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公開番号
2024149787
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-18
出願番号
2024135412,2019222315
出願日
2024-08-14,2019-12-09
発明の名称
インフルエンザを治療及び/又は予防するための組成物、飲食品、飼料
出願人
カゴメ株式会社
代理人
弁理士法人雄渾
主分類
A61K
31/203 20060101AFI20241010BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】本発明の課題は、安全性だけでなく、予防効果や治療効果に優れたインフルエンザを予防及び/又は治療するための組成物、飲食品、飼料を提供することである。
【解決手段】上記課題を解決するために、レチノイド化合物を有効成分として含有することを特徴とするインフルエンザを予防及び/又は治療するための組成物を提供する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
レチノイド化合物及び乳酸菌を有効成分として含有し、前記レチノイド化合物の含有量は、0.01質量%以上20質量%以下であることを特徴とする、インフルエンザを予防及び/又は治療するための組成物。
続きを表示(約 940 文字)
【請求項2】
前記乳酸菌の含有量に対する前記レチノイド化合物の含有量が、乳酸菌10
10
個あたり100μg~500μgであることを特徴とする、請求項1に記載のインフルエンザを予防及び/又は治療するための組成物。
【請求項3】
前記レチノイド化合物が、ビタミンA又はビタミンA誘導体であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のインフルエンザを予防及び/又は治療するための組成物。
【請求項4】
前記レチノイド化合物が、プロビタミンAであることを特徴とする、請求項1又は2に記載のインフルエンザを予防及び/又は治療するための組成物。
【請求項5】
前記プロビタミンAが、βカロテンであることを特徴とする、請求項4に記載のインフルエンザを予防及び/又は治療するための組成物。
【請求項6】
前記乳酸菌が、ラクトバチルス・ブレビス KB290株(受託番号NITE P-1537)であることを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載のインフルエンザを予防及び/又は治療するための組成物。
【請求項7】
前記乳酸菌が、死菌であることを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載のインフルエンザを予防及び/又は治療するための組成物。
【請求項8】
請求項1~7のいずれかに記載の組成物を含有する、インフルエンザを予防及び/又は治療するための飲食品及び/又は飼料。
【請求項9】
レチノイド化合物及び乳酸菌を有効成分として含有し、前記レチノイド化合物の含有量は、0.01質量%以上20質量%以下であることを特徴とする、ウイルス感染によるサイトカインの産生を調整するための組成物。
【請求項10】
前記ウイルス感染によるサイトカイン産生の調整が、TNF-α、IL-6、IL-10、CXCL1、CXCL10、CCL2及びCCL5からなる群から選択される少なくとも一つのサイトカインの産生抑制であることを特徴とする、請求項9に記載のウイルス感染によるサイトカインの産生を調整するための組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、レチノイド化合物、又はレチノイド化合物及び乳酸菌を有効成分とするインフルエンザを治療及び/又は予防するための組成物、飲食品、飼料に関するものである。
続きを表示(約 3,700 文字)
【背景技術】
【0002】
インフルエンザは、インフルエンザウイルス感染症の略称である。インフルエンザウイルスは感染力が非常に強く、人の集団におけるインフルエンザの発生率が高く、定期的に大規模な罹患率及び死亡率をもたらす。インフルエンザは風邪症候群と異なり、比較的急速に出現する高熱、悪塞、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛の発症を特徴とし、咽頭痛、鼻汁、咳などの上気道炎症状を伴う。さらに、合併症としては、気管支炎、肺炎、インフルエンザ脳症などがあり、死亡することもある。特に、慢性の心疾患、肺疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、代謝性疾患などの基礎疾患を有する人や体力のない高齢者、幼児などでは重症化しやすいため脅威となっている。
【0003】
インフルエンザの予防方法としては、主にインフルエンザワクチンの接種である。また、インフルエンザの治療薬としては、オセルタミビル、ザナミビル、ペラミビル、ラニナミビルなどが使用されている。しかしながら、これらのワクチン、治療薬は、深刻な副作用を生じることがある。一方で、安全性が高い天然物質では、治療効果が得られないことも報告されている(非特許文献1)。そこで、高い安全性だけでなく、十分な予防効果、治療効果を奏する新たな組成物の開発が所望されている。
【0004】
これまでに、高い安全性が示されている乳酸菌を有効成分とするインフルエンザ感染症の予防薬、治療薬が報告されている。例えば、特許文献1には、ラクトバチルス・アシドフィラスCL-92株などを有効成分として含有するインフルエンザの予防剤、治療剤が開示されている。また、非特許文献2には、乳酸菌の経口摂取により、インフルエンザウイルス感染による体重減少が抑制されることについて開示されている。さらに、特許文献2には、ラクトバチルス属乳酸菌による乳酸菌産生物が、抗インフルエンザ薬による獲得免疫機能の低下を抑制することについて開示されている。
【0005】
