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公開番号
2025070136
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-02
出願番号
2023180225
出願日
2023-10-19
発明の名称
金属磁性粉末、複合磁性体および電子部品
出願人
TDK株式会社
代理人
前田・鈴木国際特許弁理士法人
主分類
H01F
1/20 20060101AFI20250424BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】高周波領域において、広い周波数帯域でμ”を所定値以上に高く維持することが可能な金属磁性粉末と、金属磁性粉末を含む複合磁性体および電子部品を提供すること。
【解決手段】主成分としてCoを含み、平均粒径が3nm以上100nm以下、粒径バラツキがCV値で0.1以上の金属磁性粉末である。前記金属磁性粉末において、hcp-Co相の比率をx、fcc-Co相の比率をy、ε-Co相の比率をzとしたとき、x、yおよびzが、三角図(x、y、z)における下記の点A,B,C,D,Eを結ぶ線分で囲まれた領域内(線上を含む)にあることを特徴とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
主成分としてCoを含み、
平均粒径が3nm以上100nm以下、粒径バラツキがCV値で0.1以上の金属磁性粉末であって、
前記金属磁性粉末において、hcp-Co相の比率をx、fcc-Co相の比率をy、ε-Co相の比率をzとしたときに、
x、yおよびzが、三角図(x、y、z)における下記の点A,B,C,D,Eを結ぶ線分で囲まれた領域内(線上を含む)にあることを特徴とする金属磁性粉末。
A(0.00,0.90,0.10)、
B(0.55,0.25,0.20)、
C(0.55,0.20,0.25)、
D(0.40,0.15,0.45)、および
E(0.00,0.15,0.85)。
続きを表示(約 83 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の金属磁性粉末と樹脂とを有する複合磁性体。
【請求項3】
請求項1に記載の金属磁性粉末を有する電子部品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナノ粒子を含む金属磁性粉末、複合磁性体および電子部品に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
たとえば、特許文献1では、高周波向けの磁性材料として、金属ナノ粒子からなる金属磁性粉末の磁性材料を開示している。金属ナノ粒子は、マイクロメートルオーダの金属磁性粒子よりも、単位粒子当たりの磁区の数を少なくすることができ、高周波帯域における渦電流損失を低減できる。ただし、特許文献1金属ナノ粒子からなる金属磁性粉末の磁性材料であっても、動作周波数が1GHzを超えると、透磁率が極端に低下し(特許文献1の図2)、磁気損失が増大してしまう。
【0003】
また、近年では、高周波化が進展することに伴い、従来よりも高い周波数のノイズが発生し、それに対するノイズ対策の要求が増えている。これらの高周波用途で使用される磁性材料には、広い周波数帯域でμ”(複素透磁率の虚部/磁束を減衰させる特性)が所定値以上に高いことが求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-303298号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、高周波領域において、広い周波数帯域でμ”を所定値以上に高く維持することが可能なナノ粒子と、ナノ粒子を含む磁性粉末、複合磁性体および電子部品を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の一観点に係るナノ粒子は、
主成分としてCoを含み、
平均粒径が3nm以上100nm以下、粒径バラツキがCV値で0.1以上の金属磁性粉末であり、
前記金属磁性粉末において、hcp-Co相の比率をx、fcc-Co相の比率をy、ε-Co相の比率をzとしたとき、
x、yおよびzが、三角図(x、y、z)における下記の点A,B,C,D,Eを結ぶ線分で囲まれた領域内(線上を含む)にあることを特徴とする。
A(0.00,0.90,0.10)、
B(0.55,0.25,0.20)、
C(0.55,0.20,0.25)、
D(0.40,0.15,0.45)、および
E(0.00,0.15,0.85)。
【0007】
本発明者らは、Coを主成分として含む金属磁性粉末について鋭意検討した結果、金属磁性粉末において、hcp-Co相と、fcc-Co相と、ε-Co相とが、所定の関係比率となることで、高周波領域において、広い周波数帯域でμ”を所定値以上に高く維持することが可能になることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0008】
また、本発明の一観点に係る複合磁性体は、少なくとも上述した金属磁性粉末と樹脂とを有する。
【0009】
さらに、本発明の一観点に係る電子部品は、少なくとも上述した金属磁性粉末を有する。複合磁性体または電子部品としては、ノイズ抑制シート、電波吸収体、チップビーズなどのノイズフィルタなどが例示される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1Aは、本発明の一実施形態に係る金属磁性粉末を含む磁性体粉末の模式図である。
図1Bは、本発明の一実施形態に係る複合磁性体の断面を示す模式図である。
図1Cは、本発明の一実施形態に係る電子部品の一例を示す断面模式図である。
図2は、金属磁性粉末のX線回折パターンの一例である。
図3は、本発明の一実施形態における金属磁性粉末の組成を示す三角図である。
図4Aは本発明の一実施例に係る金属磁性粉末を含む磁性体の高周波特性を示すグラフである。
図4Aは本発明の比較例に係る金属磁性粉末を含む磁性体の高周波特性を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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