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公開番号
2024156405
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-06
出願番号
2023070838
出願日
2023-04-24
発明の名称
スポイト容器
出願人
株式会社吉野工業所
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B65D
47/18 20060101AFI20241029BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】スポイトアセンブリを口部に装着する際、容器本体の内圧が大気圧より高くなるのを抑制する。
【解決手段】スポイト管60において、口部2aより上方に位置する部分には、径方向の外側に向けて突出したフランジ部61が形成され、口部には、スポイト管の外周面のうちのフランジ部の下面に連なる連結部分62と、フランジ部の下面と、に当接する環状のシール部材90が設けられ、シール部材の内周面には、シール部材の上面、並びに、口部の内周面とスポイト管の外周面との間の隙間に開口した縦溝91が形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
内容物を収容する有底筒状の容器本体と、
前記容器本体の口部に着脱可能に外装され、容器軸回りの回転に伴い前記口部に着脱される内キャップと、
前記内キャップから下方に向けて延び、下端開口が前記容器本体内に位置するスポイト管と、
前記内キャップに、所定量以上の容器軸回りの回転が規制された状態で、容器軸回りに回転可能に外装された外キャップと、
前記外キャップ内に設けられ、前記外キャップに対する容器軸回りの回転が規制されるとともに、前記内キャップに対して容器軸回りに回転することで前記内キャップに対して上下動する作動部材と、
前記作動部材に取付けられ、前記作動部材との間に、前記スポイト管の上端開口に連通する拡縮空間を画成する操作部材と、を備え、
前記内キャップおよび前記作動部材のうちのいずれか一方には、上下方向に延び、前記スポイト管の上端開口に連通する作動空間の隔壁の一部をなす摺動筒部が設けられるとともに、前記内キャップおよび前記作動部材のうちのいずれか他方には、前記作動部材が前記内キャップに対して上下動するのに伴い、前記摺動筒部の内周面、若しくは外周面を摺動して前記作動空間を拡縮するピストンが設けられ、
前記スポイト管において、前記口部より上方に位置する部分には、径方向の外側に向けて突出したフランジ部が形成され、
前記口部には、前記スポイト管の外周面のうちの前記フランジ部の下面に連なる連結部分と、前記フランジ部の下面と、に当接する環状のシール部材が設けられ、
前記シール部材の内周面には、前記シール部材の上面、並びに、前記口部の内周面と前記スポイト管の外周面との間の隙間に開口した縦溝が形成されている、スポイト容器。
続きを表示(約 270 文字)
【請求項2】
前記スポイト管には、外周面が下方を向く段部が備えられ、
前記縦溝の下端部は、前記段部と径方向で対向している、請求項1に記載のスポイト容器。
【請求項3】
前記口部内に嵌合されて固定され、内側に前記スポイト管が挿通されたしごき筒部材を備え、
前記しごき筒部材の内周面に、径方向の内側に向けて突出し、前記スポイト管の外周面に当接するしごき突片が形成され、
前記シール部材は、前記口部の上端開口縁に配置され、かつ前記しごき筒部材と一体に形成されている、請求項1または2に記載のスポイト容器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、スポイト容器に関する。
続きを表示(約 4,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、特許文献1に示されるように、スポイト管、内キャップ、外キャップ、作動部材、および操作部材を有するスポイトアセンブリが、容器本体に着脱可能に装着されたスポイト容器が知られている。
