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公開番号
2024150725
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-23
出願番号
2024124542,2020067578
出願日
2024-07-31,2020-04-03
発明の名称
水-グリコール系作動液組成物及びその追加補充添加剤
出願人
シェルルブリカンツジャパン株式会社
代理人
弁護士法人クレオ国際法律特許事務所
主分類
C10M
169/04 20060101AFI20241016BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約
【課題】気相防錆性に優れた、性能の良い水-グリコール系作動液を提供する。
【解決手段】N,N-ジブチルアミノエタノールを含有することを特徴とし、水を20~60質量%、グリコール類を20~60質量%、脂肪酸潤滑剤を0.6~1.2質量%、水酸化カリウム及び/又は水酸化ナトリウムから選ばれる水酸化アルカリ化合物を0.01~0.06質量%を含有し、JISK2234-1994に規定された測定方法による予備アルカリ度が10~25であり、前記脂肪酸潤滑剤がカプリン酸、ウンデシル酸、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ダイマー酸、又は、これらのナトリウム塩の少なくともいずれか1つを含む水-グリコール系作動液組成物とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
N,N-ジブチルアミノエタノールを含有することを特徴とし、水を20~60質量%、グリコール類を20~60質量%、脂肪酸潤滑剤を0.6~1.2質量%、水酸化カリウム及び/又は水酸化ナトリウムから選ばれる水酸化アルカリ化合物を0.01~0.06質量%を含有し、JIS K 2234-1994に規定された測定方法による予備アルカリ度が10~25であり、
前記脂肪酸潤滑剤がカプリン酸、ウンデシル酸、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ダイマー酸、又は、これらのナトリウム塩の少なくともいずれか1つを含む水-グリコール系作動液組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は水-グリコール系作動液組成物及びその追加補充添加剤に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
作動液は、油圧装置において動力伝達用媒体として使用されているものである。広く用いられているのは石油系作動液であり、普通に使用されている一般作動液は、高精製度のパラフィン系基油などの鉱油系の基油を用いたものが使用されている。
【0003】
しかし、製鉄所の構内などで使用される各種の油圧機器、アルミダイキャスト、押し出し加工機などは、高温でかつ高圧下で使用されるために、火災発生の危険性が高く、そうした火災の危険性を避けるために、このような機器類の油圧作動液には上記の鉱油系の基油を使用したものに替えて、水-グリコール系作動液などが使用されている。
【0004】
このような含水系作動液である水-グリコール系作動液を使用する場合においては、油圧作動が円滑に行われると共に油圧機器の長寿命化を図ることも重要であって、そのためには防錆性が要求される。特に、作動液が接触していない壁面や天井面が錆びないように、揮発性でアルカリ性の防錆剤を配合することが必要とされる。
また、水-グリコール系作動液は優れた性能を有するが、使用中のpHの低下や、酸化によりその性能が低下することから、pH低下抑制や酸化安定性などの性能向上技術として、例えば、水に特定構造のポリオキシアルキレングリコールジエーテル化合物、ポリオキシアルキレングリコールモノエーテル化合物、ポリオキシプロピレングリコールモノエーテル化合物及び脂肪酸塩を含有させる含水系作動液組成物が知られている。(特許文献1)
【0005】
また、この水-グリコール系作動液は、水とグリコールを主成分とする作動液であるが、これを使用した油圧機器では使用中に作動液の水が蒸発する現象が起る。水-グリコール系作動液には、一般的に添加剤として液相又は気相防錆剤などが使用されているが、上記した使用中における水の蒸発に伴って添加剤も一緒に蒸発されてしまい、これによって水-グリコール系作動液の性状が適正域を超えてしまうことが起こる。
【0006】
こうした場合、水-グリコール系作動液の性能を維持する為に追加補充添加剤を添加、補充することによって、作動液の性状を適正域に維持するように管理しながら使用しているのが一般的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第3233490号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このようなことから、本発明では油圧機器に充填される水-グリコール系作動液の性能を良好にすることと共に、その性能、特に気相防錆性の性能を維持するための追加補充添加剤として効果的なものを得ようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
水-グリコール系作動液とは、合計100質量%のうち、水を20~60質量%、グリコール類を20~60質量%、脂肪酸系の潤滑剤、水酸化アルカリ化合物、増粘剤、腐食防止剤、消泡剤などを含むものである。本発明者は、上記の課題を解決するために鋭意研究を重ねていたところ、特定のアルカノールアミン化合物を用いることにより、水-グリコール系作動液の気相防錆性を大幅に改善することができると共に、また、このアルカノールアミン化合物は追加補充添加剤としても効果的に使用可能であることを見出し、こうした知見に基づいて本発明を完成したものである。
【0010】
すなわち、本発明は下記の一般式
TIFF
2024150725000001.tif
51
123
(上記一般式中、R
1
及びR
2
は炭素数1~8の炭化水素基であり、R
3
は炭素数2以上の炭化水素基である。)
で示されるアルカノールアミン化合物を、水-グリコール系作動液に配合するものである。
また、このアルカノールアミン化合物を水-グリコール系作動液組成物における追加補充添加剤とするものである。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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