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公開番号2024150102
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-23
出願番号2023063351
出願日2023-04-10
発明の名称丸形ブローボトル
出願人株式会社吉野工業所
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B65D 1/02 20060101AFI20241016BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】接地部の肉厚を周方向の全長にわたって均等にする。
【解決手段】口部、肩部、胴部13、および底部14が、ボトル軸O方向に沿って上方から下方に向けてこの順に連設されるとともに、合成樹脂材料で有底円筒状に形成された丸形ブローボトルであって、底部の底壁部は、外周縁部に位置する接地部18と、接地部より径方向の内側に位置し、上方に向けて窪む有頂筒状の陥没部19と、を備え、陥没部の周壁部21は、上方に向かうに従い径方向の内側に向けて延び、陥没部の周壁部は、接地部に連なる下部22と、陥没部の頂壁部に連なる上部23と、を備え、下部は、上下方向に沿う縦断面視で径方向の外側に向けて窪む曲線状を呈し、下部と上部との連結部分に、径方向の内側に向けて突の段部24が形成され、段部は、周方向の全長にわたって連続して延びている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
口部、肩部、胴部、および底部が、ボトル軸方向に沿って上方から下方に向けてこの順に連設されるとともに、合成樹脂材料で有底円筒状に形成された丸形ブローボトルであって、
前記底部の底壁部は、
外周縁部に位置する接地部と、
前記接地部より径方向の内側に位置し、上方に向けて窪む有頂筒状の陥没部と、を備え、
前記陥没部の周壁部は、上方に向かうに従い径方向の内側に向けて延び、
前記陥没部の周壁部は、前記接地部に連なる下部と、前記陥没部の頂壁部に連なる上部と、を備え、
前記下部は、上下方向に沿う縦断面視で径方向の外側に向けて窪む曲線状を呈し、
前記下部と前記上部との連結部分に、径方向の内側に向けて突の段部が形成され、
前記段部は、周方向の全長にわたって連続して延びている、丸形ブローボトル。
続きを表示(約 59 文字)【請求項2】
前記上部は、上下方向に沿う縦断面視で直線状を呈する、請求項1に記載の丸形ブローボトル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、丸形ブローボトルに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、合成樹脂材料で有底円筒状に形成された丸形ボトルとして、例えば下記特許文献1に示されるように、底部の底壁部が、外周縁部に位置する接地部と、接地部より径方向の内側に位置し、上方に向けて窪む有頂筒状の陥没部と、を備えた構成が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平10-139029号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の丸形ブローボトルでは、ブロー成形時に、キャビティ内面のうち、接地部を成形する部分で樹脂材料の流動抵抗が高くなり、いわゆる肉溜りが生じ、接地部を境に肉厚差が生じるおそれがある。この場合、接地部の肉厚を周方向の全長にわたって均等にすることが困難になり、内容物の充填時に、接地部の変形量が、周方向の全長にわたって均等になりにくく、接地安定性を確保することが困難になるおそれが考えられる。
特に、丸形ブローボトルの軽量化を図ると、内容物の充填時に接地部の変形量が大きくなることから、この問題が顕在化するおそれがある。
【0005】
本発明は、接地部の肉厚を周方向の全長にわたって均等にすることができる丸形ブローボトルを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る丸形ブローボトルは、口部、肩部、胴部、および底部が、ボトル軸方向に沿って上方から下方に向けてこの順に連設されるとともに、合成樹脂材料で有底円筒状に形成された丸形ブローボトルであって、前記底部の底壁部は、外周縁部に位置する接地部と、前記接地部より径方向の内側に位置し、上方に向けて窪む有頂筒状の陥没部と、を備え、前記陥没部の周壁部は、上方に向かうに従い径方向の内側に向けて延び、前記陥没部の周壁部は、前記接地部に連なる下部と、前記陥没部の頂壁部に連なる上部と、を備え、前記下部は、上下方向に沿う縦断面視で径方向の外側に向けて窪む曲線状を呈し、前記下部と前記上部との連結部分に、径方向の内側に向けて突の段部が形成され、前記段部は、周方向の全長にわたって連続して延びている。
【0007】
陥没部の周壁部において、下部と上部との連結部分に、径方向の内側に向けて突の段部が形成され、段部が、周方向の全長にわたって連続して延びているので、ブロー成形時に、キャビティ内面のうち、接地部を成形する部分より径方向の内側に位置し、かつ段部を成形する部分で樹脂材料の流動抵抗を高めて、いわゆる肉溜りが生じさせることができる。これにより、ブロー成形時に、樹脂材料が、キャビティ内面のうち、接地部を成形する部分に到達するまでの間に充分に延伸されることとなり、接地部を境に肉厚差を生じにくくすることが可能になり、接地部の肉厚を、周方向の全長にわたって均等にしやすくすることができる。
なお、ブロー成形時に、樹脂材料を、キャビティ内面のうち、接地部を成形する部分に到達させるまでの間に充分に延伸させるために、段部を設けるのに代えて、陥没部の頂壁部の直径や接地部の幅(径方向の大きさ)を大きくすると、内容物の充填時に、陥没部の頂壁部や接地部に、丸形ブローボトルの外側に向けて膨出する、いわゆる底落ちが生じやすくなる。また、陥没部の頂壁部の直径を大きくすると、例えば、陥没部の周壁部や接地部が薄くなり過ぎて破れる等の成形不良が生ずるおそれもある。
以上より、内容物の充填時に底落ちが生じやすくなるのを抑えつつ、接地部の肉厚を周方向の全長にわたって均等にすることができる。
【0008】
前記上部は、上下方向に沿う縦断面視で直線状を呈してもよい。
【0009】
陥没部の周壁部の上部が、上下方向に沿う縦断面視で直線状を呈するので、ブロー成形時に、キャビティ内面のうち、段部を成形する部分より径方向の内側に位置し、かつ陥没部の周壁部の上部を成形する部分では樹脂材料の流動抵抗を確実に低く抑えることが可能になり、接地部の肉厚を周方向の全長にわたって均等にすることができる丸形ブローボトルを容易に形成することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一態様によれば、接地部の肉厚を周方向の全長にわたって均等にすることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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