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公開番号2024153837
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-29
出願番号2024124625,2022161862
出願日2024-07-31,2017-05-31
発明の名称脳機能改善剤
出願人森永乳業株式会社
代理人個人,個人
主分類A61K 35/745 20150101AFI20241022BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】新たな脳機能改善剤を提供すること。
【解決手段】ビフィドバクテリウム・ブレーベ及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベを含む培養物を有効成分とする脳機能改善剤を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ビフィドバクテリウム・ブレーベ及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベを含む培養物を有効成分とする、アルツハイマー病、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症及び脳血管型認知症からなる群から選択される一又は複数の認知症の予防、治療及び/又は改善のための脳機能改善用組成物。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
ビフィドバクテリウム・ブレーベ及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベを含む培養物を有効成分とする、認知症、うつ病、統合失調症、せん妄、健忘症、認知能力の低下、及び知的障害からなる群から選択される一又は複数の脳機能の低下の予防、治療及び/又は改善のための脳機能改善用医薬。
【請求項3】
前記認知症が、アルツハイマー病、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症及び脳血管型認知症からなる群から選択される一又は複数の認知症である、請求項2に記載の脳機能改善用医薬。
【請求項4】
前記ビフィドバクテリウム・ブレーベを、1×10
6
~1×10
12
CFU/g含有する、請求項2又は3に記載の脳機能改善用医薬。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本技術は、脳機能改善剤に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
ヒトは歳を重ねるにつれ学習能力や記憶力といった脳機能が徐々に低下していき、物忘れや不安障害、意欲の低下、睡眠の質の低下などを引き起こしやすくなる。この自然の摂理に加えて、認知症に罹患したときには、ヒトの尊厳までも脅かされる深刻な事態を招く場合がある。現在、認知症の予防と治療の研究が精力的に進められている。
【0003】
認知症とは、種々の原因で脳細胞が死んだり、働きが悪くなったりすることにより起こる様々な障害が原因となり、物事の判断ができなくなったり、記憶力の急速な低下が生じたりすることで継続的に生活に支障が出ている状態を指す。認知症を引き起こす原因のうち、もっとも多いのは、脳の神経細胞がゆっくりと死んでいく神経変性疾患であり、続いて多いのが、脳血管型認知症である。この神経変性疾患としては、アルツハイマー病、前頭側頭型認知症、レビー小体型認知症等が挙げられる。また、脳血管型認知症は、脳梗塞、脳出血、脳動脈硬化などが引き金となって脳の神経細胞が死んだり、神経のネットワークが壊れたりしてしまうことにより起こる。
【0004】
アルツハイマー病は、認知症の50%~60%を占める神経変性疾患である。このアルツハイマー病の神経病理学的特徴は、大脳皮質や海馬での神経原線維変性、老人斑と大量の神経細胞脱落である。神経原線維変性は、微小管結合タンパクの1つであるタウタンパクが過剰にリン酸化され線維封入体となったもので、老人斑はアミロイドβタンパクの細胞外蓄積である。アルツハイマー病では、このアミロイドβタンパクの蓄積が神経原線維変性を加速し、繊維化したタウタンパクは細胞内輸送を阻害する。さらには、アミロイドβタンパク自体がシナプスの機能障害などの細胞毒性を有する。
【0005】
現在、アルツハイマー病の根本的な治療薬はないが、その症状の改善や抑制を目的とした医薬は既に報告されている(例えば、特許文献1及び2)。
【0006】
今後、超高齢者社会の到来とともに、認知症患者が激増し、社会的な問題となることが懸念される。そこで、現在、特に、食事など生活習慣への介入によって、アルツハイマー病等の認知症の発症予防や改善、進行抑制についての研究が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2014-009214号公報
特開2014-101324号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、本技術では、新たな脳機能改善剤を提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
すなわち、本技術では、まず、ビフィドバクテリウム・ブレーベ及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベを含む培養物を有効成分とする脳機能改善剤を提供する。
本技術の脳機能改善剤は、前記ビフィドバクテリウム・ブレーベが、ビフィドバクテリウム・ブレーベ MCC1274(FERM BP-11175)及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベ M-16V(BCCM LMG23729)であってもよい。
また、本技術の脳機能改善剤は、前記脳機能改善が、認知症、うつ病、統合失調症及びせん妄からなる群から選択される一又は複数の脳機能の低下に起因する症状又は疾患の予防、治療及び/又は改善であってもよい。
さらに、本技術の脳機能改善剤は、前記認知症が、アルツハイマー病、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症及び脳血管型認知症からなる群から選択される一又は複数の認知症であってもよい。
【0010】
また、本技術では、本技術の脳機能改善剤を含有する医薬も提供する。
本技術の医薬は、前記ビフィドバクテリウム・ブレーベを、1×10
6
~1×10
12
CFU/g含有していてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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