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公開番号2025091159
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-18
出願番号2023206243
出願日2023-12-06
発明の名称コイル装置
出願人TDK株式会社
代理人前田・鈴木国際特許弁理士法人
主分類H01F 17/04 20060101AFI20250611BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】浮遊容量を低減したコイル装置を提供すること。
【解決手段】第1鍔部および第2鍔部と巻芯部とを有するドラムコアと、第1鍔部に設けられる第1端子部と、第2鍔部に設けられる第2端子部と、巻芯部における巻芯部第1部分に巻回されており第1端子部と第2端子部とに接続する第1コイルと、巻芯部における巻芯部第2部分に巻回されており、第2端子部と第1端子部とに接続する第2コイルと、を有し、巻芯部には、巻芯第1側面および巻芯第2側面に、巻芯部第1部分と前記巻芯部第2部分の間に配置される第1側面突起部および第2側面突起部が形成されており、第1コイルの引き出し部は、第1側面突起部の下端または第1側面突起部の上端に係合してから第2端子部に接続しており、第2コイルの引き出し部は、第2側面突起部の上端または第2側面突起部の下端に係合してから第1端子部に接続しているコイル装置。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1鍔部および第2鍔部と、前記第1鍔部と前記第2鍔部とを接続する巻芯部と、を有するドラムコアと、
前記第1鍔部に設けられる複数の第1端子部と、前記第2鍔部に設けられる複数の第2端子部と、
前記巻芯部における前記第1鍔部に近い側の一部である巻芯部第1部分に複数ターン巻回されており、一方の端部が前記第1端子部の一つに接続し、他方の端部が前記第2端子部の一つに接続する第1コイルと、
前記巻芯部における前記第2鍔部に近い側の一部である巻芯部第2部分に複数ターン巻回されており、一方の端部が前記第2端子部の一つに接続し、他方の端部が前記第1端子部の一つに接続する第2コイルと、を有し、
前記巻芯部には、巻芯上面と巻芯下面とを接続しており互いに反対方向を向く巻芯第1側面および巻芯第2側面に、前記巻芯第1側面および前記巻芯第2側面における前記巻芯部第1部分と前記巻芯部第2部分の間に配置される第1側面突起部および第2側面突起部が形成されており、
前記巻芯部第1部分から前記第2端子部に引き出される前記第1コイルの引き出し部は、前記巻芯下面と同じかより高い位置にある前記第1側面突起部の下端または前記巻芯上面と同じかより低い位置にある前記第1側面突起部の上端に係合してから前記第2端子部に接続しており、
前記巻芯部第2部分から前記第1端子部に引き出される前記第2コイルの引き出し部は、前記巻芯上面と同じかより低い位置にある前記第2側面突起部の上端または前記巻芯下面と同じかより高い位置にある前記第2側面突起部の下端に係合してから前記第1端子部に接続しているコイル装置。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記ドラムコアの上方に配置され、前記第1鍔部と前記第2鍔部の鍔部上面同士を接続する板コアをさらに有する請求項1に記載のコイル装置。
【請求項3】
複数の前記第1端子部の一つであって前記第2コイルの引き出し部が接続する第2コイル接続第1端子部は、前記巻芯第1側面より前記巻芯第2側面の近くに配置されており、
複数の前記第2端子部の一つであって前記第1コイルの引き出し部が接続する第1コイル接続第2端子部は、前記巻芯第2側面より前記巻芯第1側面の近くに配置されている請求項1に記載のコイル装置。
【請求項4】
前記第1コイルの引き出し部は、前記巻芯下面より高い位置にある前記第1側面突起部の下端に係合してから前記第2端子部に接続しており、
前記第2コイルの引き出し部は、前記巻芯上面より低い位置にある前記第2側面突起部の上端に係合してから前記第1端子部に接続している請求項1に記載のコイル装置。
【請求項5】
前記第2コイルが前記巻芯部第2部分に巻回されているターン数は、前記第1コイルが前記巻芯部第1部分に巻回されているターン数と同じであることを特徴とする請求項1に記載のコイル装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえばDMIなどとして使用可能なコイル装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
コアの巻芯部に2つのコイルを有するコイル装置が開示されている(特許文献1)。このコイル装置では、それぞれのコイルを、同じ巻芯部の異なる部分に巻回することで、2つのコイルによって生じる電磁気的な作用をバランスさせている。
【0003】
