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公開番号2024149735
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-18
出願番号2024133767
出願日2024-08-09
発明の名称カボス精油からなるオキシトシン分泌促進剤を含む化粧料組成物及び多面的感情改善剤
出願人小川香料株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A61K 36/754 20060101AFI20241010BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】 倦怠感の軽減、前向きな気分の向上等の多面的感情の改善作用や、皮膚の弛み、毛穴の目立ち、乾燥肌の改善等の皮膚改善効果を有するオキシトシン分泌促進剤を提供する。
【解決手段】 カボス精油からなるオキシトシン分泌促進剤である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
カボス精油からなるオキシトシン分泌促進剤。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記カボス精油が、圧搾法又は抽出法によってカボスの果皮から得られることを特徴とする請求項1に記載のオキシトシン分泌促進剤。
【請求項3】
嗅覚を介し摂取することで、摂取者にオキシトシン分泌促進効果をもたらすことを特徴とする、請求項1又は2に記載のオキシトシン分泌促進剤。
【請求項4】
請求項1に記載のオキシトシン分泌促進剤を含有するオキシトシン分泌促進用香料組成物。
【請求項5】
請求項1又は2に記載のオキシトシン分泌促進剤又は請求項4に記載のオキシトシン分泌促進用香料組成物が配合されたオキシトシン分泌促進用香粧品。
【請求項6】
請求項1又は2に記載のオキシトシン分泌促進剤又は請求項4に記載のオキシトシン分泌促進用香料組成物が配合されたオキシトシン分泌促進用経口組成物。
【請求項7】
カボス精油からなる皮膚改善剤。
【請求項8】
前記カボス精油が、圧搾法又は抽出法によってカボスの果皮から得られることを特徴とする請求項7に記載の皮膚改善剤。
【請求項9】
嗅覚を介し摂取することで、摂取者に皮膚改善効果をもたらすことを特徴とする、請求項7又は8に記載の皮膚改善剤。
【請求項10】
皮膚の有益な効果が、皮膚の毛穴目立ちの予防又は改善、皮膚の弛みの改善並びに乾燥肌改善から選択される1以上であることを特徴とする請求項7又は8に記載の皮膚改善剤。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、安全性が高い天然原料由来のオキシトシン分泌促進剤、並びに前記オキシトシン分泌促進剤を含む皮膚改善剤及び多面的感情改善剤に関する。さらに、本発明は、上記オキシトシン分泌促進剤を含む香料組成物、香粧品、又は経口組成物に関する。
続きを表示(約 3,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、COVID-19対応によるステイホーム、テレワーク、リモート授業などへの対応や世界情勢の悪化など我々を取り巻く環境は大きく変容しそれに伴うストレスの増加が懸念されている。この種のストレスは老若男女のだれもが受ける可能性があり、さらに過度なストレスは肥満、糖尿病、睡眠障害、気分障害などを誘発する。
また、感染症や空気汚染対策としてマスクの着用が習慣化している。マスク着用自体がストレス誘発の一因にもなっており、マスクを長時間装用することで、マスク着用時に起こる肌の蒸れ、マスクのつけ外しによる肌の乾燥、毛穴の目立ち、マスク生地と肌のこすれ、マスク着用による側頭筋の凝りから頬がたるみやすくなる、ほうれい線がくっきりしやすくなるなど、皮膚状態に影響することも指摘されている。
オキシトシンは、絆ホルモンや幸福ホルモンともよばれており、ストレスを抑制する効果があることが知られている。また、オキシトシンはストレス抑制だけではなく、皮膚の改善効果があることも報告されている(非特許文献1)。
このオキシトシンの分泌を促す方法として、(1)スキンシップ、(2)利他的行動(ボランティア活動など)、(3)コミュニケーション(目を見つめる、やさしく話しかける)、(4)五感への刺激、(5)ペットの飼育、(6)家族との活動(共食)などが提案されている(非特許文献2)。
しかし、ストレスを受ける人は性別、年齢、生活環境など多種多様であるため、上記以外の方法、たとえば非侵襲で日常的に実施できるストレス解消法こそ望ましい。
オキシトシン分泌が促進されることでストレス抑制、多面的感情の改善、さらに皮膚改善効果のすべてを同時に満たすことが期待される。
さらに、呼吸するたびに、無意識に鼻腔を介して体内に取り込み、そして効果を発現する「香り」によってオキシトシン分泌が促進されることは、いっそう望ましい。
【0003】
ホトリエノールという紅茶の香り成分でオキシトシン分泌を促進させる技術(特許文献1)、フレグランスで使用される香料成分であるローズ油、エチルトリメチルシクロペンテニルブテノール、メチルトリメチルシクロペンテニルペンタノール、及びヘキサヒドロヘキサメチルシクロペンタベンゾピランなどの合成香料を含有するオキシトシン産生促進剤(特許文献2)など、香り成分によるオキシトシン分泌促進技術がある。香辛料としても使用されるケイヒエキスを有効成分としオキシトシン受容体の増殖を促進し、肌のハリ・弾力を高める技術(特許文献3)、毛穴を目立たなくするナデシコ属ナデシコ科植物の抽出物(特許文献4)などがあるが、天然由来の原料で、さわやかな柑橘系の香りを有するオキシトシン分泌促進物質はこれまでになかった。
