BHJP(電気通信技術)
要約【課題】振動特性の劣化を抑制する圧電デバイスを提供する。
【解決手段】
圧電デバイス1は、圧電素子2、振動体3、配線部材4、壁体5、及び樹脂被覆6を含む。振動体3は、圧電素子2が配置されている主面3aを含む。配線部材4は、圧電素子2に接続されている接続部分42を含む。壁体5は、発泡樹脂からなり、主面3a上に、圧電素子2が位置する領域R1を画成する。樹脂被覆6は、領域R1に配置されており、圧電素子2と接続部分42とを覆っていると共に壁体5と接している。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
圧電素子と、
前記圧電素子が配置されている主面を含む振動体と、
前記圧電素子に接続されている接続部分を含む配線部材と、
発泡樹脂からなり、前記主面上に、前記圧電素子が位置する領域を画成する壁体と、
前記領域に配置されており、前記圧電素子と前記接続部分とを覆っていると共に前記壁体と接している樹脂被覆と、を備える、圧電デバイス。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記主面に垂直な方向から見た場合に、前記壁体は、前記圧電素子の全周を囲んでいる、請求項1に記載の圧電デバイス。
【請求項3】
前記主面に垂直な方向から見た場合に、前記壁体は、前記主面の縁よりも内側に位置している、請求項1又は2に記載の圧電デバイス。
【請求項4】
前記樹脂被覆は、シリコーン樹脂からなる、請求項1又は2に記載の圧電デバイス。
【請求項5】
前記壁体は、前記壁体の表面に開口している複数の孔を有する多孔質構造であり、
前記樹脂被覆の一部は、前記複数の孔内に位置している部分を含む、請求項1又は2に記載の圧電デバイス。
【請求項6】
前記壁体は、互いに離間している一対の部分を含み、
前記配線部材は、前記一対の部分の間に位置する部分を含む、請求項1又は2に記載の圧電デバイス。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の圧電デバイスを備える、音響デバイス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の一態様は、圧電デバイスに関する。本発明の別の態様は、音響デバイスに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
知られている圧電デバイスは、圧電素子と、振動体と、配線部材と、壁体と、樹脂被覆と、を含む(たとえば、特許文献1参照)。振動体は、圧電素子が配置されている主面を含む。配線部材は、圧電素子に物理的かつ電気的に接続されている接続部分を含む。壁体は、主面上に、圧電素子が位置する領域を画成する。樹脂被覆は、壁体が画成する領域に配置されていると共に、圧電素子と接続部分とを覆っている。樹脂被覆は、壁体と接している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6016945号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のような圧電デバイスでは、振動体の振動を受けて壁体が共振することがある。壁体の共振は、振動体の振動に影響を与えることがある。したがって、壁体の共振は、圧電デバイスの振動特性を劣化させるおそれがある。
【0005】
本発明の一つの態様は、振動特性の劣化を抑制する圧電デバイスを提供することを目的とする。本発明の別の態様は、音響特性の劣化を抑制する音響デバイスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一つの態様に係る圧電デバイスは、圧電素子と、振動体と、配線部材と、壁体と、樹脂被覆と、を備える。振動体は、圧電素子が配置されている主面を含む。配線部材は、圧電素子に接続されている接続部分を含む。壁体は、発泡樹脂からなり、上記主面上に、圧電素子が位置する領域を画成する。樹脂被覆は、上記領域に配置されており、圧電素子と接続部分とを覆っていると共に壁体と接している。
【0007】
上記一つの態様では、発泡樹脂からなる壁体が、圧電素子の周囲の少なくとも一部を囲んでいる。発泡樹脂からなる壁体は、発泡樹脂の構造に起因して、振動体から伝わる振動を減衰させる。したがって、振動体が振動する場合でも、壁体は、振動しがたい。すなわち、壁体は、共振しがたい。上記一つの態様では、壁体の共振が振動体の振動に影響を与えがたい。この結果、上記一つの態様は、振動特性の劣化を抑制する。
【0008】
上記一つの態様では、主面に垂直な方向から見た場合に、壁体は、圧電素子の全周を囲んでいてもよい。
壁体が、上述したように、圧電素子の全周を囲んでいる構成は、圧電素子が位置する領域を確実に画成する。上記構成は、樹脂被覆を形成する際に、樹脂被覆が形成される領域を確実に規定する。したがって、上記構成では、樹脂被覆が確実かつ容易に形成され得る。
【0009】
上記一つの態様では、主面に垂直な方向から見た場合に、壁体は、主面の縁よりも内側に位置していてもよい。
樹脂被覆は、主面上に画成される上記領域に配置される。したがって、樹脂被覆は、振動体を拘束するおそれがある。振動体の拘束は、振動体の振動を阻害する傾向がある。
壁体が、上述したように、主面の縁よりも内側に位置する構成は、樹脂被覆が配置される領域を減少し得る。したがって、樹脂被覆は、振動体を拘束しがたい。この結果、上記構成は、振動特性の劣化をより一層抑制する。
【0010】
上記一つの態様では、樹脂被覆は、シリコーン樹脂からなってもよい。
樹脂被覆がシリコーン樹脂からなる構成では、樹脂被覆は、振動体を拘束しがたい。したがって、上記構成は、振動特性の劣化をより一層抑制する。
(【0011】以降は省略されています)

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