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公開番号2025105210
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2023223615
出願日2023-12-28
発明の名称コイル装置
出願人TDK株式会社
代理人前田・鈴木国際特許弁理士法人
主分類H01F 17/06 20060101AFI20250703BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】所望のインダクタンス値を確保しつつ、磁性材料のロスを低減することが可能なコイル装置を提供すること。
【解決手段】コイル装置1は、磁性材料を含み、実装面15を有するコア10と、コア10の内部において、実装面15に沿ってミアンダ状に延在する本体部21を有する導電性板体20と、を有する。本体部21は、本体部21の振れ方向の一端に位置する少なくとも1つの第1折り返し部と、本体部21の振れ方向の他端に位置する複数の第2折り返し部と、を有する。少なくとも1つの第1折り返し部の数は、n(n≧1)個であり、複数の第2折り返し部の数は、n+1個である。
【選択図】図1A
特許請求の範囲【請求項1】
磁性材料を含み、実装面を有するコアと、
前記コアの内部において、前記実装面に沿ってミアンダ状に延在する本体部を有する導電性板体と、を有し、
前記本体部は、前記本体部の振れ方向の一端に位置する少なくとも1つの第1折り返し部と、前記本体部の振れ方向の他端に位置する複数の第2折り返し部と、を有し、
少なくとも1つの前記第1折り返し部の数は、n(n≧1)個であり、
複数の前記第2折り返し部の数は、n+1個であるコイル装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記本体部は、少なくとも1つの前記第1折り返し部に向かって前記振れ方向の一方側に突出するとともに、複数の前記第2折り返し部に向かって前記振れ方向の他方側に突出しており、
前記本体部の前記振れ方向の一方側への突出方向は、前記本体部の前記振れ方向の他方側への突出方向と平行である請求項1に記載のコイル装置。
【請求項3】
前記コアは、前記実装面に垂直であり、相互に対向する第1側面と第2側面とを有し、
前記本体部の前記振れ方向の一方側および他方側への突出方向は、前記第1側面と前記第2側面とが対向する方向に平行である請求項2に記載のコイル装置。
【請求項4】
前記本体部は、少なくとも1つの前記第1折り返し部と複数の前記第2折り返し部とによって接続された複数の延在部を有し、
複数の前記延在部は、前記振れ方向に対して傾斜している請求項1または2に記載のコイル装置。
【請求項5】
前記導電性板体は、前記本体部の延在方向の一端に連続する第1引出部と、前記本体部の延在方向の他端に連続する第2引出部とを有し、
前記第1引出部は、前記実装面に配置された第1実装部を有し、
前記第2引出部は、前記第1実装部とは異なる位置で、前記実装面に配置された第2実装部を有する請求項1または2に記載のコイル装置。
【請求項6】
前記コアは、前記振れ方向において相互に反対側に位置し、前記実装面に垂直な方向に延在する第1側面と第2側面とを有し、
前記第1側面は、複数の前記第2折り返し部に近接しており、
前記第2側面は、少なくとも1つの前記第1折り返し部に近接しており、
前記第1実装部および前記第2実装部は、前記コアの実装面上を前記第2側面から前記第1側面に向かって延在している請求項5に記載のコイル装置。
【請求項7】
前記振れ方向において、前記第1折り返し部と前記コアの外縁との間の距離は、前記第2折り返し部と前記コアの外縁との間の距離と等しい請求項1または2に記載のコイル装置。
【請求項8】
前記本体部は、前記振れ方向に平行な軸に対して線対称な形状を有する請求項1または2に記載のコイル装置。
【請求項9】
前記本体部の延在方向の一端および他端は、前記第1折り返し部が位置する前記振れ方向の一方側に位置している請求項1または2に記載のコイル装置。
【請求項10】
前記コアは、前記振れ方向において相互に反対側に位置し、前記実装面に垂直な方向に延在する第1側面と第2側面とを有し、
前記第1側面は、複数の前記第2折り返し部に近接しており、
前記第2側面は、少なくとも1つの前記第1折り返し部に近接しており、
前記本体部の延在方向の一端および他端は、前記第2側面において前記コアから露出している請求項9に記載のコイル装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、例えばインダクタとしての利用が可能なコイル装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1に示されるように、板状の導体(以下、導電性板体)の一部がコアの内部に配置されたコイル装置が知られている。特許文献1の導電性板体は、所望の形状に加工された金属板、金属シートあるいは金属ストリップによって構成されており、コアの内部においてS字状に延在する本体部を有する。特許文献1のコイル装置によれば、本体部の形状をS字状とすることにより、インダクタンス値を最適化することができる。
【0003】
ところで、本体部の形状がS字状である場合、コアの内部には、導電性板体の磁束が到達(通過)しにくい領域(以下、デッドスペース)が形成されやすくなる。例えば特許文献1のコイル装置では、実装面に垂直な方向から見て、コアの四隅にデッドスペースが形成されると考えられる。このように、デッドスペースがコアに形成されると、デッドスペースに配置された磁性材料が、コイル装置のインダクタンス特性に寄与しにくくなる。そのため、コアを構成する磁性材料を有効に活用することができず、磁性材料のロスが生じるという問題が生じる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2019-530217号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、所望のインダクタンス値を確保しつつ、磁性材料のロスを低減することが可能なコイル装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のコイル装置は、
磁性材料を含み、実装面を有するコアと、
前記コアの内部において、前記実装面に沿ってミアンダ状に延在する本体部を有する導電性板体と、を有し、
前記本体部は、前記本体部の振れ方向の一端に位置する少なくとも1つの第1折り返し部と、前記本体部の振れ方向の他端に位置する複数の第2折り返し部と、を有し、
少なくとも1つの前記第1折り返し部の数は、n(n≧1)個であり、
複数の前記第2折り返し部の数は、n+1個である。
【0007】
本開示のコイル装置では、少なくとも1つの第1折り返し部の数がn(n≧1)個であり、複数の第2折り返し部の数がn+1個である。そのため、複数の第2折り返し部のうち、特に1個目の第2折り返し部とn+1個目の第2折り返し部を、コアのデッドスペースが形成されやすい位置(例えば、コアが直方体形状を有する場合、実装面に垂直な方向をから見て、コアの角部)に配置しやすくなる。これにより、本体部の磁束が、コアの内部に満遍なく行き渡りやすくなり、コイル装置のインダクタンス特性が向上する。また、コアにデッドスペースが形成されにくくなるため、コアを構成する磁性材料を有効に活用することができ、磁性材料のロスを低減することができる。また、本体部はミアンダ状に延在しているため、コアの内部において本体部の磁路長を確保しやすくなり、所望のインダクタンス値が得られやすくなる。
【0008】
前記本体部は、少なくとも1つの前記第1折り返し部に向かって前記振れ方向の一方側に突出するとともに、複数の前記第2折り返し部に向かって前記振れ方向の他方側に突出しており、前記本体部の前記振れ方向の一方側への突出方向は、前記本体部の前記振れ方向の他方側への突出方向と平行でもよい。
【0009】
前記コアは、前記実装面に垂直であり、相互に対向する第1側面と第2側面とを有し、前記本体部の前記振れ方向の一方側および他方側への突出方向は、前記第1側面と前記第2側面とが対向する方向に平行でもよい。
【0010】
前記本体部は、少なくとも1つの前記第1折り返し部と複数の前記第2折り返し部とによって接続された複数の延在部を有し、複数の前記延在部は、前記振れ方向に対して傾斜していてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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