このスポイト容器では、スポイト管が取り付けられた内キャップに対して外キャップを回転させると、まず、外キャップと内キャップとの間に設けられた作動部材が、内キャップに対して回転して上昇することで、スポイト管内に及ぼされる負圧を生じさせ、スポイト管内に容器本体内の内容物を吸い上げる。この際、容器本体の内圧は、スポイト管の内圧と同じになるまで低下する。その後、外キャップの回転を継続すると、内キャップが容器本体に対して回転して上昇し、容器本体内が開放される。これにより、容器本体の内圧が大気圧まで上昇することで、スポイト管内に容器本体内の内容物がさらに吸い上げられる。そして、スポイトアセンブリを容器本体の口部から取り外した後に、操作部材を作動部材に対して押下することで、スポイト管内から内容物が吐出される。内容物の吐出後に、スポイトアセンブリを容器本体に装着する過程において、作動部材が内キャップに対して下降すると、スポイト管内に及ぼされる正圧が生じ、スポイト管内から残余の内容物が容器本体内に戻される。
特許文献1に記載のスポイト容器では、スポイト管において、口部より上方に位置する部分に、径方向の外側に向けて突出したフランジ部が形成され、口部に、スポイト管の外周面のうちのフランジ部の下面に連なる部分と、フランジ部の下面と、に当接する環状のシール部材が設けられている。このように、シール部材が、フランジ部の下面だけでなく、スポイト管の外周面にも当接することから、内容物の吐出後に、スポイトアセンブリを口部に装着する過程において、内キャップが口部に対して下降端位置に到達するときに大きな抵抗力を生じさせることが可能になり、作動部材が内キャップに対して下降端位置に到達する前に、内キャップが口部に対して下降端位置に到達するのを防ぐことができる。これにより、次回、内容物を吐出するに当たって、スポイト管内から残余の内容物を容器本体内に戻した状態で、作動部材を内キャップに対して上昇させることができるとともに、内キャップに対する作動部材の上方移動量(負圧)が不足するのを防ぐことが可能になり、スポイト管内への内容物の吸上げ量を一定にしやすくすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-157319号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のスポイト容器では、シール部材が、フランジ部の下面だけでなく、スポイト管の外周面にも当接することから、内容物の吐出後に、スポイトアセンブリを口部に装着する際に、スポイト管が、シール部材内に押し込まれて嵌合される。この際、容器本体の内圧が大気圧より高くなり、次回、スポイトアセンブリを容器本体の口部から取り外す際に、スポイト管内への内容物の吸上げ量が設計値より少なくなることがあった。
これは、内キャップが容器本体に対して上昇する前の、容器本体内が封止された状態で、スポイト管内に内容物が吸い上げられると、スポイト管の内圧と同じになるまで容器本体の内圧が低下するものの、内容物の吸上げ前に容器本体の内圧が大気圧より高くなっていると、内容物の吸上げ時に容器本体の内圧がスポイト管の内圧と同じになるまで低下しても、容器本体の内圧と大気圧との差が小さくなり、容器本体内が開放されたときに、容器本体の内圧の上昇量が小さく、この際にスポイト管内に吸い上げられる内容物の量が設計値より少なくなると考えられる。
【0005】
本発明は、スポイトアセンブリを口部に装着する際、容器本体の内圧が大気圧より高くなるのを抑制することができるスポイト容器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係るスポイト容器は、内容物を収容する有底筒状の容器本体と、前記容器本体の口部に着脱可能に外装され、容器軸回りの回転に伴い前記口部に着脱される内キャップと、前記内キャップから下方に向けて延び、下端開口が前記容器本体内に位置するスポイト管と、前記内キャップに、所定量以上の容器軸回りの回転が規制された状態で、容器軸回りに回転可能に外装された外キャップと、前記外キャップ内に設けられ、前記外キャップに対する容器軸回りの回転が規制されるとともに、前記内キャップに対して容器軸回りに回転することで前記内キャップに対して上下動する作動部材と、前記作動部材に取付けられ、前記作動部材との間に、前記スポイト管の上端開口に連通する拡縮空間を画成する操作部材と、を備え、前記内キャップおよび前記作動部材のうちのいずれか一方には、上下方向に延び、前記スポイト管の上端開口に連通する作動空間の隔壁の一部をなす摺動筒部が設けられるとともに、前記内キャップおよび前記作動部材のうちのいずれか他方には、前記作動部材が前記内キャップに対して上下動するのに伴い、前記摺動筒部の内周面、若しくは外周面を摺動して前記作動空間を拡縮するピストンが設けられ、前記スポイト管において、前記口部より上方に位置する部分には、径方向の外側に向けて突出したフランジ部が形成され、前記口部には、前記スポイト管の外周面のうちの前記フランジ部の下面に連なる連結部分と、前記フランジ部の下面と、に当接する環状のシール部材が設けられ、前記シール部材の内周面には、前記シール部材の上面、並びに、前記口部の内周面と前記スポイト管の外周面との間の隙間に開口した縦溝が形成されている。
