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公開番号2024154680
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2023068640
出願日2023-04-19
発明の名称面ファスナー
出願人YKK株式会社
代理人弁理士法人お茶の水内外特許事務所,個人,個人
主分類A44B 18/00 20060101AFI20241024BHJP(小間物;貴金属宝石類)
要約【課題】ループ部材を用いなくても、網戸の網に防虫剤等の取り付け及び取り外しを行うことが可能な面ファスナーを提供する。
【解決手段】本発明の面ファスナー(1)では、2つ以上の係合素子(20)によりフック群(30)が形成され、ベース部(10)上に、複数のフック群(30)とフック群(30)間に形成されるスペース部(31)とが配され、各フック群(30)は、係合頭部(24)が第1方向の一方に向けて湾曲する第1係合素子(21)と、係合頭部(24)が第1方向の他方に向けて湾曲する第2係合素子(22)とを有し、1つのフック群(30)内で互いに隣接する2つの係合素子(20)同士は、素子頭側(41)と素子背中側(42)とが向き合う関係又は素子背中側(42)同士が向き合う関係で配置され、且つ、スペース部(31)を挟んで第1方向に対向する2つの係合素子(20)同士は、素子頭側(41)同士が向き合う関係で配置される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ベース部(10)と、前記ベース部(10)に一体的に形成される複数のフック状の係合素子(20)とを有する面ファスナー(1)において、
第1方向に沿って互いに近接して配される2つ以上の前記係合素子(20)により、フック群(30)が形成され、
前記ベース部(10)上に、複数の前記フック群(30)と、前記第1方向に互いに隣接する2つの前記フック群(30)間に形成される少なくとも1つのスペース部(31)とが配され、
各係合素子(20)は、前記ベース部(10)から突出するステム部(23)と、前記ステム部(23)の先端部から一方向に湾曲して鉤状に形成される係合頭部(24)とを有し、
各フック群(30)は、前記係合頭部(24)が前記第1方向の一方に向けて湾曲する少なくとも1つの第1係合素子(21)と、前記係合頭部(24)が前記第1方向の他方に向けて湾曲する少なくとも1つの第2係合素子(22)とを有し、
前記係合素子(20)について、前記係合頭部(24)が前記ステム部(23)から延びる側の前記第1方向における向きを素子頭側(41)とし、前記素子頭側(41)とは反対側の前記第1方向における向きを素子背中側(42)とした場合、1つの前記フック群(30)内で互いに隣接する2つの前記係合素子(20)同士は、前記素子頭側(41)と前記素子背中側(42)とが向き合う関係又は前記素子背中側(42)同士が向き合う関係で配置され、且つ、前記スペース部(31)を挟んで前記第1方向に対向する2つの前記係合素子(20)同士は、前記素子頭側(41)同士が向き合う関係で配置される
ことを特徴とする面ファスナー。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
1つの前記フック群(30)に設けられる2つ以上の前記係合素子(20)は、前記係合素子(20)の前記ベース部(10)に接続する基端部において互いに連結されている
請求項1記載の面ファスナー。
【請求項3】
前記ステム部(23)は、前記第1方向に沿って配される一対の側壁面を有し、
前記ステム部(23)の各側壁面には、前記ベース部(10)から前記ステム部(23)に沿って突出する一対のリブ部(25)が設けられ、
前記リブ部(25)は、1つの前記フック群(30)に設けられる2つ以上の前記係合素子(20)間で互いに連結されている
請求項1記載の面ファスナー。
【請求項4】
前記係合素子(20)の頂端面は、前記第1方向の一方側又は他方側から前記係合素子(20)を見たときに、前記ベース部(10)から離れる側へ凸状に湾曲する曲面に形成されている
請求項1記載の面ファスナー。
【請求項5】
前記第1方向の一方側又は他方側から前記係合素子(20)を見たときに、前記係合頭部(24)の先端部は、前記ベース部(10)に近付く側へ凸状に湾曲する曲面の形状に形成され、
前記係合素子(20)の高さ方向から前記係合素子(20)を見たときに、前記係合頭部(24)の先端面は、前記第1方向の一方側又は他方側へ凸状に湾曲する曲面の形状に形成され、
前記第1方向と前記高さ方向とに直交する前記係合素子(20)の幅方向から前記係合素子(20)を見たときに、前記係合頭部(24)の先端部は、前記ベース部(10)に近付く側へ凸状に湾曲する曲面の形状に形成されている
請求項1記載の面ファスナー。
【請求項6】
前記係合素子(20)における前記ベース部(10)からの高さ方向に沿った寸法の最大値を、前記係合素子(20)の最大高さ寸法(H1)とし、前記係合素子(20)の前記最大高さ寸法(H1)の1/2となる高さ位置を中央位置(M)とした場合、前記係合素子(20)の前記最大高さ寸法(H1)は、前記係合素子(20)の前記中央位置(M)における前記第1方向に沿った寸法(L2)の4倍の大きさよりも大きく設定され、前記係合素子(20)の前記中央位置(M)における前記第1方向に沿った寸法(L2)は、前記ステム部(23)の幅方向に沿った寸法よりも大きく設定される
