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公開番号2025068415
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-28
出願番号2023178313
出願日2023-10-16
発明の名称積層コイル部品
出願人TDK株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01F 27/29 20060101AFI20250421BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】コイル導体と端子電極との間の接続性向上が図られた積層コイル部品を提供する。
【解決手段】 積層コイル部品1においては、第3方向D3に関し、コイル導体5の一対の端部5a、5bと一対の端子電極3、4との間には一対の接続部9、10がそれぞれ介在している。接続部9、10がコイル導体5の端部5a、5bと重なる重畳部31から延びる伸長部32を有するため、端子電極3、4との接触面積の拡大が図られており、コイル導体5と端子電極3、4との間の高い接続信頼性が実現されている。また、接続部9、10の伸長部32の第1配線部7側の輪郭はコイル導体5の第1配線部7の傾斜部7aと同じ向きに傾斜しているため、第1配線部7と接続部9、10との離間を図りつつ、コイル導体5と端子電極3、4との間の接続性向上が図られている。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
積層された複数の絶縁層で構成され、積層方向に対して交差する実装面を有する素体と、
前記素体内に設けられ、前記積層方向に沿って前記実装面に向かって延びる一対の端部を有するコイル導体と、
前記素体の実装面に設けられ、前記コイル導体の一対の端部とそれぞれ電気的に接続され、前記実装面における第1方向において対向する一対の端子電極と、
前記コイル導体の一対の端部と前記一対の端子電極との間にそれぞれ介在する一対の接続部と
を備え、
前記コイル導体は、前記実装面に対して平行に延びる第1配線部と、前記第1配線部より前記実装面から遠い側において前記実装面に対して平行に延びる第2配線部と、前記積層方向に沿って延びて前記第1配線部と前記第2配線部とを接続するピラー部とを含み、
前記第1配線部は、前記積層方向から見て、前記第1方向に対して傾いた方向に延びるとともに、前記積層方向および前記第1方向に対して直交する第2方向において前記接続部と隣り合う傾斜部を含んでおり、
前記接続部は、前記積層方向から見て、前記コイル導体の端部と重なる重畳部と、該重畳部から前記第1方向に沿って内方に延びる伸長部とを有し、
前記積層方向から見て、前記第2方向に関する長さが、前記伸長部の前記重畳部側に位置する基端のほうが先端より長く、かつ、前記伸長部の前記第1配線部側の輪郭の少なくとも一部が前記第1配線部の傾斜部と同じ向きに傾斜している、積層コイル部品。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
前記積層方向から見て、前記伸長部の前記第1配線部側の輪郭の全部が前記第1配線部の傾斜部と同じ向きに傾斜している、請求項1に記載の積層コイル部品。
【請求項3】
前記積層方向から見て、前記伸長部の前記第1配線部側の輪郭は前記第1配線部の傾斜部に対して平行となるように傾斜している、請求項1または2に記載の積層コイル部品。
【請求項4】
前記一対の接続部の形状が対称の関係を有する、請求項1に記載の積層コイル部品。
【請求項5】
前記一対の接続部の形状が非対称の関係を有する、請求項1に記載の積層コイル部品。
【請求項6】
前記積層方向から見て、前記コイル導体の端部の面積が前記ピラー部の面積より大きい、請求項1に記載の積層コイル部品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層コイル部品に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来の積層コイル部品として、たとえば特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載の積層コイル部品は、積層方向において対面する実装面及び主面を有する素体と、素体内に配置されているコイル導体と、素体の実装面に配置されている一対の端子電極とを備えている。コイル導体は、主面側に配置された配線部と、実装面側に配置された配線部と、積層方向に延びて主面側と実装面側の配線部同士を接続するピラー部とを含んでおり、かつ、積層方向に沿って実装面に向かって延びる一対の端部を含んでいる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-141945号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の積層コイル部品では、コイル導体の端部は端子電極と直接接続されているため、端子電極に外力が加わった場合などにおいてコイル導体の端部と端子電極とが接続された箇所に応力が加わると接続が不安定になることが考えられる。その結果、積層コイル部品の特性が低下したり、積層コイル部品が機能しなくなったりすることが考えられる。
【0005】
本発明の一側面に係る積層コイル部品では、コイル導体と端子電極との間の接続性向上が図られた積層コイル部品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面に係る積層コイル部品では、積層された複数の絶縁層で構成され、積層方向に対して交差する実装面を有する素体と、素体内に設けられ、積層方向に沿って実装面に向かって延びる一対の端部を有するコイル導体と、素体の実装面に設けられ、コイル導体の一対の端部とそれぞれ電気的に接続され、実装面における第1方向において対向する一対の端子電極と、コイル導体の一対の端部と一対の端子電極との間にそれぞれ介在する一対の接続部とを備え、コイル導体は、実装面に対して平行に延びる第1配線部と、第1配線部より実装面から遠い側において実装面に対して平行に延びる第2配線部と、積層方向に沿って延びて第1配線部と第2配線部とを接続するピラー部とを含み、第1配線部は、積層方向から見て、第1方向に対して傾いた方向に延びるとともに、積層方向および第1方向に対して直交する第2方向において接続部と隣り合う傾斜部を含んでおり、接続部は、積層方向から見て、コイル導体の端部と重なる重畳部と、該重畳部から第1方向に沿って内方に延びる伸長部とを有し、積層方向から見て、積層方向および第1方向に対して直交する第2方向に関する長さが、伸長部の重畳部側に位置する基端のほうが先端より長く、かつ、伸長部の第1配線部側の輪郭の少なくとも一部が第1配線部の傾斜部と同じ向きに傾斜している。
【0007】
上記積層コイル部品においては、積層方向に関し、コイル導体の一対の端部と一対の端子電極との間には一対の接続部がそれぞれ介在している。接続部はコイル導体の端部と重なる重畳部から延びる伸長部を有しており、コイル導体の端部が端子電極と直接接続されている場合に比べて、端子電極との接触面積の拡大が図られている。接続部の伸長部の第1配線部側の輪郭の少なくとも一部はコイル導体の第1配線部の傾斜部と同じ向きに傾斜しているため、第1配線部と接続部との離間を図りつつ、コイル導体と端子電極との間の接続性向上が図れている。
【0008】
他の側面に係る積層コイル部品は、積層方向から見て、伸長部の第1配線部側の輪郭の全部が第1配線部の傾斜部と同じ向きに傾斜している。
【0009】
他の側面に係る積層コイル部品は、積層方向から見て、伸長部の第1配線部側の輪郭は第1配線部の傾斜部に対して平行となるように傾斜している。
【0010】
他の側面に係る積層コイル部品は、一対の接続部の形状が対称の関係を有する。
(【0011】以降は省略されています)

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