TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024147616
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-16
出願番号2024109219
出願日2024-07-05
発明の名称水素ガスの製造方法、及び触媒の製造方法
出願人国立大学法人広島大学,広島ガス株式会社
代理人弁理士法人北斗特許事務所
主分類C01B 3/04 20060101AFI20241008BHJP(無機化学)
要約【課題】水素ガスの生成量が増加しやすい水素ガスの製造方法を提供する。
【解決手段】アンモニアを含む被処理ガスが、触媒を含む処理材と接触することにより、前記アンモニアを前記触媒により水素ガスと窒素ガスとに分解する水素ガスの製造方法である。前記触媒は、担体と、前記担体に担持される活性金属と、を備える。前記担体は、スピネルを含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
アンモニアを含む被処理ガスが、触媒を含む処理材と接触することにより、前記アンモニアを前記触媒により水素ガスと窒素ガスとに分解する水素ガスの製造方法であって、
前記触媒は、担体と、前記担体に担持される活性金属と、を備え、
前記担体は、スピネルを含む、
水素ガスの製造方法。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記活性金属は、ニッケル及びルテニウムから選ばれる少なくとも一つである、
請求項1に記載の水素ガスの製造方法。
【請求項3】
前記アンモニアを含む被処理ガスは、水分を含まない乾式ガスである、
請求項1又は2に記載の水素ガスの製造方法。
【請求項4】
スピネルを含む担体を調製する担体調製工程と、
前記担体調製工程で得られた前記担体に活性金属を担持させる担持工程と、
を備える触媒の製造方法であって、
前記担体調製工程は、
マグネシウムイオンを含む処理液に、アルミナを含む担体原料を浸漬することにより、前記担体原料の細孔内に前記処理液を充填する充填工程と、
前記充填工程後に、前記細孔内に前記処理液が充填された前記担体原料を乾燥し、前記担体原料にマグネシウム塩を析出させる乾燥工程と、
前記乾燥工程後に、前記マグネシウム塩を析出させた前記担体原料を焼成し、前記スピネルを生成する焼成工程と、
を備える、
触媒の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、水素ガスの製造方法及び触媒の製造方法に関する。より詳細には、触媒を用いた水素ガスの製造方法及びその触媒の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、水素の製造方法が記載されている。この水素の製造方法は、触媒層を200℃以上700℃以下に加熱する工程と、加熱された前記触媒層にアンモニア含有ガスを通し、アンモニアを窒素ガスと水素ガスに分解する工程と、を含み、前記触媒層には、γ-アルミナおよびθ-アルミナのうち、少なくとも1種以上、および、粘土化合物の焼結物を含む複合体と、前記複合体により担持される金属と、を備える処理材を用いることを特徴としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-20433号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような水素の製造方法では、水素の製造量が増加することが望まれている。
【0005】
本開示は、水素ガスの製造量が増加しやすい水素ガスの製造方法を提供することを目的とする。また本開示は、水素ガスの生成量が増加しやすい触媒が得られる触媒の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る水素ガスの製造方法は、アンモニアを含む被処理ガスが、触媒を含む処理材と接触することにより、前記アンモニアを前記触媒により水素ガスと窒素ガスとに分解する。前記触媒は、担体と、前記担体に担持される活性金属と、を備える。前記担体は、スピネルを含む。
【0007】
