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公開番号2024155102
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2023069528
出願日2023-04-20
発明の名称会議支援システム、及び会議支援方法
出願人本田技研工業株式会社
代理人弁理士法人クシブチ国際特許事務所
主分類G06Q 10/10 20230101AFI20241024BHJP(計算;計数)
要約【課題】複数の乗員が登場する移動体の室内において一部の乗員がオンライン会議に参加する場合に、オンライン会議における会話を他の乗員に聞かれないようにする。
【解決手段】
会議支援システムは、移動体からオンライン会議に参加することを希望する参加者の、参加を予定しているオンライン会議の識別情報及び参加時間帯についての情報を含む会議予定情報を収集する予定情報収集部と、前記会議予定情報に基づき、前記参加者が搭乗する移動体における前記参加者の座席配置を決定する座席決定部と、前記参加者が前記移動体に搭乗したときに前記決定した座席配置を前記参加者に提示する提示部と、を有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
移動体からオンライン会議に参加することを希望する参加者の、参加を予定しているオンライン会議の識別情報及び開催時間帯についての情報を含む会議予定情報を収集する予定情報収集部と、
前記会議予定情報に基づき、前記参加者が搭乗する移動体における前記参加者の座席配置を決定する座席決定部と、
前記参加者が前記移動体に搭乗したときに前記決定した座席配置を前記参加者に提示する提示部と、
を有する会議支援システム。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記座席決定部は、前記会議予定情報に基づき、前記移動体の室内を複数の室内領域に区分して、同一のオンライン会議に参加する前記参加者が同一の前記室内領域内に着座するように前記座席配置を決定する、
請求項1に記載の会議支援システム。
【請求項3】
前記座席決定部は、いずれのオンライン会議にも参加しない非参加者が同一の前記室内領域内に着座するように前記座席配置を決定する、
請求項2に記載の会議支援システム。
【請求項4】
前記移動体の室内に備えられた一つ又は複数の指向性スピーカと、
前記指向性スピーカから前記室内に出力する音響を制御する音響制御部と、
を備え、
前記音響制御部は、前記指向性スピーカから出力する音響を制御して、一の前記室内領域から他の前記室内領域へ伝わる音を、前記他の室内領域において消音する、
請求項2に記載の会議支援システム。
【請求項5】
前記移動体の室内に備えられた一つ又は複数の指向性スピーカと、
前記指向性スピーカから前記室内に出力する音響を制御する音響制御部と、
を備え、
前記音響制御部は、前記指向性スピーカから出力する音響を制御し、一の前記室内領域において、複数の他の前記室内領域から伝わる音を消音する、
請求項2に記載の会議支援システム。
【請求項6】
前記音響制御部は、前記指向性スピーカから出力する音響を制御し、一の前記室内領域において、一の座席に着座する人物の音声を他の座席に着座する人物の位置において消音し、及び又は、一の座席に着座する人物の位置において他の複数の座席のそれぞれに着座する人物の音声を消音する、
請求項4に記載の会議支援システム。
【請求項7】
前記提示部は、前記移動体に設けられたスピーカ又は表示装置により、前記決定した座席配置を前記参加者に提示する、
請求項1に記載の会議支援システム。
【請求項8】
前記参加者の利用に供される移動体のそれぞれについての定員数、座席レイアウト、及び空席状況の情報を含む移動体情報を収集する移動体情報収集部と、
前記参加者のそれぞれに、オンライン会議に参加する際に利用する移動体を割り当てる割当部と、
を備え、
前記割当部は、前記会議予定情報に基づいて同一のオンライン会議に参加する前記参加者の人数を算出し、前記算出した人数と、前記移動体情報が示す前記移動体のそれぞれの定員数、座席レイアウト、又は空席状況と、に基づき、前記同一のオンライン会議に参加する前記参加者に、当該同一のオンライン会議に参加する際に利用する移動体を割り当てる、
請求項1ないし7のいずれか一項に記載の会議支援システム。
【請求項9】
移動体からのオンライン会議への参加を支援する会議支援システムのコンピュータが実行する会議支援方法であって、
移動体からオンライン会議に参加することを希望する参加者の、参加を予定しているオンライン会議の識別情報及び開催時間帯についての情報を含む会議予定情報を収集する予定情報収集ステップと、
前記会議予定情報に基づき、前記参加者が搭乗する移動体における前記参加者の座席配置を決定する座席決定ステップと、
前記参加者が前記移動体に搭乗したときに前記決定した座席配置を前記参加者に提示する提示ステップと、
を有する、会議支援方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、移動体の乗客がオンライン会議に参加するための会議支援システム及び会議支援方法に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、交通参加者の中でも高齢者や障がい者や子供といった脆弱な立場にある人々にも配慮した持続可能な輸送システムへのアクセスを提供する取り組みが活発化している。この実現に向けて車両の居住性に関する開発を通して交通の安全性や利便性をより一層改善する研究開発に注力している。
【0003】
