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公開番号2024155347
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2023070000
出願日2023-04-21
発明の名称安全弁切り替えシステム
出願人株式会社 商船三井
代理人弁理士法人スズエ国際特許事務所
主分類F17C 13/04 20060101AFI20241024BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約【課題】 収容される貨物の種類に応じてタンクの安全弁を容易に切り替られる安全弁切り替えシステムを提供することにある。
【解決手段】 安全弁切り替えシステム10は、内部で掛けられる圧力が異なる2種類の液化ガスを入れ替えて蓄えるタンク1と、2種類の液化ガスのうちタンク1の内部で掛けられる圧力が低い方の第1液化ガスによる過剰な内部圧力を防止する第1安全弁4と、2種類の液化ガスのうち第1液化ガスと異なる第2液化ガスによる過剰な内部圧力を防止する第2安全弁5と、タンク1の内部状態に基づいて、第1安全弁4と第2安全弁5のいずれか一方を選択するために切り替える切り替え手段とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内部で掛けられる圧力が異なる2種類の液化ガスを入れ替えて蓄えるタンクと、
前記2種類の液化ガスのうち前記タンクの内部で掛けられる圧力が低い方の第1液化ガスによる過剰な内部圧力を防止する第1安全弁と、
前記2種類の液化ガスのうち前記第1液化ガスと異なる第2液化ガスによる過剰な内部圧力を防止する第2安全弁と、
前記タンクの内部状態に基づいて、前記第1安全弁と前記第2安全弁のいずれか一方を選択するために切り替える切り替え手段と
を備えることを特徴とする安全弁切り替えシステム。
続きを表示(約 970 文字)【請求項2】
前記切り替え手段は、前記タンクから前記第1安全弁に流れるガスの経路の閉鎖及び開放をする弁を含むこと
を特徴とする請求項1に記載の安全弁切り替えシステム。
【請求項3】
前記弁は、遠隔で操作される遠隔弁であり、
前記タンクの内部状態に基づいて、前記遠隔弁を閉鎖及び開放するための操作指令を出力する制御装置
を備えることを特徴とする請求項2に記載の安全弁切り替えシステム。
【請求項4】
前記タンクの内部の温度を検出する温度センサを備え、
前記制御装置は、前記温度センサにより検出された温度に基づいて、前記遠隔弁の操作指令を出力すること
を特徴とする請求項3に記載の安全弁切り替えシステム。
【請求項5】
前記タンク内にある液化ガスの液位を検出する液位センサを備え、
前記制御装置は、前記液位センサにより検出された液位に基づいて、前記遠隔弁の操作指令を出力すること
を特徴とする請求項3に記載の安全弁切り替えシステム。
【請求項6】
前記タンク内にあるガスの種類を判別するためのガスセンサを備え、
前記制御装置は、前記ガスセンサによる検出結果に基づいて、前記遠隔弁の操作指令を出力すること
を特徴とする請求項3に記載の安全弁切り替えシステム。
【請求項7】
前記2種類の液化ガスは、液化天然ガス又は液化石油ガスのいずれか1つと液化炭酸ガスであること
を特徴とする請求項1に記載の安全弁切り替えシステム。
【請求項8】
船体と、
前記船体に設けられ、内部で掛けられる圧力が異なる2種類の液化ガスを入れ替えて蓄えるタンクと、
前記2種類の液化ガスのうち前記タンクの内部で掛けられる圧力が低い方の第1液化ガスによる過剰な内部圧力を防止する第1安全弁と、
前記2種類の液化ガスのうち前記第1液化ガスと異なる第2液化ガスによる過剰な内部圧力を防止する第2安全弁と、
前記タンクの内部状態に基づいて、前記第1安全弁と前記第2安全弁のいずれか一方を選択するために切り替える切り替え手段と
を備えることを特徴とする船舶。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タンクの安全弁を切り替える安全弁切り替えシステムに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、液化天然ガス(LNG、liquefied natural gas)を輸送するLNG船が知られている。例えば、ヒール量を抑えて効率良く貨物タンクを冷却可能なLNG船が開示されている(特許文献1参照)。
【0003】
また、液化ガスを蓄えるタンクには、タンクの内部圧力を安全に保つための安全弁が設けられる。安全弁は、タンクの内部圧力が予め設定された圧力値を超えると、タンクの外部にガスを放出する。例えば、安全弁に設定される圧力値は、IGCコード(International Gas Carrier Code、液化ガスのばら積み輸送のための船舶の構造及び設備に関する国際規則)に基づいて決定される。
【0004】
一般的に安全弁は、積載貨物が複数あってもその設定値は変更しないのが普通であり、積載貨物の最大圧力値で設計されることが多い。また安全弁に設けられた小パイロット弁の設定値により安全弁開度圧力を変更することもできるが、これも単一貨物において非常時に対応する場合、又は、積荷を特別に増やしたいときに臨時で小パイロット弁の設定値を変更できることが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-34665号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、本来タンクの安全弁は、収容される液化ガスの種類により設定される圧力値が異なるため、タンクの中身を別の物質に入れ替える場合、安全弁により制限される圧力を簡便に変更されることが望ましい。
【0007】
本発明の実施形態の目的は、収容される貨物の種類に応じてタンクの安全弁を容易に切り替られる安全弁切り替えシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の観点に従った安全弁切り替えシステムは、内部で掛けられる圧力が異なる2種類の液化ガスを入れ替えて蓄えるタンクと、前記2種類の液化ガスのうち前記タンクの内部で掛けられる圧力が低い方の第1液化ガスによる過剰な内部圧力を防止する第1安全弁と、前記2種類の液化ガスのうち前記第1液化ガスと異なる第2液化ガスによる過剰な内部圧力を防止する第2安全弁と、前記タンクの内部状態に基づいて、前記第1安全弁と前記第2安全弁のいずれか一方を選択するために切り替える切り替え手段とを備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明の実施形態によれば、収容される貨物の種類に応じてタンクの安全弁を切り替える安全弁切り替えシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の第1の実施形態に係る安全弁切り替えシステムが適用された船舶の構成を示す構成図。
第1の実施形態に係るセンサの配置を示す概略図。
第1の実施形態に係るタンクの中身がLNGから液化炭酸ガスに入れ替わる状態の遷移を示す遷移図。
第1の実施形態に係るタンクの中身が液化炭酸ガスからLNGに入れ替わる状態の遷移を示す遷移図。
本発明の第2の実施形態に係る安全弁切り替えシステムが適用された船舶の構成を示す構成図。
第2の実施形態に係るセンサの配置を示す概略図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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