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公開番号2024161634
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-20
出願番号2021166094
出願日2021-10-08
発明の名称導電性フィルム、及び表示装置
出願人TDK株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H05K 1/02 20060101AFI20241113BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】伝送特性の極端な低下を抑制しつつ、導電性パターンの端部における導電線の視認性を低くすることができる導電性フィルム、及び表示装置を提供する。
【解決手段】導電性フィルム20では、少なくとも何れかの端部メッシュ部65は、基本メッシュ部61と重ねた場合に、当該基本メッシュ部61よりも外側に位置する部分を有する。これにより、導電性パターン60Aの端部60Aa,60Abにおいて、導電線の潰れなどによって視認性が上がってしまうことを抑制することができる。また、端部メッシュ部65の平均開口面積は、基本メッシュ部61の平均開口面積の1.5倍未満である。従って、導電性パターン60Aの端部60Aa,60Abの端部メッシュ部65の開口面積が大きくなりすぎて、導電性パターン60Aの伝送特性が極端に低下することを抑制できる。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
フィルム状の基材と、前記基材の主面上に配置されるメッシュ状の導電性パターンと、を備える導電性フィルムであって、
前記導電性パターンは、前記主面に沿って延びると共に互いに交差し、前記導電性パターンの端部を構成する端部導電線に対して傾斜する複数の第1の導電線、及び複数の第2の導電線を含み、
前記導電性パターンは、
前記端部導電線を含み、第1の多角形を有する複数の第1のメッシュ部と、
前記端部導電線を一辺として含まず、第2の多角形を有する複数の第2のメッシュ部と、を少なくとも有し、
少なくとも何れかの前記第1のメッシュ部は、前記第2のメッシュ部と重ねた場合に、当該第2のメッシュ部よりも外側に位置する部分を有し、
前記第1のメッシュ部の平均開口面積は、前記第2のメッシュ部の平均開口面積の1.5倍未満である、導電性フィルム。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記第2のメッシュ部を構成する前記第1の導電線及び前記第2の導電線を前記端部導電線へ延ばした部分と、前記端部導電線と、によって構成される三角形の仮想メッシュ部を設定した場合、
前記第1のメッシュ部の開口面積は、前記仮想メッシュ部の開口面積より大きい、請求項1に記載の導電性フィルム。
【請求項3】
前記第1のメッシュ部の平均開口面積は、前記第2のメッシュ部の平均開口面積以下である、請求項1又は2に記載の導電性フィルム。
【請求項4】
前記第1のメッシュ部は、前記導電性パターンの両端部に互いに対称をなすように配置される、請求項1~3の何れか一項に記載の導電性フィルム。
【請求項5】
前記第1のメッシュ部は、前記導電性パターンの両端部に互いに非対称をなすように配置される、請求項1~3の何れか一項に記載の導電性フィルム。
【請求項6】
前記第1のメッシュ部の前記第1の多角形は、四角形以上である、請求項1~5の何れか一項に記載の導電性フィルム。
【請求項7】
前記端部導電線は、前記導電性パターンの延在方向に沿って延びる、請求項1~6の何れか一項に記載の導電性フィルム。
【請求項8】
前記第1のメッシュ部は、前記端部導電線の延在方向に沿って連続して配置される、請求項1~7の何れか一項に記載の導電性フィルム。
【請求項9】
前記第1の導電線及び前記第2の導電線の幅は2μm未満である、請求項1~8の何れか一項に記載の導電性フィルム。
【請求項10】
フィルム状の基材と、前記基材の主面上に配置されるメッシュ状の導電性パターンと、を備える導電性フィルムであって、
前記導電性パターンは、前記主面に沿って延びると共に互いに交差し、前記導電性パターンの端部を構成する端部導電線に対して傾斜する複数の第1の導電線、及び複数の第2の導電線を含み、
前記導電性パターンは、
前記端部導電線を含む複数の多角形領域と、
前記端部導電線を一辺として含まず、基本多角形を有する複数の基本メッシュ部と、を少なくとも有し、
前記多角形領域は、前記基本メッシュ部と重ねた場合に、当該基本メッシュ部よりも外側に位置する部分を有し、
前記多角形領域は、互いに対向する二辺を結ぶ分割導電線によって、複数の分割メッシュ部に分割され、
前記分割導電線と前記基本メッシュ部の辺との間のピッチは、前記基本メッシュ部のピッチよりも小さく、
