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公開番号
2024158364
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2023073512
出願日
2023-04-27
発明の名称
コイル装置
出願人
TDK株式会社
代理人
前田・鈴木国際特許弁理士法人
主分類
H01F
30/10 20060101AFI20241031BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】組立作業性に優れ、しかも強度信頼性に優れたコイル装置を提供すること。
【解決手段】筒部を有するボビン3と、筒部3に巻回してあるワイヤ8と、ボビン3に取り付けられるカバー5と、中脚部21を有するコア2と、を有するコイル装置1である。カバー5は、筒部の貫通孔31に連通するように筒部の端部に配置される端開口51を持つ端壁52と、ボビン3に嵌合する第1係合部55または55Aを持つ側壁54と、を有する。中脚部21は、端開口51および貫通孔31に挿入される。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
筒部を有するボビンと、
前記筒部に巻回してあるワイヤと、
前記ボビンに取り付けられるカバーと、
中脚部を有するコアと、を有するコイル装置であって、
前記カバーは、前記筒部の貫通孔に連通するように前記筒部の端部に配置される端開口を持つ端壁と、前記ボビンに嵌合する第1係合部を持つ側壁と、を有し、
前記中脚部は、前記端開口および前記貫通孔に挿入されるコイル装置。
続きを表示(約 650 文字)
【請求項2】
前記筒部は、前記鍔部の径方向の外側に突出する鍔部を有し、
前記鍔部は、前記第1係合部に嵌合する第2係合部を有する請求項1に記載のコイル装置。
【請求項3】
前記第2係合部は、前記鍔部の外周面から前記径方向の外側に突出する凸部を有する請求項2に記載のコイル装置。
【請求項4】
前記凸部は、前記第1係合部を変形させて案内する傾斜面と、前記第1係合部が係止するフック部と、を有する請求項3に記載のコイル装置。
【請求項5】
前記側壁は、前記カバーの上壁に対して撓み弾性変形可能な垂下片を有し、
前記第1係合部は、前記垂下片に具備してある請求項1に記載のコイル装置。
【請求項6】
前記第1係合部は、前記第2係合部が係止可能に前記垂下片に形成してあるスリット孔である請求項5に記載のコイル装置。
【請求項7】
前記第1係合部は、前記第2係合部が係止可能に前記垂下片に形成してある爪部である請求項5に記載のコイル装置。
【請求項8】
前記垂下片の先端は、前記カバーに形成してある中央開口に入り込むように配置してある請求項5に記載のコイル装置。
【請求項9】
前記ボビンは、前記ワイヤのコイル部から引き出されたリード部と接続される端子が取り付けられる端子台を有し、
前記カバーは、前記端子台を覆う端子台被覆部を有する請求項1~8のいずれかに記載のコイル装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえばトランスなどのコイル装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
コイル装置の高耐圧化に対応するため、ボビンとコアとの間に絶縁カバーを介在させることで、コイル装置の高耐圧化を図ることがある(たとえば特許文献1)。このタイプのコイル装置では、ボビンに絶縁カバーを組み合わせ、さらにコアを組み込む設計になっている。
【0003】
しかし組立作業時にボビンと絶縁カバーが固定されていないため、位置決めが難しく組立作業性に劣る。また、コア上部でボビンと絶縁カバーとコアを接着しているが、これらの接合強度に課題があり、コイル装置の強度信頼性の向上が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-187052号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記の実情を鑑みてなされ、その目的は、組立作業性に優れ、しかも強度信頼性に優れたコイル装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の好ましい態様に係るコイル装置は、
筒部を有するボビンと、
前記筒部に巻回してあるワイヤと、
前記ボビンに取り付けられるカバーと、
中脚部を有するコアと、を有するコイル装置であって、
前記カバーは、前記筒部の貫通孔に連通するように前記筒部の端部に配置される端開口を持つ端壁と、前記ボビンに嵌合する第1係合部を持つ側壁と、を有し、
前記中脚部は、前記端開口および前記貫通孔に挿入される。
【0007】
このように構成することで、カバーがボビンに取り付けられると、カバーの第1係合部がボビンに嵌合する。そのため、たとえばカバーが取り付けられたボビンを搬送する際にも、カバーがボビンから外れ難くなり、組立作業性が向上する。また、カバーの端開口とボビンの貫通孔との位置決めがなされ、端開口と貫通孔にコアを取り付け易くなり、この点でも組立作業性が向上する。
【0008】
また、第1係合部によりカバーがボビンに嵌合して固定され、たとえばカバーの端開口とボビンの貫通孔を利用して接着剤によりコアとボビンとを接着することにより、カバーとボビンとコアとの接着強度が向上し、コイル装置の強度信頼性が向上する。特に、カバーの端壁ではなく、カバーの側壁に第1係合部を設けることで、カバーの端壁に形成される端開口の開口面積を広くすることが容易になる。その結果、コアの中脚部がカバーの端開口を通してボビンの貫通孔に挿入し易くなると共に、そのコアの上部でカバーの端開口から露出するボビンの外面の面積を大きくすることが容易になる。そのため、その露出部分に具備される接着剤により、カバーとボビンとコアとの接着強度が向上し、コイル装置の強度信頼性が特に向上する。
【0009】
好ましくは、前記筒部は、前記鍔部の径方向の外側に突出する鍔部を有し、前記鍔部は、前記第1係合部に嵌合する第2係合部を有する。このように構成することで、さらに組立作業性が向上すると共に、コイル装置の強度信頼性がさらに向上する。
【0010】
好ましくは、前記第2係合部は、前記鍔部の外周面から前記径方向の外側に突出する凸部を有する。このように構成することで、さらに組立作業性が向上すると共に、コイル装置の強度信頼性がさらに向上する。
(【0011】以降は省略されています)
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