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公開番号
2024154832
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-31
出願番号
2023068945
出願日
2023-04-20
発明の名称
コネクタ用防水器具
出願人
トヨタ自動車東日本株式会社
,
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類
H01R
13/52 20060101AFI20241024BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】バックドアの開閉に伴う、コネクタの被水を抑制可能とする。
【解決手段】防水器具である防水ボックス30は、入口ゲート32、出口ゲート36、及び箱本体部31を備える。入口ゲート32は、入口開口34が設けられる。入口開口34は、コネクタ70,75から引き出される入力ケーブル73A,78A用に設けられる。出口ゲート36は、出口開口38が設けられる。出口開口38は、コネクタ70,75から引き出される出力ケーブル73B,78B用に設けられる。箱本体部31は、入口ゲート32及び出口ゲート36に接続される。さらに箱本体部31は、入口ゲート32及び出口ゲート36を除いて、コネクタ70,75を全面に亘って覆う。また入口ゲート32及び出口ゲート36は、箱本体部31から入口開口34及び出口開口38まで、インナパネル22の下端に向けて下方に傾斜する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
バックドアのインナパネルに取り付けられるコネクタ用の防水器具であって、
前記コネクタから引き出される入力ケーブル用の入口開口が設けられた入口ゲートと、
前記コネクタから引き出される出力ケーブル用の出口開口が設けられた出口ゲートと、
前記入口ゲート及び前記出口ゲートに接続され、前記入口ゲート及び前記出口ゲートを除いて、前記コネクタを全面に亘って覆う箱本体部と、
を備え、
前記入口ゲート及び前記出口ゲートは、前記箱本体部から前記入口開口及び前記出口開口まで、前記インナパネルの下端に向けて下方に傾斜する、
コネクタ用防水器具。
続きを表示(約 480 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のコネクタ用防水器具であって、
前記箱本体部は、前記インナパネルと対向する対向壁を備え、
前記対向壁に、前記インナパネルの締結孔に差し込まれる締結具が配置される、
コネクタ用防水器具。
【請求項3】
請求項2に記載のコネクタ用防水器具であって、
前記箱本体部は、前記対向壁と対向する露出壁を備え、
前記露出壁の、前記締結具と対向する位置に目印が形成される、
コネクタ用防水器具。
【請求項4】
請求項2または3に記載のコネクタ用防水器具であって、
前記締結具は、前記インナパネルの前記締結孔に挿入されるクリップと、前記クリップを支持し前記対向壁に固定される台座を備え、
前記締結具は、前記対向壁上において、前記入口ゲート及び前記出口ゲートに近接配置される、
コネクタ用防水器具。
【請求項5】
請求項1に記載のコネクタ用防水器具であって、
前記箱本体部は光透過性である、
コネクタ用防水器具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本明細書では、バックドアのパネルに配置されたコネクタ用の防水器具に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
車両の板金であるパネルには、コネクタが取り付けられる。パネル周りの液体が、コネクタのオス端子とメス端子との接続部に浸入することを抑制するために、例えば特許文献1,2では、コネクタの周りにカバーが取り付けられる。
【0003】
例えば特許文献1では、パネルが略水平方向に設置される(横設される)。このパネルの下方にコネクタが配置される。コネクタの周りにカバーが配置される。カバーはトンネル形状となっており、コネクタに接続される電線の延出方向に沿って開口が設けられる。
【0004】
また例えば特許文献2では、パネルが略鉛直方向に設置される(立設される)。このパネルにコネクタが配置される。コネクタにはコネクタカバーが装着される。コネクタカバーは、コネクタの上方を覆う屋根板を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-182932号公報
特開2020-107576号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、車両のバックドアは、閉止状態では直立配置となり、開放状態では水平配置となる。直立配置において、バックドアのパネル面に付着した水滴は、下方に垂れ落ちる。水平配置において、バックドアのパネル面に付着した水滴は、パネル面を伝って水平移動する。このように、バックドアの開閉状態に応じて、パネル面に付着した液体の流れ態様が変化する。
【0007】
また、バックドアは、内装部品であるドアトリム、外装部品であるアウタパネル、及びドアトリムとアウタパネルの間に設けられるインナパネルを含む。外部への露出を避けるために、コネクタは例えばインナパネルの、ドアトリムとの対向面に配置される。このとき、開放状態のバックドアを閉じるときの衝撃で、ドアトリムに付着した水滴が、インナパネルの対向面まで撥ねるおそれもある。
【0008】
そこで本明細書で開示されるコネクタ用防水器具は、バックドアの開閉に伴う、コネクタの被水を抑制可能とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本明細書で開示されるコネクタ用防水器具は、コネクタがバックドアのインナパネルに取り付けられる。防水器具は、入口ゲート、出口ゲート、及び箱本体部を備える。入口ゲートは、入口開口が設けられる。入口開口は、コネクタから引き出される入力ケーブル用に設けられる。出口ゲートは、出口開口が設けられる。出口開口は、コネクタから引き出される出力ケーブル用に設けられる。箱本体部は、入口ゲート及び出口ゲートに接続される。さらに箱本体部は、入口ゲート及び出口ゲートを除いて、コネクタを全面に亘って覆う。また入口ゲート及び出口ゲートは、箱本体部から入口開口及び出口開口まで、インナパネルの下端に向けて下方に傾斜する。
【0010】
上記構成によれば、入口ゲート及び出口ゲートを除いて、防水器具によってコネクタが全面に亘って覆われる。これにより、バックドアの開閉に伴う、コネクタの被水を抑制可能となる。また入口ゲート及び出口ゲートが、インナパネルの下端に向けて下方に傾斜することで、バックドアの閉止時において、入口ゲート及び出口ゲートに付着した液体は、傾斜に沿って流下する。その結果、コネクタの被水が抑制される。
(【0011】以降は省略されています)
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