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公開番号
2024131439
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-30
出願番号
2023041697
出願日
2023-03-16
発明の名称
皮膚外用剤
出願人
株式会社東洋新薬
代理人
主分類
A61K
8/49 20060101AFI20240920BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】アスコルビン酸を配合しながらも、安定性に優れた皮膚外用剤を提供すること。
【解決手段】(A)アスコルビン酸、(B)メチルピロリドン、及び、(C)多価アルコールを含有し水の含有量が10質量%以下であることを特徴とする皮膚外用剤である。好ましくは、(C)が炭素数2~6であり、かつ、ヒドロキシ基の数が2~4である多価アルコールを少なくとも1種以上含有する皮膚外用剤である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)アスコルビン酸、(B)メチルピロリドン、及び、(C)多価アルコールを含有し水の含有量が10質量%以下であることを特徴とする皮膚外用剤。
続きを表示(約 140 文字)
【請求項2】
(C)が炭素数2~6であり、かつ、ヒドロキシ基の数が2~4である多価アルコールを少なくとも1種以上含有することを特徴とする請求項1に記載の皮膚外用剤。
【請求項3】
(B)の含有量が35質量%以上であることを特徴とする請求項1に記載の皮膚外用剤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、アスコルビン酸を含有する皮膚外用剤に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
ビタミンの一種であるアスコルビン酸は古くから化粧品等で使用されている。例えば、アスコルビン酸にはメラニン生成抑制効果があること(特許文献1)、コラーゲン合成促進に関与すること(特許文献2)が知られており、美白やシミ・シワの改善等の効果を目的として用いられている。しかし、アスコルビン酸は不安定なため、化粧品等への配合には課題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平01-199916号公報
特開平04-346936号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、本発明者らは、アスコルビン酸を含有し、安定性に優れた皮膚外用剤の提供を課題として、種々の検討を行った。
【課題を解決するための手段】
【0005】
その結果、本発明者らは、アスコルビン酸と共にメチルピロリドン、及び多価アルコールを含有し、水の量を10質量%以下の皮膚外用剤とすることで、アスコルビン酸の安定性に優れた皮膚外用剤の開発に成功し、本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち、本発明は、以下のとおりのものである。
<1>(A)アスコルビン酸、(B)メチルピロリドン、及び、(C)多価アルコールを含有し水の含有量が10質量%以下であることを特徴とする皮膚外用剤。
<2>(C)が炭素数2~6であり、かつ、ヒドロキシ基の数が2~4である多価アルコールを少なくとも1種以上含有することを特徴とする<1>に記載の皮膚外用剤。
<3>(A)の含有量が15質量%以上であることを特徴とする<1>記載の皮膚外用剤。
<4>(B)の含有量が35質量%以上であることを特徴とする<1>に記載の皮膚外用剤。
<5>(C)の含有量が3質量%以上であることを特徴とする<1>に記載の皮膚外用剤。
<6>水を実質的に含有しないことを特徴とする請求項1に記載の皮膚外用剤。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、アスコルビン酸と共にメチルピロリドン、及び、多価アルコールを含有することにより、アスコルビン酸の変色や析出を抑制することができるため、安定性に優れた皮膚外用剤を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の皮膚外用剤ついて詳細を説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
【0009】
<(A)アスコルビン酸>
本発明の皮膚外用剤は、アスコルビン酸を含有することを特徴とする。アスコルビン酸はラクトン構造を持つ有機化合物である。本発明において、アスコルビン酸は、通常化粧品や医薬部外品等で使用されているものを用いることができ、例えば、天然物から抽出したもの、公知の方法によって合成したものなど、市販品を使用することもできる。
【0010】
本発明の皮膚外用剤におけるアスコルビン酸の含有量は特に制限はなく、例えば5質量%以上が好ましく、より好ましくは10質量%以上であり、アスコルビン酸の有効性を享受できる観点から、特に好ましくは15質量%以上である。また、50質量%以下が好ましく、より好ましくは45質量%以下であり、安定性が高い皮膚外用剤が得られる観点から、特に好ましくは40質量%以下である。本発明の皮膚外用剤におけるアスコルビン酸の含有量は、例えば高速液体クロマトグラフィーにより分析することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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