【0007】
上記態様によれば、容器本体に対して外キャップを容器軸回りに回転させると、所定量の範囲内で外キャップが内キャップに対して回転する。このとき、外キャップに対する回転が規制された作動部材は、内キャップに対して回転しながら上昇する。これにより、ピストンおよび摺動筒部が互いに摺接し、作動空間の容積の増大に伴って作動空間内が負圧となる。したがって、作動空間に連通しているスポイト管内も負圧となり、スポイト管の下端開口から容器本体の内容物を吸い上げることができる。この際、容器本体の内圧は、スポイト管の内圧と同じになるまで低下する。
その後、外キャップの回転をさらに継続すると、外キャップおよび内キャップが一体に容器本体に対して回転しながら上昇し、スポイト管がシール部材から離れて、容器本体内が開放されたときに、容器本体の内圧が大気圧まで上昇する。これにより、スポイト管内に容器本体内の内容物がさらに吸い上げられる。その後、内キャップが容器本体の口部から離脱され、スポイト管が容器本体内から引き出される。
内容物の吐出後に、内キャップ、スポイト管、外キャップ、作動部材、および操作部材を有するスポイトアセンブリを容器本体に装着する過程において、作動部材が内キャップに対して下降すると、作動空間が縮小し、スポイト管内から残余の内容物が容器本体内に戻される。
スポイト管において、口部より上方に位置する部分に、径方向の外側に向けて突出したフランジ部が形成され、口部に、スポイト管の外周面のうちのフランジ部の下面に連なる連結部分と、フランジ部の下面と、に当接する環状のシール部材が設けられている。このように、シール部材が、フランジ部の下面だけでなく、スポイト管の外周面にも当接することから、内容物の吐出後に、スポイトアセンブリを容器本体に装着する過程において、内キャップが口部に対して下降端位置に到達するときに、スポイト管の連結部分がシール部材内に押し込まれて嵌合されることとなり、大きな抵抗力を生じさせることが可能になり、作動部材が内キャップに対して下降端位置に到達する前に、内キャップが口部に対して下降端位置に到達するのを防ぐことができる。これにより、次回、内容物を吐出するに当たって、スポイト管内から残余の内容物を容器本体内に戻した状態で、作動部材を内キャップに対して上昇させることができるとともに、内キャップに対する作動部材の上方移動量(負圧)が不足するのを防ぐことが可能になり、スポイト管内への内容物の吸上げ量を一定にしやすくすることができる。
シール部材の内周面に、シール部材の上面、並びに、口部の内周面とスポイト管の外周面との間の隙間に開口した縦溝が形成されているので、スポイト管の連結部分をシール部材の内周面を摺動させながら、スポイトアセンブリを容器本体に装着するときに、容器本体内が縦溝を通して容器本体の外部と連通することとなり、スポイトアセンブリを容器本体に装着するときに、容器本体の内圧が大気圧より高くなるのを抑制することができる。
【0008】
前記スポイト管には、外周面が下方を向く段部が備えられ、前記縦溝の下端部は、前記段部と径方向で対向してもよい。
【0009】
スポイト管に、外周面が下方を向く段部が備えられ、縦溝の下端部が、段部と径方向で対向しているので、スポイト管の連結部分をシール部材の内周面を摺動させながら、スポイトアセンブリを容器本体に装着するときに、縦溝を通して容器本体内と容器本体の外部とを確実に連通させることができる。
【0010】
前記口部内に嵌合されて固定され、内側に前記スポイト管が挿通されたしごき筒部材を備え、前記しごき筒部材の内周面に、径方向の内側に向けて突出し、前記スポイト管の外周面に当接するしごき突片が形成され、前記シール部材は、前記口部の上端開口縁に配置され、かつ前記しごき筒部材と一体に形成されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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