請求項1記載の面ファスナー。
【請求項7】
1つの前記フック群(30)に、前記第1係合素子(21)と前記第2係合素子(22)とが同じ個数で設けられている
請求項1記載の面ファスナー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ベース部に複数のフック状の係合素子が一体的に形成される面ファスナーに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
例えば住宅の窓等には、通気性を保ちながら室内への虫の侵入を防ぐことを目的として、網戸が設置されている。また近年では、網戸に防虫剤が取り付けられることもある。例えば防虫剤や、防虫剤が収容されたパッケージ又はケース体(以下、防虫剤、パッケージ、及びケース体等をまとめて、防虫剤等と略記する)を網戸の網に取り付ける場合、その防虫剤等を網に取り付ける手段として、フック状の複数の係合素子を有するフック部材(雄型部材)と、複数のループを有するとともにフック部材に係合するループ部材(雌型部材)とが組み合わされた面ファスナー製品が使用されることがある。このような網戸の網に取り付けられる面ファスナー製品の一例が、特開2014-236859号公報(特許文献1)に記載されている。
【0003】
特許文献1のようなフック部材及びループ部材を有する従来の面ファスナー製品を用いて網戸の網に防虫剤等を取り付ける場合、防虫剤等にフック部材を固定しておき、その防虫剤等に固定されたフック部材と、ループ部材とを、網戸の網を間に挟んで互いに係合させる。これにより、フック部材の係合素子及びループ部材のループの少なくとも一方が、網戸の網目を通り抜けてフック部材とループ部材が係合するため、防虫剤等を面ファスナー製品で網戸の網に取り付けることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-236859号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、フック部材及びループ部材を有する面ファスナー製品を使用して、上述のように防虫剤等を網戸の網に取り付ける場合、例えばループ部材を網戸の外側から手で押さえながら、フック部材を網戸の内側からループ部材に近付けてループ部材と係合させる必要がある。しかしながら、網戸の設置場所や網戸の大きさ等によっては、ループ部材を網戸の外側から手で押さえることが難しい又はできないため、防虫剤等を面ファスナー製品によって網戸に取り付けることができない場合があった。
【0006】
また、面ファスナー製品によって網戸に一度取り付けた防虫剤等を、例えば取り付け位置を変える等の目的で網戸から取り外す際に、フック部材とループ部材を剥離するときに加えられる応力等によって、網戸の外側に配されているループ部材がどこかに飛んでしまい、ループ部材を紛失させることもあり、その結果、防虫剤等を網戸に再び取り付けることができなくなるという不具合もあった。
【0007】
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、複数のループを有するループ部材を用いなくても、網戸の網に対する防虫剤等のような部材の取り付け及び取り外しを行うことが可能な面ファスナーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明により提供される面ファスナーは、ベース部と、前記ベース部に一体的に形成される複数のフック状の係合素子とを有する面ファスナーにおいて、第1方向に沿って互いに近接して配される2つ以上の前記係合素子により、フック群が形成され、前記ベース部上に、複数の前記フック群と、前記第1方向に互いに隣接する2つの前記フック群間に形成される少なくとも1つのスペース部とが配され、各係合素子は、前記ベース部から突出するステム部と、前記ステム部の先端部から一方向に湾曲して鉤状に形成される係合頭部とを有し、各フック群は、前記係合頭部が前記第1方向の一方に向けて湾曲する少なくとも1つの第1係合素子と、前記係合頭部が前記第1方向の他方に向けて湾曲する少なくとも1つの第2係合素子とを有し、前記係合素子について、前記係合頭部が前記ステム部から延びる側の前記第1方向における向きを素子頭側とし、前記素子頭側とは反対側の前記第1方向における向きを素子背中側とした場合、1つの前記フック群内で互いに隣接する2つの前記係合素子同士は、前記素子頭側と前記素子背中側とが向き合う関係又は前記素子背中側同士が向き合う関係で配置され、且つ、前記スペース部を挟んで前記第1方向に対向する2つの前記係合素子同士は、前記素子頭側同士が向き合う関係で配置される面ファスナーである。
【0009】
本発明の面ファスナーにおいて、1つの前記フック群に設けられる2つ以上の前記係合素子は、前記係合素子の前記ベース部に接続する基端部において互いに連結されていることが好ましい。
【0010】
また、前記ステム部は、前記第1方向に沿って配される一対の側壁面を有し、前記ステム部の各側壁面には、前記ベース部から前記ステム部に沿って突出する一対のリブ部が設けられ、前記リブ部は、1つの前記フック群に設けられる2つ以上の前記係合素子間で互いに連結されていることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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