TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024146193
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023058949
出願日2023-03-31
発明の名称磁気センサおよび磁気センサシステム
出願人TDK株式会社
代理人インフォート弁理士法人,弁理士法人イトーシン国際特許事務所
主分類G01R 33/09 20060101AFI20241004BHJP(測定;試験)
要約【課題】検出値の誤差を低減できるようにした磁気センサおよび磁気センサシステムを実現する。
【解決手段】磁気センサ1は、傾斜面21aの上に配置されると共に第1の検出信号S1を生成するように構成された第1のMR素子11と、傾斜面21aの上に配置されると共に第2の検出信号S2を生成するように構成された第2のMR素子21と、第1の検出信号S1と第2の検出信号S2をそれぞれ第1の補正信号S1cと第2の補正信号S2に変換するように構成された変換器31とを備えている。変換器31は、第1の検出信号S1と第2の検出信号S2の少なくとも一方の振幅の大きさを変えて、第1の補正信号S1cの振幅に対する第2の補正信号S2cの振幅の比率を、第1の検出信号S1の振幅に対する第2の検出信号S2の振幅の比率とは異ならせるように構成されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
基準平面に対して傾斜した少なくとも1つの傾斜面を有する支持部材と、
前記少なくとも1つの傾斜面の上に配置されると共に対象磁界を検出して第1の検出信号を生成するように構成された第1の磁気検出素子と、
前記少なくとも1つの傾斜面の上に配置されると共に前記対象磁界を検出して前記第1の検出信号とは位相が異なる第2の検出信号を生成するように構成された第2の磁気検出素子と、
前記第1の検出信号と前記第2の検出信号をそれぞれ第1の補正信号と第2の補正信号に変換する変換器であって、前記第1の検出信号と前記第2の検出信号の少なくとも一方の振幅の大きさを変えて、前記第1の補正信号の振幅に対する前記第2の補正信号の振幅の比率を、前記第1の検出信号の振幅に対する前記第2の検出信号の振幅の比率とは異ならせるように構成された変換器とを備えたことを特徴とする磁気センサ。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記変換器は、前記第1の補正信号の振幅に対する前記第2の補正信号の振幅の比率が1を含まないように構成されていることを特徴とする請求項1記載の磁気センサ。
【請求項3】
前記第1の検出信号は、前記第2の検出信号に対して位相が進んだ信号であり、
前記変換器は、前記第1の補正信号の振幅に対する前記第2の補正信号の振幅の比率が1以下の範囲を含まないように構成されていることを特徴とする請求項2記載の磁気センサ。
【請求項4】
前記少なくとも1つの傾斜面が前記基準平面に対してなす角度は、10°以上45°以下の範囲内であることを特徴とする請求項1記載の磁気センサ。
【請求項5】
前記第1の磁気検出素子と前記第2の磁気検出素子の各々の平面形状は、円形であることを特徴とする請求項1記載の磁気センサ。
【請求項6】
更に、電源端と、
グランド端と、
第1の出力端と、
第2の出力端と、
前記電源端と前記第1の出力端との間に設けられた第1の抵抗部と、
前記電源端と前記第2の出力端との間に設けられた第2の抵抗部と、
前記グランド端と前記第1の出力端との間に設けられた第3の抵抗部と、
前記グランド端と前記第2の出力端との間に設けられた第4の抵抗部とを備え、
前記第1の抵抗部と前記第3の抵抗部の一方は、前記第1の磁気検出素子を含み、
前記第1の抵抗部と前記第3の抵抗部の他方は、前記少なくとも1つの傾斜面の上に配置されると共に前記対象磁界を検出して前記第1の磁気検出素子と協働して前記第1の検出信号を生成するように構成された第3の磁気検出素子を含み、
前記第2の抵抗部と前記第4の抵抗部の一方は、前記第2の磁気検出素子を含み、
前記第2の抵抗部と前記第4の抵抗部の他方は、前記少なくとも1つの傾斜面の上に配置されると共に前記対象磁界を検出して前記第2の磁気検出素子と協働して前記第2の検出信号を生成するように構成された第4の磁気検出素子を含むことを特徴とする請求項1記載の磁気センサ。
【請求項7】
前記第1の磁気検出素子と前記第2の磁気検出素子の各々は、磁気抵抗効果素子であり、
前記磁気抵抗効果素子は、方向が固定された第1の磁化を有する磁化固定層と、前記対象磁界に応じて方向が変化可能な第2の磁化を有する自由層と、前記磁化固定層と前記自由層の間に配置されたギャップ層とを含み、
前記第1の磁気検出素子の前記磁化固定層の前記第1の磁化の方向と前記第2の磁気検出素子の前記磁化固定層の前記第1の磁化の方向は、互いに交差する方向であり、
前記第1の磁気検出素子の前記磁化固定層の前記第1の磁化の方向と前記第2の磁気検出素子の前記磁化固定層の前記第1の磁化の方向の一方は、前記基準平面と交差する方向であることを特徴とすることを特徴とする請求項1記載の磁気センサ。
【請求項8】
更に、前記第1の補正信号と前記第2の補正信号を用いて、検出対象の角度と対応関係を有する検出値を生成するように構成されたプロセッサを備えたことを特徴とする請求項1記載の磁気センサ。
【請求項9】
前記プロセッサは、前記変換器を含むことを特徴とする請求項8記載の磁気センサ。
【請求項10】