しかしながら、このようなコイル装置においては、一方のコイルからの引出線が他方のコイルの巻回部分に近づく部分において、余分な浮遊容量が生じる場合があり、浮遊容量発生によるインピーダンス特性の低下等が課題となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特願2006-261572号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記の実情を鑑みてなされ、その目的は、浮遊容量の発生を防止できるコイル装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係るコイル装置は、
第1鍔部および第2鍔部と、前記第1鍔部と前記第2鍔部とを接続する巻芯部と、を有するドラムコアと、
前記第1鍔部に設けられる複数の第1端子部と、前記第2鍔部に設けられる複数の第2端子部と、
前記巻芯部における前記第1鍔部に近い側の一部である巻芯部第1部分に複数ターン巻回されており、一方の端部が前記第1端子部の一つに接続し、他方の端部が前記第2端子部の一つに接続する第1コイルと、
前記巻芯部における前記第2鍔部に近い側の一部である巻芯部第2部分に複数ターン巻回されており、一方の端部が前記第2端子部の一つに接続し、他方の端部が前記第1端子部の一つに接続する第2コイルと、を有し、
前記巻芯部には、巻芯上面と巻芯下面とを接続しており互いに反対方向を向く巻芯第1側面および巻芯第2側面に、前記巻芯第1側面および前記巻芯第2側面における前記巻芯部第1部分と前記巻芯部第2部分の間に配置される第1側面突起部および第2側面突起部が形成されており、
前記巻芯部第1部分から前記第2端子部に引き出される前記第1コイルの引き出し部は、前記巻芯下面と同じかより高い位置にある前記第1側面突起部の下端または前記巻芯上面と同じかより低い位置にある前記第1側面突起部の上端に係合してから前記第2端子部に接続しており、
前記巻芯部第2部分から前記第1端子部に引き出される前記第2コイルの引き出し部は、前記巻芯上面と同じかより低い位置にある前記第2側面突起部の上端または前記巻芯下面と同じかより高い位置にある前記第2側面突起部の下端に係合してから前記第1端子部に接続している。
【0007】
このようなコイル装置は、各コイルの引き出し部が、第1または第2側面突起部の上端または下端に係合してから、巻回する巻芯部の巻芯部分とは反対側の第1または第2端子部に接続する。このような引き出し部は、たとえば巻回方向が右ネジ方向で端子位置が平行である場合は、仮に側面突起部が無ければ他のコイルの巻回部分の直上を引き出し部が通過するところを、側面突起部に係合することで他のコイルの巻回部分の直上を避けて、第1または第2端子部に接続することができる。また、たとえば巻回方向が左ネジ方向で端子位置が平行である場合は、仮に側面突起部が無ければ他のコイルの巻回部分の側面部分の近くを引き出し部が通過するところであるが、側面突起部に係合することで他のコイルの巻回部分の側面部分の近くを避けて、第1または第2端子部に引き出し部を接続することができる。なお、巻回方向が右ネジ方向で端子位置がクロスである場合は、巻回方向が左ネジ方向で端子位置が平行である場合と同様であり、巻回方向が左ネジ方向で端子位置がクロスである場合は、巻回方向が右ネジ方向で端子位置が平行である場合と同様である。これにより、コイル装置では、各コイルの引き出し部が、他のコイルの巻回部分に対して、側面突起部が無い場合に比べて離れた位置を通過することができ、浮遊容量の発生を防止できる。また、側面突起部の上端が巻芯上面と同じかより低く、側面突起部の下端が巻芯下面と同じかより高い位置にあることにより、コイルが側面突起部の上端または下端に係合することにより直流抵抗(Rdc)が高くなる問題を防止することができる。
【0008】
また、たとえば、前記ドラムコアの上方に配置され、前記第1鍔部と前記第2鍔部の鍔部上面同士を接続する板コアをさらに有してもよい。
【0009】
このような板コアを有するコイル装置は、閉磁路をシンプルな構造で形成することができる。また、各コイルの引き出し部が第1または第2側面突起部の上端または下端に係合することにより、板コアと他のコイルの巻回部分の直上との狭い空間を、引き出し部が通過しなくてよくなるため、低背化の観点でも有利である。
【0010】
また、たとえば、複数の前記第1端子部の一つであって前記第2コイルの引き出し部が接続する第2コイル接続第1端子部は、前記巻芯第1側面より前記巻芯第2側面の近くに配置されていてもよく、
複数の前記第2端子部の一つであって前記第1コイルの引き出し部が接続する第1コイル接続第2端子部は、前記巻芯第2側面より前記巻芯第1側面の近くに配置されていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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