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公開番号
2024163341
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-21
出願番号
2024160074,2020020114
出願日
2024-09-17,2020-02-07
発明の名称
コイル部品
出願人
TDK株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H01F
17/00 20060101AFI20241114BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】自己共振周波数を高くしつつ、Q値の向上が図れるコイル部品を提供する。
【解決手段】積層コイル部品1では、コイル5は、一対の側面2e,2fの対向方向において一方の側面2eに最も近接しているターン6の端部6aが第一外部電極3に接続されていると共に、他方の側面2fに最も近接しているターン11の端部11aが第二外部電極4に接続されており、一対の側面2e,2fの対向方向から見て、ターン6と第二外部電極4とが対向している領域の面積、及び、ターン11と第一外部電極3とが対向している領域の面積は、ターン6及びターン11以外のターンと第一外部電極3又は第二外部電極4とが対向している領域の面積よりも大きい。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
互いに対向している一対の端面と、互いに対向している一対の主面と、互いに対向している一対の側面と、を有している素体と、
前記素体内に配置されていると共に、一対の前記側面の対向方向に沿ってコイル軸が延在しており、一定の幅を有している複数のターンで構成されているコイルと、
前記コイルの一端が接続されている第一外部電極、及び、前記コイルの他端が接続されている第二外部電極と、を備え、
前記第一外部電極と前記第一外部電極とは、一対の前記端面の対向方向において離間しており、
前記第一外部電極及び前記第二外部電極のそれぞれは、一方の前記主面のみに配置されている、又は、一方の前記主面といずれかの前記端面とにわたって配置されているL字状を呈しており、
前記コイルは、一対の前記側面の対向方向において一方の前記側面に最も近接している前記ターンである第一最外ターンの端部が前記第一外部電極に接続されていると共に、他方の前記側面に最も近接している前記ターンである第二最外ターンの端部が前記第二外部電極に接続されており、
一対の前記側面の対向方向から見て、前記第一最外ターンと前記第二外部電極とが対向している領域の面積、及び、前記第二最外ターンと前記第一外部電極とが対向している領域の面積は、前記第一最外ターン及び前記第二最外ターン以外の前記ターンと前記第一外部電極又は前記第二外部電極とが対向している領域の面積よりも大きく、
前記第一最外ターン、前記第二最外ターン、並びに、前記第一最外ターン及び前記第二最外ターン以外の前記ターンの幅は同等である、コイル部品。
続きを表示(約 180 文字)
【請求項2】
一対の前記側面の対向方向から見て、前記第一最外ターンが前記第二外部電極と対向する部分及び前記第二最外ターンが前記第一外部電極と対向する部分は、湾曲形状を呈している、請求項1に記載のコイル部品。
【請求項3】
前記第一外部電極及び前記第二外部電極のそれぞれは、一方の前記主面のみに配置されている、請求項1又は2に記載のコイル部品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コイル部品に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
コイル部品として、例えば、特許文献1に記載されているものが知られている。特許文献1に記載のコイル部品は、互いに対向している一対の端面と、互いに対向している一対の主面と、互いに対向している一対の側面と、を有している素体と、素体内に配置されていると共に、一対の側面の対向方向に沿ってコイル軸が延在しており、複数のターンを含んで構成されているコイルと、コイルが接続されている一対の外部電極と、を備えている。コイルは、一対の側面の対向方向において一方の側面に最も近接しているターンの端部が一方の外部電極に接続されていると共に、他方の側面に最も近接しているターンの端部が他方の外部電極に接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-154716号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のようなコイル部品では、一方の外部電極(他方の外部電極)に接続されているコイルのターンは、他方の外部電極(一方の外部電極)と対向する部分において、電位差が大きくなる。そのため、当該ターンには、他方の外部電極(一方の外部電極)と対向する部分に電界が集中する。これにより、コイル部品では、コイルのターンと外部電極との間に発生する寄生容量(浮遊容量)が大きくなるため、コイルの特性において、自己共振周波数(SRF:Self-Resonant Frequency)が低くなると共にQ(Quality factor)値も低くなる。
【0005】
本発明の一側面は、自己共振周波数を高くしつつ、Q値の向上が図れるコイル部品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面に係るコイル部品は、互いに対向している一対の端面と、互いに対向している一対の主面と、互いに対向している一対の側面と、を有している素体と、素体内に配置されていると共に、一対の側面の対向方向に沿ってコイル軸が延在しており、一定の幅を有している複数のターンで構成されているコイルと、コイルの一端が接続されている第一外部電極、及び、コイルの他端が接続されている第二外部電極と、を備え、第一外部電極と第一外部電極とは、一対の端面の対向方向において離間しており、第一外部電極及び第二外部電極のそれぞれは、一方の主面のみに配置されている、又は、一方の主面といずれかの端面とにわたって配置されているL字状を呈しており、コイルは、一対の側面の対向方向において一方の側面に最も近接しているターンである第一最外ターンの端部が第一外部電極に接続されていると共に、他方の側面に最も近接しているターンである第二最外ターンの端部が第二外部電極に接続されており、一対の側面の対向方向から見て、第一最外ターンと第二外部電極とが対向している領域の面積、及び、第二最外ターンと第一外部電極とが対向している領域の面積は、第一最外ターン及び第二最外ターン以外のターンと第一外部電極又は第二外部電極とが対向している領域の面積よりも大きく、第一最外ターン、第二最外ターン、並びに、第一最外ターン及び第二最外ターン以外のターンの幅は同等である。
【0007】
本発明の一側面に係るコイル部品では、一対の側面の対向方向から見て、第一最外ターンと第二外部電極とが対向している領域の面積、及び、第二最外ターンと第一外部電極とが対向している領域の面積は、第一最外ターン及び第二最外ターン以外のターンと第一外部電極又は第二外部電極とが対向している領域の面積よりも大きい。これにより、コイル部品では、第一最外ターンと第二外部電極とを離間させることができると共に、第二最外ターンと第一外部電極とを離間させることができる。したがって、コイル部品では、第一最外ターンと第二外部電極との間、及び、第二最外ターンと第一外部電極との間に発生する寄生容量を小さくすることができる。その結果、コイル部品では、自己共振周波数を高くしつつ、Q値の向上が図れる。
【0008】
一実施形態においては、一対の側面の対向方向から見て、第一最外ターンが第二外部電極と対向する部分及び第二最外ターンが第一外部電極と対向する部分は、湾曲形状を呈していてもよい。この構成では、第一最外ターン及び第二最外ターンの内径を大きくしつつ、第一最外ターン及び第二最外ターンと外部電極とを離間させることができる。したがって、コイル部品では、Q値の向上を図ることができる。
【0009】
一実施形態においては、第一外部電極及び第二外部電極のそれぞれは、一方の主面のみに配置されていてもよい。この構成では、第一最外ターンと第二外部電極、及び、第二最外ターンと第一外部電極との間に形成される寄生容量を小さくすることができる。したがって、コイル部品では、自己共振周波数を高くしつつ、Q値の向上が図れる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一側面によれば、自己共振周波数を高くしつつ、Q値の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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