本開示の一態様に係る触媒の製造方法は、スピネルを含む担体を調製する担体調製工程と、前記担体調製工程で得られた前記担体に活性金属を担持させる担持工程と、を備える。前記担体調製工程は、充填工程と、乾燥工程と、焼成工程と、を備える。前記充填工程は、マグネシウムイオンを含む処理液に、アルミナを含む担体原料を浸漬することにより、前記担体原料の細孔内に前記処理液を充填する。前記乾燥工程は、前記充填工程後に、前記細孔内に前記処理液が充填された前記担体原料を乾燥し、前記担体原料にマグネシウム塩を析出させる。前記焼成工程は、前記乾燥工程後に、前記マグネシウム塩を析出させた前記担体原料を焼成し、前記スピネルを生成する。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、水素ガスの製造量が増加する、という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本実施形態に係る水素ガスの製造方法に使用する装置を示す概略図である。
図2は、本実施形態に係る触媒の製造方法で得られる触媒の担体のX線回折法で得られるプロファイルである。
図3は、実施例と比較例における反応温度とアンモニア分解反応率との関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(実施形態)
1.概要
都市ガスのカーボンニュートラル化(脱炭素化)として、太陽光発電等の再生可能電力を用いた水電解で製造した水素と、燃焼排ガス等から回収した二酸化炭素とから、e-メタンを合成するというメタネーションの実証試験が行なわれている。
(【0011】以降は省略されています)

特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

国立大学法人広島大学
薬物性歯肉増殖症治療剤
16日前
国立大学法人広島大学
分離膜およびその製造方法
1か月前
国立大学法人広島大学
水素ガスの製造方法、及び触媒の製造方法
1か月前
国立大学法人広島大学
画像解析装置、画像解析方法及びプログラム
2か月前
国立大学法人広島大学
無線アクセスネットワークおよびその制御方法
1か月前
国立大学法人広島大学
自己免疫性脳弓下器官疾患を判定するための方法
1か月前
エア・ウォーター株式会社
生体音検出装置および生体音検出方法
1か月前
国立大学法人広島大学
アセトインを生成する組換え細菌及びそれを用いたアセトインの製造方法
1か月前
国立大学法人高知大学
カーボンリサイクル方法及びCO2の吸着・変換触媒
2日前
JFEスチール株式会社
板材プレス曲げ成形品のスプリングバック後の形状変化予測方法
29日前
国立大学法人広島大学
イソプロパノールを生成する組換え好熱性細菌及びそれを用いたイソプロパノールの製造方法
1か月前
エア・ウォーター株式会社
胸部副雑音評価装置、胸部副雑音評価方法および胸部副雑音評価プログラム
1か月前
マツダ株式会社
繊維強化樹脂成形品の繊維配向分布予測方法、繊維配向分布予測装置、繊維配向分布予測プログラム、及び記録媒体
1か月前
マツダ株式会社
繊維強化樹脂成形品の繊維含有率分布予測方法、繊維含有率分布予測装置、繊維含有率分布予測プログラム、及び記録媒体
1か月前
国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所
コンテナ船の需要予測方法、コンテナ船の需要予測プログラム及びコンテナ船の需要予測システム
1か月前
個人
水素製造装置
15日前
株式会社東芝
オゾン発生装置
1か月前
住友化学株式会社
アルミナ顆粒
1か月前
三井金属鉱業株式会社
混合組成物
29日前
東ソー株式会社
MFI型ゼオライト及びその製造方法
1か月前
愛三工業株式会社
改質器
1か月前
三菱重工業株式会社
可燃性ガス生成システム
22日前
個人
温水素水およびその作製装置およびその作製方法
22日前
東ソー株式会社
鉄含有FER型ゼオライト及びその製造方法
15日前
株式会社デンソー
二酸化炭素供給システム
16日前
エア・ウォーター株式会社
製造設備、および製造方法
1か月前
住友金属鉱山株式会社
硫酸ニッケル水溶液の製造方法
1日前
三菱重工業株式会社
炭化水素の直接分解方法
8日前
中谷産業株式会社
カーボンナノチューブ凝集体及びその製造方法
8日前
ニダイキ株式会社
硫化金属化合物担持体、およびその製造方法
8日前
東邦チタニウム株式会社
四塩化チタンの製造方法
9日前
株式会社TMEIC
オゾンガス発生装置及び冷媒流量調整方法
10日前
株式会社 イス スペシャリティ ケミカル
硫化リチウムの製造方法
1か月前
ユミコア日本触媒株式会社
コアシェル型ゼオライト
1か月前
三浦工業株式会社
アンモニア分解ガス発生装置
9日前
三浦工業株式会社
アンモニア分解ガス発生装置
9日前
続きを見る