特許文献1には、車両の後席乗員の会話が前席乗員に漏れるのを防止するスピーチプライバシー保護装置が記載されている。このスピーチプライバシー保護装置では、前席へ伝わる後席乗員の会話音声と逆位相の音響を、前席に配されたスピーカから出力することにより、前席に漏れる後席乗員の会話音声が相殺されて、当該会話音声が消去される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平5-11780号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、車両の居住性においては、複数の乗員が登場する車両の車室内において一部の乗員がオンライン会議に参加する場合に、オンライン会議における会話を他の乗員に聞かれないようにすることが課題である。
【0006】
本願は上記課題の解決のため、移動体の室内において乗員が行うオンライン会議の会話を他の乗員に聞かれないようにすることを目的としたものである。そして、延いては持続可能な輸送システムの発展に寄与するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一の態様は、移動体からオンライン会議に参加することを希望する参加者の、参加を予定しているオンライン会議の識別情報及び開催時間帯についての情報を含む会議予定情報を収集する予定情報収集部と、前記会議予定情報に基づき、前記参加者が搭乗する移動体における前記参加者の座席配置を決定する座席決定部と、前記参加者が前記移動体に搭乗したときに前記決定した座席配置を前記参加者に提示する提示部と、を有する、会議支援システムである。
本発明の他の態様によると、前記座席決定部は、前記会議予定情報に基づき、前記移動体の室内を複数の室内領域に区分して、同一のオンライン会議に参加する前記参加者が同一の前記室内領域内に着座するように前記座席配置を決定する。
本発明の他の態様によると、前記座席決定部は、いずれのオンライン会議にも参加しない非参加者が同一の前記室内領域内に着座するように前記座席配置を決定する。
本発明の他の態様によると、前記移動体の室内に備えられた一つ又は複数の指向性スピーカと、前記指向性スピーカから前記室内に出力する音響を制御する音響制御部と、を備え、前記音響制御部は、前記指向性スピーカから出力する音響を制御して、一の前記室内領域から他の前記室内領域へ伝わる音を、前記他の室内領域において消音する。
本発明の他の態様によると、前記移動体の室内に備えられた一つ又は複数の指向性スピーカと、前記指向性スピーカから前記室内に出力する音響を制御する音響制御部と、を備え、前記音響制御部は、前記指向性スピーカから出力する音響を制御し、一の前記室内領域において、複数の他の前記室内領域から伝わる音を消音する。
本発明の他の態様によると、前記音響制御部は、前記指向性スピーカから出力する音響を制御し、一の前記室内領域において、一の座席に着座する人物の音声を他の座席に着座する人物の位置において消音し、及び又は、一の座席に着座する人物の位置において他の複数の座席のそれぞれに着座する人物の音声を消音する。
本発明の他の態様によると、前記提示部は、前記移動体に設けられたスピーカ又は表示装置により、前記決定した座席配置を前記参加者に提示する。
本発明の他の態様によると、前記参加者の利用に供される移動体のそれぞれについての定員数、座席レイアウト、及び空席状況の情報を含む移動体情報を収集する移動体情報収集部と、前記参加者のそれぞれに、オンライン会議に参加する際に利用する移動体を割り当てる割当部と、を備え、前記割当部は、前記会議予定情報に基づいて同一のオンライン会議に参加する前記参加者の人数を算出し、前記算出した人数と、前記移動体情報が示す前記移動体のそれぞれの定員数、座席レイアウト、又は空席状況と、に基づき、前記同一のオンライン会議に参加する前記参加者に、当該同一のオンライン会議に参加する際に利用する移動体を割り当てる。
本発明の他の態様によると、移動体からのオンライン会議への参加を支援する会議支援システムのコンピュータが実行する会議支援方法であって、移動体からオンライン会議に参加することを希望する参加者の、参加を予定しているオンライン会議を識別する識別情報及び開催時間帯についての情報を含む会議予定情報を収集する予定情報収集ステップと、前記会議予定情報に基づき、前記参加者が搭乗する移動体における前記参加者の座席配置を決定する座席決定ステップと、前記参加者が前記移動体に搭乗したときに前記決定した座席配置を前記参加者に提示する提示ステップと、を有する、会議支援方法である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、移動体の室内において、当該移動体の一部の乗員が行うオンライン会議の会話を他の乗員に聞かれないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の一実施形態に係る会議支援システムの構成を示す図である。
図2は、会議支援システムにおいてオンライン会議の参加者の利用に供される移動体の構成を示す図である。
図3は、移動体に搭載される会議支援装置の構成を示す図である。
図4は、会議支援装置が決定する移動体内の座席配置の一例を示す図である。
図5は、マッチングサーバの構成を示す図である。
図6は、会議支援方法を構成する、マッチングサーバが実行するマッチング処理の手順を示すフロー図である。
図7は、会議支援方法を構成する、会議支援装置が実行する会議支援処理の手順を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
[1.会議支援システムの構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る会議支援システム1の構成を示す図である。会議支援システム1は、移動体からオンライン会議に参加することを希望する参加者Uの利用に供される移動体である一つ又は複数の車両2と、車両2のそれぞれに搭載された会議支援装置3と、を含む。また、会議支援システム1は、移動体からオンライン会議に参加することを希望する参加者Uのそれぞれに、オンライン会議に参加する際に利用する車両2を決定するマッチングサーバ4を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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