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公開番号2025103673
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-09
出願番号2023221230
出願日2023-12-27
発明の名称吸着治具、吸着装置および搬送装置
出願人TDK株式会社
代理人前田・鈴木国際特許弁理士法人
主分類B23Q 7/04 20060101AFI20250702BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】ワークを吸着した状態を維持することが可能な吸着治具、吸着治具を有する吸着装置、および吸着装置を有する搬送装置を提供すること。
【解決手段】吸着治具20は、内部空間23を有する本体22と、本体22を貫通し、内部空間23に連通する吸引孔24と、本体22を貫通し、内部空間23に連通する連通孔25とを有する筐体21と、本体22に取り付けられ、連通孔25に連通する流体流路を有するワーク吸着部70と、内部空間23に設けられたシャフト40と、内部空間23に設けられ、シャフト40を軸方向に沿って移動可能に保持する弾性体50と、を有する。シャフト40は、吸引孔24を封止する封止部90を有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
内部空間を有する本体と、前記本体を貫通し、前記内部空間に連通する吸引孔と、前記本体を貫通し、前記内部空間に連通する連通孔とを有する筐体と、
前記本体に取り付けられ、前記連通孔に連通する流体流路を有するワーク吸着部と、
前記内部空間に設けられたシャフトと、
前記内部空間に設けられ、前記シャフトを前記吸引孔に向けて押圧するように保持する弾性体と、を有し、
前記シャフトは、前記吸引孔を封止する封止部を有する吸着治具。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
前記封止部は、前記弾性体の弾性変形に応じて、前記吸引孔を封止する請求項1に記載の吸着治具。
【請求項3】
前記シャフトは、柱状のシャフト本体を有し、
前記封止部は、前記シャフト本体の先端から突出し、前記吸引孔に嵌合する凸部を有する請求項1または2に記載の吸着治具。
【請求項4】
前記封止部は、前記凸部の周囲に設けられた樹脂封止体を有する請求項3に記載の吸着治具。
【請求項5】
前記樹脂封止体は、前記本体の内側から、前記吸引孔に嵌合する前記凸部の外周面と前記吸引孔の内壁面との間の隙間を封止可能に構成されている請求項4に記載の吸着治具。
【請求項6】
前記本体は、前記本体の内壁面に形成され、前記吸引孔の開口縁に沿って延在する収容凹部を有し、
前記樹脂封止体は、前記収容凹部に収容可能に構成されている請求項4に記載の吸着治具。
【請求項7】
前記ワーク吸着部は、ワークを吸着するノズルと、前記ノズルの周囲に設けられ、前記ワークを配置するためのパッドとを有する請求項1または2に記載の吸着治具。
【請求項8】
請求項1~7のいずれかに記載の吸着治具と、
前記本体の外側から、前記吸引孔を封止する前記封止部を前記内部空間に向けて押し込む押込部材と、を有する吸着装置。
【請求項9】
前記押込部材は、吸引源に接続可能な筒体と、前記筒体の軸方向の端部に形成された孔部とを有する請求項8に記載の吸着装置。
【請求項10】
前記筒体が前記吸引孔を封止する前記封止部を前記内部空間に向けて押し込んだとき、前記吸引源と、前記筒体の内部と、前記吸引孔と、前記内部空間と、前記連通孔と、前記流体流路とが連通する請求項9に記載の吸着装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ワークを吸着するための吸着治具、吸着治具を有する吸着装置および吸着装置を有する搬送装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
電子部品の製造ラインでは、例えばベルトコンベアによって、順次、ワークがステーションに搬送される。そして、ステーションに搬送されたワークに対して、所定の処理(加工、組立、検査等)が行われる。このようなワークを搬送するための搬送装置として、特許文献1には、パレットが搭載された搬送レールと、搬送レールに沿って設けられた流体レールとを有する搬送装置が記載されている。
【0003】
パレットは、ワークを搬送するための可動台であり、ワークを吸着可能な吸着ノズルを備えている。流体レールの内部には、流体通路が形成されている。流体通路は、第1の連通管を介して、流体ポンプに接続されており、第2の連通管を介して、吸着ノズルに接続されている。したがって、流体ポンプと流体通路と吸着ノズルとは、連通している。流体ポンプが稼働すると、流体通路の内部の気体が流体ポンプによって吸引され、吸着ノズルがパレットに配置されたワークを吸着する。これにより、ワークがパレットに保持され、ワークをパレットから脱落させることなく、ワークをステーションに搬送することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-30333号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1の搬送装置では、流体ポンプの稼働が停止した場合、流体通路の内部の気体が吸引されず、吸着ノズルはワークを吸着することができない。そのため、吸着ノズルによってワークを吸着した状態を維持するためには、流体ポンプによって、流体通路の内部の気体を吸引し続ける必要がある。しかしながら、流体ポンプを稼働し続けると、消費電力の増大や騒音等が問題となる。
【0006】
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、ワークを吸着した状態を維持することが可能な吸着治具、吸着治具を有する吸着装置、および吸着装置を有する搬送装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明に係る吸着治具は、
内部空間を有する本体と、前記本体を貫通し、前記内部空間に連通する吸引孔と、前記本体を貫通し、前記内部空間に連通する連通孔とを有する筐体と、
前記本体に取り付けられ、前記連通孔に連通する流体流路を有するワーク吸着部と、
前記内部空間に設けられたシャフトと、
前記内部空間に設けられ、前記シャフトを前記吸引孔に向けて押圧するように保持する弾性体と、を有し、
前記シャフトは、前記吸引孔を封止する封止部を有する。
【0008】
本発明に係る吸着治具では、弾性体が、シャフトを吸引孔に向けて押圧するように保持する。そのため、弾性体の弾性力に抗する力がシャフトに作用しない限り、封止部は吸引孔を封止した状態を維持する。ここで、ワーク吸着部がワークを吸着していないときに、筐体の外側から封止部に外力(弾性体の弾性力に抗する力)が与えられると、封止部が内部空間に向けて移動し、吸引孔と封止部との間に隙間が形成される。これにより、吸引孔と、内部空間と、連通孔と、ワーク吸着部の流体流路とが連通する。この状態で、吸引孔を通じて、内部空間の気体を吸引することにより、ワーク吸着部は、ワークを吸着することができる。
【0009】
その後、封止部に与えられる外力が弾性体の弾性力よりも小さくなると、弾性体の弾性力によって、封止部は筐体の外側に向けて移動する。そして、封止部は、再び、吸引孔を封止した状態を維持する。この状態では、内部空間が筐体の外部から遮断されており、内部空間の密閉は維持されている。そのため、吸引孔を通じて内部空間の気体を吸引しなくても、ワーク吸着部はワークを吸着し続けることができる。このように、本発明に係る吸着治具では、吸引孔を通じて内部空間の気体を吸引し続けなくても、ワークを吸着した状態を維持することができる。
【0010】
その後、封止部に与えられる外力が弾性体の弾性力よりも大きくなると、封止部が内部空間に向けて移動し、吸引孔と封止部との間に隙間が形成される。これにより、吸引孔と、内部空間と、連通孔と、ワーク吸着部の流体流路とが連通する。この状態で、吸引孔を通じて、内部空間が筐体の外部の空間に連通すると、気体が筐体の外部空間から内部空間に流入し、内部空間の負圧が解除される。これにより、ワーク吸着部は、ワークの吸着を終了することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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