ところで、乳酸菌のインフルエンザウイルスなどの感染症に対する防御機構については、免疫機構の調整作用が働いていると考えられる。例えば、特許文献3には、乳酸菌を有効成分とする自然免疫活性化剤が記載されている。これは、経口摂取された乳酸菌が、腸管内でパイエル板に取り込まれ、マクロファージや樹状細胞等に貪食されることにより、免疫細胞が活性化し、自然免疫が賦活化すると考えられる。また、非特許文献3には、乳酸菌がTLRに認識されることが記載されている。これにより、乳酸菌はTLRシグナルを介してマクロファージや樹状細胞の機能を調整すると考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2012-72113号
特開2018-27904号
国際公開第2018/034203号
【非特許文献】
【0007】
Cui, D. et al., High-level dietary vitamin A enhances T-helper type 2 cytokine production and secretory immunoglobulin a response to influenza A virus infection in BALB/c mice, The Journal of nutrition, 2000, 130(5), 1132-1139
Waki, N. et al., Oral administration of lactobacillus brevis KB290 to mice alleviates clinical symptoms following influenza virus infection, Letters in applied microbiology, 2014, 58(1), 87-93
Takagi A. et al., Lipoteichoic acids from lactobacillus strains elicit strong tumor necrosis factor alpha-inducing activities in macrophages through Toll-like receptor 2, Clinical and diagnostic laboratory immunology, 2003, 10(2), 259-266
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
これまで、インフルエンザを予防、治療するため様々な有効成分を含有する組成物が開発されてきたが、十分な安全性、予防効果、治療効果を有するものは得られていない。そのため、高い安全性だけでなく、予防効果、治療効果の優れた組成物が望まれている。
したがって、本発明の課題は、安全性だけでなく、予防効果や治療効果に優れたインフルエンザを予防及び/又は治療するための組成物、飲食品、飼料を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、上記課題について鋭意検討した結果、レチノイド化合物、又はレチノイド化合物及び乳酸菌を有効成分とする組成物を摂取することによって、インフルエンザを予防、治療することができるという知見に至り、本発明を完成した。
【0010】
すなわち、本発明は、以下の[1]~[9]を提供する。
[1]レチノイド化合物を有効成分として含有することを特徴とする、インフルエンザを予防及び/又は治療するための組成物。
この組成物によれば、安全で有効なインフルエンザを予防及び/又は治療するための組成物を提供することができる。
[2]更に、乳酸菌を有効成分として含有することを特徴とする、[1]に記載のインフルエンザを予防及び/又は治療するための組成物。
この組成物によれば、優れた安全性、有効性を示すインフルエンザを予防及び/又は治療するための組成物を提供することができる。
[3]前記乳酸菌の含有量に対する前記レチノイド化合物の含有量が、乳酸菌10
10
個あたり100μg~500μgであることを特徴とする、[2]に記載のインフルエンザを予防及び/又は治療するための組成物。
この組成物によれば、より優れた安全性、有効性を示すインフルエンザを予防及び/又は治療するための組成物を提供することができる。
[4]前記レチノイド化合物が、ビタミンA又はビタミンA誘導体であることを特徴とする、[1]~[3]のいずれかに記載のインフルエンザを予防及び/又は治療するための組成物。
この組成物によれば、入手が容易なビタミンA、ビタミンA誘導体を採用することにより、インフルエンザを予防及び/又は治療するための組成物を簡便に調製することができる。
[5]前記レチノイド化合物が、プロビタミンAであることを特徴とする、[1]~[3]のいずれかに記載のインフルエンザを予防及び/又は治療するための組成物。
この組成物によれば、より優れた安全性、有効性を示すインフルエンザを予防及び/又は治療するための組成物を提供することができる。
[6]前記プロビタミンAが、βカロテンであることを特徴とする、[5]に記載のインフルエンザを予防及び/又は治療するための組成物。
この組成物によれば、入手が容易なβカロテンを採用することにより、インフルエンザを予防及び/又は治療するための組成物を簡便に調製することができる。
[7]前記乳酸菌が、ラクトバチルス・ブレビス KB290株(受託番号NITE P−1537)であることを特徴とする、[2]~[6]のいずれかに記載のインフルエンザを予防及び/又は治療するための組成物。
この組成物によれば、より優れた安全性、有効性を示すインフルエンザを予防及び/又は治療するための組成物を提供することができる。
[8]前記乳酸菌が、死菌であることを特徴とする、[2]~[7]のいずれかに記載のインフルエンザを予防及び/又は治療するための組成物。
この組成物によれば、更に優れた安全性、有効性を示すインフルエンザを予防及び/又は治療するための組成物を提供することができる。
[9][1]~[8]のいずれかに記載の組成物を含有するインフルエンザを予防及び/又は治療するための飲食品及び/又は飼料。
この飲食品、飼料によれば、安全で有効なインフルエンザを予防及び/又は治療するための飲食品、飼料を提供することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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