前記変換器は、前記第1の磁気検出素子または前記第2の磁気検出素子に電気的に接続された抵抗器を含むことを特徴とする請求項1記載の磁気センサ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、傾斜面の上に配置された磁気検出素子を含む磁気センサおよび磁気センサシステムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、自動車におけるステアリングホイールまたはパワーステアリングモータの回転位置の検出等の種々の用途で、検出対象の角度と対応関係を有する角度検出値を生成する角度センサ装置が広く利用されている。角度センサ装置としては、例えば、磁気センサを用いた磁気式の角度センサ装置がある。磁気式の角度センサ装置では、一般的に、対象物の回転や直線的な運動に連動して方向が回転する磁界を発生する磁界発生器が設けられる。磁気センサは、磁界発生器が発生する磁界のうち、方向および強度の少なくとも一方が所定の平面内において変化する磁界(以下、対象磁界とも言う。)を検出するように構成されている。
【0003】
ここで、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸によって定義される直交座標系を想定すると共に、一定の強度でX軸周りに回転する対象磁界を想定する。対象磁界の方向は、YZ平面に平行な面の上に形成された磁気抵抗効果素子等の磁気検出素子によって検出することができる。しかし、場合によっては、YZ平面と90°以外の二面角をなして交差する非YZ平面に平行な面の上に形成された磁気検出素子によって、対象磁界の方向を検出したい場合がある。非YZ平面に平行な面の上に形成された磁気検出素子は、方向と強度が非YZ平面内において変化する磁界成分を検出することが可能である。磁界成分の方向と強度は、対象磁界の方向に応じて変化する。磁界成分の方向が所定の方向に対してなす角度は、対象磁界の方向が所定の方向に対してなす角度と対応関係を有している。
【0004】
磁界成分の方向は、互いに位相が90°異なる第1および第2の検出信号を生成する検出信号生成部を有する磁気センサを用いて検出することが可能である。磁界成分の方向が所定の方向に対してなす角度は、第1および第2の検出信号を用いた角度演算によって求めることができる。
【0005】
前述のように、磁界成分の強度は、対象磁界の方向に応じて変化する。そのため、対象磁界の方向が所定の周期で変化するときの第1および第2の検出信号の各々の波形は、理想的な正弦曲線から歪む。第1および第2の検出信号の各々の波形が歪むと、角度演算によって求めた値に誤差が生じる。
【0006】
特許文献1には、半径方向および回転方向の2つの出力電圧値の少なくとも一方に修正係数を乗算し、修正した2つの出力電圧値から回転角度を算出する回転角度検出装置が開示されている。特許文献2には、検出信号に対して行われる変換演算であって、オフセット補正演算、振幅補正演算および位相補正演算を含む変換演算に、誤差を低減するための補正項を含む演算を含ませることにより、角度センサにおける誤差を低減する技術が開示されている。
【0007】
特許文献3には、方向が所定の平面内において変化する検出対象の磁界を、所定の平面と90°以外の二面角をなして交差する傾斜面の上に配置された磁気抵抗効果素子によって検出する磁気センサが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
国際公開第2009/099054号
特開2017-215222号公報
特開2020-197491号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1および2では、方向が所定の平面内において変化する検出対象の磁界を、所定の平面に平行な面の上に形成された磁気抵抗効果素子によって検出することを前提としている。特許文献1および2では、特許文献3のように、検出対象の磁界を傾斜面の上に配置された磁気抵抗効果素子によって検出することは想定されていない。
【0010】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、傾斜面の上に配置された磁気検出素子を含む磁気センサによって生成される複数の検出信号を用いて生成される検出値の誤差を低減できるようにした磁気センサおよび磁気センサシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

TDK株式会社
電子部品
24日前
TDK株式会社
コイル装置
16日前
TDK株式会社
磁気センサ
16日前
TDK株式会社
磁石用樹脂トレイ
16日前
TDK株式会社
電子部品の放熱構造
1か月前
TDK株式会社
固体電解コンデンサ
24日前
TDK株式会社
固体電解コンデンサ
24日前
TDK株式会社
光検知装置及び信号処理方法
24日前
TDK株式会社
固体電解コンデンサの製造方法
24日前
TDK株式会社
圧電デバイス及び音響デバイス
18日前
TDK株式会社
導電性フィルム、及び表示装置
4日前
TDK株式会社
導電性フィルム、及び表示装置
11日前
TDK株式会社
導電性部材とこれを用いたサーミスタ素子
16日前
TDK株式会社
R-T-B系永久磁石およびその製造方法
16日前
TDK株式会社
電子デバイスの製造方法及び電子デバイス
25日前
TDK株式会社
コイル部品
3日前
TDK株式会社
R‐T‐B系永久磁石
11日前
TDK株式会社
ニューロモルフィックデバイス及びニューロモルフィックデバイスの制御方法
1か月前
日本精機株式会社
検出装置
3日前
株式会社小野測器
測定器
4日前
スガ試験機株式会社
環境試験機
26日前
株式会社高橋型精
採尿具
24日前
株式会社トプコン
測量装置
1か月前
アルファクス株式会社
積層プローブ
16日前
中国電力株式会社
短絡防止具
16日前
日本精機株式会社
補助計器システム
18日前
大成建設株式会社
風力測定装置
3日前
キヤノン電子株式会社
サーボ加速度計
16日前
株式会社トプコン
測量システム
1か月前
株式会社関電工
内径測定装置。
24日前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
26日前
積水樹脂株式会社
建築物用浸水測定装置
1か月前
リンナイ株式会社
電気機器
3日前
株式会社精工技研
光電圧プローブ
3日前
倉敷紡績株式会社
フィルム測定装置
24日前
Igr技研株式会社
Igr測定装置
3日前
続きを見る