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公開番号
2024149780
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-18
出願番号
2024135270,2023088135
出願日
2024-08-14,2023-01-26
発明の名称
シリカの製造方法及び化粧品の製造方法
出願人
ジカンテクノ株式会社
,
個人
代理人
個人
主分類
C01B
33/18 20060101AFI20241010BHJP(無機化学)
要約
【課題】本発明は、製造時間を短縮可能であって、不純物を除去することによる純度の高いシリカ、シリカの製造方法及び化粧品の特性に合った粒子の形状や大きさを調整したシリカを混入した化粧品を提供することにある。
【解決手段】 植物性原料(9)を粉砕する粉砕工程(S41)と、前記粉砕工程で得られた前記植物性原料を水洗いする洗浄工程(S42)と、前記洗浄工程の後に前記植物性原料を網目状の脱水容器15に収納し、回転式の脱水装置によって回転をし、前記植物性原料に含まれる水分を脱水する脱水工程(S43)と、前記植物性原料を焼成する焼成工程(S44)と、前記焼成工程で得られたシリカを微粉砕をする微粉砕工程(S45)と、を含むことを特徴とする。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
植物性原料を粉砕する粉砕工程と、
粉砕した前記植物性原料を酸の溶液に浸漬する浸漬工程と、
前記浸漬工程の後に前記植物性原料を容器に収納し、回転式の脱水装置によって回転をし、前記植物性原料に含まれる水分を脱水する脱水工程と、
前記植物性原料を焼成する焼成工程であって、酸素が供給できる状態にし、300℃まで炉内温度を上昇し、300℃の温度で一定時間の温度を保持し、500℃まで炉内温度を上昇し、500℃の温度で一定時間の温度を保持し、700℃まで炉内温度を上昇し、更に700℃の温度で一定時間の温度を保持した後、前記植物性原料自身の自然焼成によって焼成する、焼成工程と、
前記焼成工程で得られたシリカを微粉砕することにより、5から10μmの粒子径であり、形状が不定型なブロック状であり、表面に不規則に凹凸が形成されているシリカの群を得る、微粉砕工程と、
を備える製造方法によって得られたシリカの群を添加したことを特徴とする、化粧品の製造方法。
続きを表示(約 790 文字)
【請求項2】
前記シリカの群が、クレータ状の表面に不規則に0.05μmから0.5μmの凹凸が形成されたものである、請求項1に記載の化粧品の製造方法。
【請求項3】
植物性原料を粉砕する粉砕工程と、
粉砕した前記植物性原料を酸の溶液に浸漬する浸漬工程と、
前記浸漬工程の後に前記植物性原料を容器に収納し、回転式の脱水装置によって回転をし、前記植物性原料に含まれる水分を脱水する脱水工程と、
前記植物性原料を焼成する焼成工程であって、酸素が供給できる状態にし、300℃まで炉内温度を上昇し、300℃の温度で一定時間の温度を保持し、500℃まで炉内温度を上昇し、500℃の温度で一定時間の温度を保持し、700℃まで炉内温度を上昇し、更に700℃の温度で一定時間の温度を保持した後、前記植物性原料自身の自然焼成によって焼成する、焼成工程と、
前記焼成工程で得られたシリカを微粉砕する微粉砕工程と、を備えるシリカの製造方法。
【請求項4】
前記微粉砕工程によって得られたシリカを溶融し球状化する溶融球状化工程と、
を備える請求項3に記載のシリカの製造方法。
【請求項5】
植物性原料を粉砕する粉砕工程と、
粉砕した前記植物性原料を酸の溶液に浸漬する浸漬工程と、
前記浸漬工程の後に前記植物性原料を容器に収納し、回転式の脱水装置によって回転をし、前記植物性原料に含まれる水分を脱水する脱水工程と、
前記脱水工程の後、未乾燥のまま前記植物性原料を焼成する焼成工程であって、酸素が供給できる状態にし、一定の温度を保持する時間を複数の温度帯により設け、
その保持する時間を終えた後は前記植物性原料自身の自然焼成によって焼成する、焼成工程と、を備えるシリカの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、植物性原料から効率よく製造するシリカの製造方法及に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から微粒二酸化ケイ素としてのシリカは一般的な粉体と比べた場合、吸水性が低い。これを利用して、アイシャドーやファンデーションといった化粧品において湿気による固形化を防ぐ役割として使用されるほか、安定化などの目的でクリームや乳液に使用されている。また、二酸化ケイ素は、純度の高いシリコンを使用した電池材料の負極材にも使用されてきている。
【0003】
このシリカのうち、結晶性シリカは有害性物質であることが知られているが、非結晶シリカは、有害物質に指定されておらず、化粧品、食品(サプリメントを含む)、建築用資材、あるいは農業用肥料並びに飼料(家畜用及び愛がん動物用)の用途に利用し得るものである。
【0004】
例えば、特許文献1には、籾殻あるいは稲わらが、無酸素雰囲気中にて、撹拌しながら炭化される炭化装置によって炭化された、非晶質シリカを豊富に含む籾殻炭あるいは稲わら炭であって、前記炭化装置にて、籾殻あるいは稲わらを炭化する温度範囲は、500℃~700℃である籾殻炭あるいは稲わら炭とする。
【0005】
更に前記籾殻炭あるいは稲わら炭を30~100℃の範囲にイオン交換水にて撹拌して、前記籾殻炭あるいは稲わら炭に含まれる非晶質シリカをイオン交換水に溶かして抽出することを特徴とする非晶質シリカの製造方法の発明が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2014-181144号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来の製造方法では、セルロース等の有機物を燃焼し、非結晶のシリカを抽出するために必要があるが、植物に含まれる不純物として金属イオンが残るために純度を上げることが困難であった。また製造工程に時間を掛ければ掛ければコストが掛かってしまうためできる限り短時間でコストの掛からない製法によって量産する必要がある。
また、樹脂製のマイクロビーズからシリカに代替えの需要が多くなってきている。そのため、ファンデーションや乳液等の化粧品の用途に合わせたシリカの開発が盛んに行われてきている。
【0008】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、製造時間を短縮可能であって、不純物を除去することによる純度又は白色度の高いシリカの製造装置、シリカの製造方法及び化粧品の特性に合った粒子の形状や大きさを調整したシリカを混入した化粧品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
植物性原料を酸の溶液に浸漬する浸漬工程と、
前記植物性原料を水の中に浸漬し、攪拌しすすぎ洗いを行う洗浄工程と、
前記浸漬工程の後に前記植物性原料を脱水容器に収納し、回転式の脱水装置によって回転をし、前記植物性原料に含まれる水分を脱水する脱水工程と、
前記脱水工程から得られた前記植物性原料を焼成する焼成工程と、
を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
以上の特徴によって、従来のように溶液に浸漬した場合や水洗い時に必要な乾燥をする時間が短縮され、製造効率が向上すると同時にセルロース等の分解も促進され、不純物の除去も可能である。更に化粧品材料としても最適な純白度を増したシリカを製造することが可能である。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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