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公開番号2024150168
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-23
出願番号2023063444
出願日2023-04-10
発明の名称血液浄化装置
出願人ニプロ株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類A61M 1/16 20060101AFI20241016BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】除水量の制御を容易にするとともに、返血と同時に除水を可能にする。
【解決手段】本発明に基づく血液浄化装置1は、血液浄化器10と、血管アクセス流路20と、ベース開閉弁20Vと、清浄液流路30と、血液ポンプ30Pと、除水制御器80とを備えている。除水制御器80は、清浄液貯液部81、清浄液流入路84、排液流出路85、および、除水量制御システム90を有している。清浄液貯液部81は、清浄液Sを貯液する。清浄液流入路84は、血液浄化器10に接続されて第2部12と連通している。排液流出路85は、血液浄化器10に接続されて第2部12と連通している。除水量制御システム90は、清浄液貯液部81に貯液された清浄液Sを第1流量で清浄液流入路84から第2部12に流入させるとともに第2部12から排液流出路85に排液D第2流量で流出できるように構成されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
内部が半透膜によって第1部および第2部に分割されている血液浄化器と、
前記血液浄化器と接続され、前記第1部と連通している血管アクセス流路と、
前記血管アクセス流路に設けられたベース開閉弁と、
前記血液浄化器に接続され、前記第1部と連通しており、外部から清浄液を供給可能に構成された清浄液流路と、
前記清浄液流路に設けられた双方向に送液可能な血液ポンプと、
清浄液を貯液する清浄液貯液部、前記血液浄化器に接続されて前記第2部と連通している清浄液流入路、前記血液浄化器に接続されて前記第2部と連通している排液流出路、および、前記清浄液貯液部に貯液された前記清浄液を第1流量で前記清浄液流入路から前記第2部に流入させるとともに前記第2部から前記排液流出路に排液を第2流量で流出できるように構成された除水量制御システムを有する、除水制御器とを備える、血液浄化装置。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
前記除水制御器は、前記清浄液流路のうち前記血液ポンプから見て前記血液浄化器側とは反対側に接続された清浄液分岐路と、該清浄液分岐路に設けられた供給開閉弁とをさらに有し、
前記除水量制御システムは、前記供給開閉弁が開いた状態であるときに、前記清浄液貯液部に貯液された前記清浄液を、前記清浄液分岐路を通じて前記清浄液流路に供給可能に構成されている、請求項1に記載の血液浄化装置。
【請求項3】
前記清浄液流路の血液浄化器側とは反対側の端部に接続され、液体を貯液可能な計量バッグと、
該計量バッグに取り付けられた、前記計量バッグの重量を測定可能な秤とをさらに備える、請求項1または請求項2に記載の血液浄化装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、血液浄化装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来の血液浄化装置が、国際公開第2018/235963号(特許文献1)に開示されている。特許文献1に開示された血液浄化装置は、血液浄化器と、血管アクセス流路と、清浄液流路と、排液流路とを備える。清浄液流路には、双方向に送液可能な血液ポンプが設けられている。血管アクセス流路に、血管アクセス流路を開閉する第1開閉弁が設けられている。排液流路に、排液流路を開閉する第2開閉弁が設けられている。除水工程において、第1開閉弁が閉じ、第2開閉弁が開いた状態で、血液ポンプが排出方向に送液する。排液貯液部に貯液された排液の量が除水量となる。返血工程においては、第1開閉弁が開き、第2開閉弁が閉じた状態で、血液ポンプが排出方向に送液する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2018/235963号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された血液浄化装置においては、除水量の制御をさらに容易にできる余地がある。また、上記の血液浄化装置においては、除水工程と返血工程とで各開閉弁の状態が異なる。このため、返血と同時に除水をすることができない。
【0005】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、除水量の制御を容易にするとともに、返血と同時に除水が可能な血液浄化装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に基づく血液浄化装置は、血液浄化器と、血管アクセス流路と、ベース開閉弁と、清浄液流路と、血液ポンプと、除水制御器とを備えている。血液浄化器は、内部が半透膜によって第1部および第2部に分割されている。ベース開閉弁は、血管アクセス流路に設けられている。清浄液流路は、液浄化器に接続され、第1部と連通しており、外部から清浄液を供給可能に構成されている。血液ポンプは、清浄液流路に設けられて、双方向に送液可能である。除水制御器は、清浄液貯液部、清浄液流入路、排液流出路、および、除水量制御システムを有している。清浄液貯液部は、清浄液を貯液する。清浄液流入路は、血液浄化器に接続されて第2部と連通している。除水量制御システムは、清浄液貯液部に貯液された清浄液を第1流量で清浄液流入路から第2部に流入させるとともに第2部から排液流出路に排液を第2流量で流出できるように構成されている。
【0007】
上記の構成によれば、第2流量から第1流量を引いた流量が除水速度となるため、除水制御器によって除水量を容易に制御できる。また、血液ポンプおよび清浄液流路とは別途設けられた除水制御器によって除水をするため、返血と同時に除水をすることができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明よれば、除水量の制御を容易にするとともに、返血と同時に除水が可能な血液浄化装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態に係る血液浄化装置の構成を示す回路図である。
本発明の一実施形態に係る血液浄化装置のプライミング工程の例を示す回路図である。
本発明の一実施形態に係る血液浄化装置の脱血工程を示す回路図である。
本発明の一実施形態に係る血液浄化装置の返血除水工程の第1状態を示す回路図である。
本発明の一実施形態に係る血液浄化装置の返血除水工程の第2状態を示す回路図である。
本発明の一実施形態に係る血液浄化装置の供給工程を示す回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態に係る血液浄化装置について図面を参照して説明する。以下の実施形態の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
(【0011】以降は省略されています)

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