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公開番号2025105217
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2023223624
出願日2023-12-28
発明の名称コイル装置およびその製造方法
出願人TDK株式会社
代理人前田・鈴木国際特許弁理士法人
主分類H01F 27/29 20060101AFI20250703BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】ショート不良の発生を防止することが可能なコイル装置およびその製造方法を提供すること。
【解決手段】コイル装置1は、磁性材料を含み、実装面15と実装面15に垂直な方向に延在する第3側面13とを有するコア10と、コア10の内部に配置された巻回部21と、巻回部21から引き出された引出部22aとを有するワイヤ20と、を有する。引出部22aは、巻回部21から第3側面13に向かって延在する基端部23と、基端部23に連続し、少なくとも第3側面13に沿って延在する扁平状の端子部24とを有する。端子部24には、メッキ層30が形成されている。基端部23と端子部24との境界部27の周辺には、実装面15とは反対側に向かって凹む凹部28が形成されている。
【選択図】図4A
特許請求の範囲【請求項1】
磁性材料を含み、実装面と前記実装面に垂直な方向に延在する側面とを有するコアと、
前記コアの内部に配置された巻回部と、前記巻回部から引き出された引出部とを有するワイヤと、を有し、
前記引出部は、前記巻回部から前記側面に向かって延在する基端部と、前記基端部に連続し、少なくとも前記側面に沿って延在する扁平状の端子部とを有し、
前記端子部には、メッキ層が形成されており、
前記基端部と前記端子部との境界部の周辺には、前記実装面とは反対側に向かって凹む凹部が形成されているコイル装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記凹部の少なくとも一部は、前記コアから露出している請求項1に記載のコイル装置。
【請求項3】
前記引出部は、前記実装面または前記側面を向く内面と、前記内面と対向する外面とを有し、
前記凹部は、前記内面に形成されている請求項1または2に記載のコイル装置。
【請求項4】
前記基端部は、傾斜部を有し、
前記傾斜部の少なくとも一部は、前記コアから露出しており、
前記実装面および前記側面に垂直な断面において、前記傾斜部の厚さは、前記境界部に近づくにしたがって薄くなっている請求項1または2に記載のコイル装置。
【請求項5】
前記傾斜部は、前記境界部に近づくにしたがって、前記実装面とは反対側に向かって傾斜する傾斜面を有する請求項4に記載のコイル装置。
【請求項6】
前記引出部は、前記実装面または前記側面を向く内面と、前記内面と対向する外面とを有し、
前記凹部の一部は、前記傾斜面に沿って形成されており、
前記凹部の残りの一部は、前記端子部の前記内面に沿って形成されている請求項5に記載のコイル装置。
【請求項7】
前記引出部は、前記実装面または前記側面を向く内面と、前記内面と対向する外面とを有し、
前記凹部において、少なくとも前記内面には、前記メッキ層が形成されている請求項1または2に記載のコイル装置。
【請求項8】
前記実装面および前記側面に垂直な断面において、前記引出部の厚さは、前記凹部で最も薄くなっている請求項1または2に記載のコイル装置。
【請求項9】
前記端子部は、前記側面に沿って延在する側部と、前記実装面に沿って延在する実装部とを有する請求項1または2に記載のコイル装置。
【請求項10】
巻回部と前記巻回部から引き出された引出部とを有するワイヤを準備する工程と、
前記引出部を潰して、扁平状の端子部と、前記巻回部から前記端子部に向かうにしたがって薄くなる厚さを有する傾斜部とを形成する工程と、
前記ワイヤを金型のキャビティに設置して、前記巻回部が埋設されるように、磁性材料と樹脂とを含むコア材を前記キャビティに充填する工程と、
前記コア材を圧縮してコアを形成する工程と、
少なくとも前記端子部にメッキ層を形成する工程と、
前記傾斜部と前記端子部との境界部の周辺において、前記コアに向けて、前記端子部を前記傾斜部に対して折り曲げる工程と、を有するコイル装置の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、コイル装置およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1には、インダクタとしての利用が可能なコイル装置が示されている。特許文献1のコイル装置は、コアの内部に配置された巻回部と、巻回部から引き出され、扁平状に潰された端子部とを有する。端子部の一部は、コアの内部に配置されている。端子部の残りの一部は、コアから露出しており、コアの側面および実装面に沿って延在している。
【0003】
特許文献1のコイル装置では、導電性を有する接合材(ハンダや導電性接着剤等)によって、実装面に配置された端子部を実装基板に接続することができる。すなわち、端子部がコイル装置の端子として機能するため、別途、コイル装置に端子を設ける必要がなく、コイル装置の小型化および部品点数の削減を図ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-123927号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、端子部には、接合材に対する付着性を高めるため、メッキ層(ハンダメッキ等)が形成されている。しかしながら、メッキ層が端子部に形成されている場合、例えばリフローの熱によって、端子部のメッキ層が溶融する可能性がある。この場合、溶融したメッキ層が、端子部を通じて巻回部まで濡れ上がり、ショート不良が発生するおそれがある。
【0006】
本開示は、ショート不良の発生を防止することが可能なコイル装置およびその製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示のコイル装置は、
磁性材料を含み、実装面と前記実装面に垂直な方向に延在する側面とを有するコアと、
前記コアの内部に配置された巻回部と、前記巻回部から引き出された引出部とを有するワイヤと、を有し、
前記引出部は、前記巻回部から前記側面に向かって延在する基端部と、前記基端部に連続し、少なくとも前記側面に沿って延在する扁平状の端子部とを有し、
前記端子部には、メッキ層が形成されており、
前記基端部と前記端子部との境界部の周辺には、前記実装面とは反対側に向かって凹む凹部が形成されている。
【0008】
前記凹部の少なくとも一部は、前記コアから露出していてもよい。
【0009】
前記引出部は、前記実装面または前記側面を向く内面と、前記内面と対向する外面とを有し、前記凹部は、前記内面に形成されていてもよい。
【0010】
前記基端部は、傾斜部を有し、前記傾斜部の少なくとも一部は、前記コアから露出しており、前記実装面および前記側面に垂直な断面において、前記傾斜部の厚さは、前記境界部に近づくにしたがって薄くなっていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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