一方、香りの心理的・生理的効果はその香りの嗜好性にも大きく影響をうけることが知られている(非特許文献3)。そのため、香りのバリエーションが少ないことで、消費者の多様な香りの嗜好性に対応できないという課題があった。特に日本人は柑橘系の香りを好む傾向があり(非特許文献4)、柑橘系の香りを有する香粧品や食品が多く上市されているが、そういった製品に応用しにくい点が重要な課題であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-114046号公報
特開2011-98898号公報
特開2020-200240号公報
特開2016-222564号公報
【非特許文献】
【0005】
坂本考司等、「快感情を喚起する触覚刺激によるオキシトシン変化と肌の質感との関連性解析」、日本化粧品技術者会誌、2022年、Vol. 56、No. 3、第247-252頁
山口創、「皮膚感覚と心」、日本香粧品学会誌、2022年、Vol.46、No.1、第51-58頁
O. Alaoui-Ismaili et al, 「Odor hedonics: connection with emotional response estimated by autonomic parameters」 Chem. Senses 22: 237-248, (1997)
川本利恵子等、「日常生活における香りに関する影響要因の検討」、応用心理学研究、2013年、Vol.39、No.1、第25-32頁
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、柑橘系の香調を有し、簡便な非侵襲的方法でオキシトシン分泌を促進させることができ、かつ天然由来で安全性が高いオキシトシン分泌促進剤を提供することであり、同時に、皮膚の弛みや毛穴改善や、乾燥肌改善などの皮膚改善効果、及び倦怠感の低減や前向きな気分を向上させる多面的感情改善効果をもたらすことである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、前記目的を達成するために、柑橘系の香調を有し、オキシトシン分泌を促進する成分及び方法を検討した結果、食経験のあるカボスの果皮から抽出される精油にオキシトシン分泌促進効果を発見し、本発明を完成させた。
【0008】
すなわち、本発明は、以下を含むものである。
(1)カボス精油からなるオキシトシン分泌促進剤。
(2)前記カボス精油が、圧搾法又は抽出法によってカボスの果皮から得られることを特徴とする上記(1)に記載のオキシトシン分泌促進剤。
(3)嗅覚を介し摂取することで、摂取者にオキシトシン分泌促進効果をもたらすことを特徴とする、上記(1)又は(2)に記載のオキシトシン分泌促進剤。
(4)上記(1)に記載のオキシトシン分泌促進剤を含有するオキシトシン分泌促進用香料組成物。
(5)上記(1)又は(2)に記載のオキシトシン分泌促進剤又は上記(4)に記載のオキシトシン分泌促進用香料組成物が配合されたオキシトシン分泌促進用香粧品。
(6)上記(1)又は(2)に記載のオキシトシン分泌促進剤又は上記(4)に記載のオキシトシン分泌促進用香料組成物が配合されたオキシトシン分泌促進用経口組成物。
(7)カボス精油からなる皮膚改善剤。
(8)前記カボス精油が、圧搾法又は抽出法によってカボスの果皮から得られることを特徴とする上記(7)に記載の皮膚改善剤。
(9)嗅覚を介し摂取することで、摂取者に皮膚改善効果をもたらすことを特徴とする、上記(7)又は(8)に記載の皮膚改善剤。
(10)皮膚の有益な効果が、皮膚の毛穴目立ちの予防又は改善、皮膚の弛みの改善並びに乾燥肌改善から選択される1以上であることを特徴とする上記(7)又は(8)に記載の皮膚改善剤。
(11)上記(7)に記載の皮膚改善剤を含有する皮膚改善剤用香料組成物。
(12)上記(7)又は(8)に記載の皮膚改善剤又は上記(11)に記載の皮膚改善剤用香料組成物が配合された皮膚改善剤用香粧品。
(13)上記(7)又は(8)に記載の皮膚改善剤又は上記(11)に記載の皮膚改善剤用香料組成物が配合された皮膚改善剤用経口組成物。
(14)カボス精油からなる多面的感情改善剤。
(15)前記カボス精油が、圧搾法又は抽出法によってカボスの果皮から得られることを特徴とする上記(14)に記載の多面的感情改善剤。
(16)嗅覚を介し摂取することで、摂取者に多面的感情改善効果をもたらすことを特徴とする、上記(14)又は(15)に記載の多面的感情改善剤。
(17)多面的感情改善効果が、倦怠感の軽減及び/又は前向きな気分を向上させる効果であることを特徴とする上記(14)又は(15)に記載の多面的感情改善剤。
(18)上記(14)に記載の多面的感情改善剤を含有する多面的感情改善剤用香料組成物。
(19)上記(14)又は(15)に記載の多面的感情改善剤又は上記(18)に記載の多面的感情改善剤用香料組成物が配合された多面的感情改善用香粧品。
(20)上記(14)又は(15)に記載の多面的感情改善剤又は上記(18)に記載の多面的感情改善剤用香料組成物が配合された多面的感情改善用経口組成物。
【発明の効果】
【0009】
本発明のオキシトシン分泌促進剤は、天然由来のカボス精油を使用するものであり、吸入又は経口により安全に摂取可能なものであり、倦怠感、前向きな気分等の多面的感情や、皮膚の弛み、毛穴の目立ち、乾燥肌等の皮膚の状態を改善するために、吸入や経口摂取が可能な各種組成物、例えば、香料組成物、香粧品、又は経口組成物に添加することができる。特に、本発明で使用されるカボス精油は、日本人に好まれる柑橘系の香調を有することから、香料組成物や香粧品への使用に適したものである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
多面的な感情や気分の主観評価に使用したアンケート用紙(多面的感情尺度短縮版40問(MMS))である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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