前記導電性パターンにおける前記基本メッシュ部以外のメッシュ部の平均開口面積は、前記基本メッシュ部の平均開口面積の1.5倍未満である、導電性フィルム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、導電性フィルム、及び表示装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、可撓性の透明板と、透明板の主面上に配置されるメッシュ部分を有するアンテナエレメントと、を備えるアンテナ装置が知られている(例えば特許文献1)。このアンテナ装置において、アンテナエレメントのメッシュ部分は、当該アンテナエレメントの延在方向に対して傾斜した状態で互いに交差する導電ラインを有する。アンテナエレメントのメッシュ部分は、交差する導電ラインを一定ピッチで配列することで形成される複数のメッシュ部を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-205635号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、上述のようなアンテナ装置では、アンテナエレメントのメッシュ部分の端部に、基本メッシュ部よりも開口面積が小さいメッシュ部が形成される場合がある。このとき、端部のメッシュ部の開口面積が小さくなりすぎると、当該メッシュ部を構成する導電ライン同士が密集してしまう。この場合、製造時などにおいて、導電ライン同士が潰れなどによって接続されてしまう可能性がある。当該潰れが発生した場合、太い導電ラインが形成されてしまい、視認性が上がってしまう。アンテナ装置を表示装置に組み込んだ場合、導電ラインの視認性は低く抑制されることが求められる。その一方で、端部のメッシュ部の開口面積を大きくし過ぎると、アンテナエレメントのメッシュ部分の伝送特性が極端に低下してしまう可能性がある。
【0005】
そこで、本開示は、伝送特性の極端な低下を抑制しつつ、導電性パターンの端部における導電線の視認性を低くすることができる導電性フィルム、及び表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一側面に係る導電性フィルムは、フィルム状の基材と、基材の主面上に配置されるメッシュ状の導電性パターンと、を備える導電性フィルムであって、導電性パターンは、主面に沿って延びると共に互いに交差し、導電性パターンの端部を構成する端部導電線に対して傾斜する複数の第1の導電線、及び複数の第2の導電線を含み、導電性パターンは、端部導電線を含み、第1の多角形を有する複数の第1のメッシュ部と、端部導電線を一辺として含まず、第2の多角形を有する複数の第2のメッシュ部と、を少なくとも有し、少なくとも何れかの第1のメッシュ部は、第2のメッシュ部と重ねた場合に、当該第2のメッシュ部よりも外側に位置する部分を有し、第1のメッシュ部の平均開口面積は、第2のメッシュ部の平均開口面積の1.5倍未満である。
【0007】
本開示の一側面に係る導電性フィルムは、フィルム状の基材と、基材の主面上に配置されるメッシュ状の導電性パターンと、を備える導電性フィルムであって、導電性パターンは、主面に沿って延びると共に互いに交差し、導電性パターンの端部を構成する端部導電線に対して傾斜する複数の第1の導電線、及び複数の第2の導電線を含み、導電性パターンは、端部導電線を含む複数の多角形領域と、端部導電線を一辺として含まず、基本多角形を有する複数の基本メッシュ部と、を少なくとも有し、多角形領域は、基本メッシュ部と重ねた場合に、当該基本メッシュ部よりも外側に位置する部分を有し、多角形領域は、互いに対向する二辺を結ぶ分割導電線によって、複数の分割メッシュ部に分割され、分割導電線と基本メッシュ部の辺との間のピッチは、基本メッシュ部のピッチよりも小さく、導電性パターンにおける基本メッシュ部以外のメッシュ部の平均開口面積は、第2のメッシュ部の平均開口面積の1.5倍未満であってよい。
【0008】
本開示の一側面に係る表示装置は、上述の導電性フィルムを備える。
【発明の効果】
【0009】
本開示の一側面によれば、伝送特性の極端な低下を抑制しつつ、導電性パターンの端部における導電線の視認性を低くすることができる導電性フィルム、及び表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
導電性フィルムの一実施形態を示す平面図である。
図1のII-II線に沿う断面図である。
表示装置の一実施形態を示す断面図である。
導電性層の平面図である。
図4の「E」で示す部分の拡大図である。
変形例に係る導電性フィルムの導電性層の拡大図である。
変形例に係る導電性フィルムの導電性層の拡大図である。
変形例に係る導電性フィルムの導電性層の拡大図である。
変形例に係る導電性フィルムの導電性層の拡大図である。
変形例に係る導電性フィルムの導電性層の拡大図である。
図10に示す導電性パターンの拡大図である。
比較例に係る導電性フィルムの導電性層の拡大図である。
比較例に係る導電性フィルムの導電性層の拡大図である。
比較例に係る導電性フィルムの導電性層の拡大図である。
実施例及び比較例の条件及び測定値を示す表である。
実施例及び比較例の測定結果を示すグラフである。
変形例に係る導電性フィルムの断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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