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公開番号
2024086398
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-06-27
出願番号
2022201505
出願日
2022-12-16
発明の名称
唇用化粧料
出願人
株式会社トクヤマ
代理人
主分類
A61K
8/25 20060101AFI20240620BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】 にじみを生じにくく、艶感が損なわれず、かつべたつき感がない唇用化粧料を提供する。
【解決手段】 本発明の唇用化粧料は、精製あまに油法による吸油量が400~800ml/100gの疎水性シリカエアロゲルと、フェニル変性シリコーンとを含有する唇用化粧料であって、前記疎水性シリカエアロゲルの含有量が1.0~10.0質量%であり、前記フェニル変性シリコーンの含有量が10.0~30.0質量%である。これらを配合することにより、にじみを生じにくく、艶感が損なわれず、かつべたつき感がない唇用化粧料を得ることができる。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
精製あまに油法による吸油量が400~800ml/100gの疎水性シリカエアロゲルと、フェニル変性シリコーンとを含有する唇用化粧料であって、
前記疎水性シリカエアロゲルの含有量が1.0~10.0質量%であり、
前記フェニル変性シリコーンの含有量が10.0~30.0質量%であることを特徴とする唇用化粧料。
続きを表示(約 350 文字)
【請求項2】
前記疎水性シリカエアロゲルは、コールターカウンター法で測定した体積基準のメジアン径が1~200μm、BET法による比表面積が350~1000m
2
/g、BJH法による細孔容積および細孔半径のピーク値がそれぞれ1~6ml/g、3~40nmである請求項1に記載の唇用化粧料。
【請求項3】
前記疎水性シリカエアロゲルは、平均円形度が0.8以上である請求項1又は2に記載の唇用化粧料。
【請求項4】
前記疎水性シリカエアロゲルは、M値が20~60である請求項1又は2に記載の唇用化粧料。
【請求項5】
前記フェニル変性シリコーンが、フェニルプロピルジメチルシロキシケイ酸である請求項1又は2に記載の唇用化粧料。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は唇用化粧料に関する。更に詳しくは、にじみを生じにくく、艶感が損なわれず、かつべたつき感がない唇用化粧料に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
唇用化粧料(口紅)は、唇に装飾を施し、美しく、魅力的な色を与えるメイクアップ化粧品である。口紅は質感を変化させることで、唇に異なる印象を与えることができる。例えば、艶感を抑え、マット感のある口紅や、艶感を与え、瑞々しく爽やかな印象を与える口紅がある。一般的に高い艶感を付与するには、ペースト状のエステル油等の高粘度の油分を増やすことが必要とされている。しかし、高粘度の油分を配合した場合、時間が経つと、唇の縦皺などに油がひろがることによるにじみ現象が起こる。そこで、余分な油を吸収するために、シリカ粉末を添加している(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-108280号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された唇用化粧料に配合されたシリカ粉末は吸油量が150ml/100g以下であり、余分な油を吸収するためには高配合(10~30質量%)としなければならなかった。しかし、シリカ粉末を高配合とすると、艶感が損なわれてマットな仕上がりになるという傾向にあった。ここで、艶感を改善するには、高粘度の油分を高配合(50~70質量%)とする必要があるが、高配合とすると、にじみとべたつきを誘発するという問題があった。そこで、にじみを生じにくく、艶感が損なわれず、かつべたつき感がない唇用化粧料の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討を行った。そして唇用化粧料において、配合されるシリカとしてより高吸油量を持つ疎水性シリカエアロゲルと、フェニル変性シリコーンを所定の配合量で配合することにより、シリカ粉末、及び高粘度の油分の配合量を減らすことができ、にじみを生じにくく、艶感が損なわれず、かつべたつき感がない唇用化粧料が得られることを見出した。
【0006】
すなわち、本発明の唇用化粧料は、精製あまに油法による吸油量が400~800mlである疎水性シリカエアロゲルと、フェニル変性シリコーンとを含有する唇用化粧料であって、前記疎水性シリカエアロゲルの含有量が1.0~10.0質量%であり、前記フェニル変性シリコーンの含有量が10.0~30.0質量%である。
また、本発明の唇用化粧料において、前記疎水性シリカエアロゲルは、コールターカウンター法で測定した体積基準のメジアン径が1~200μm、BET法による比表面積が350~1000m
2
/g、BJH法による細孔容積および細孔半径のピーク値がそれぞれ1~6ml/g、3~40nmであることが好ましい。
本発明の唇用化粧料において、前記疎水性シリカエアロゲルは、平均円形度が0.8以上であることが好ましい。
本発明の唇用化粧料において、前記疎水性シリカエアロゲルは、M値が20~60であることが好ましい。
本発明の唇用化粧料において、前記フェニル変性シリコーンが、フェニルプロピルジメチルシロキシケイ酸であることが好ましい。
【発明の効果】
【0007】
本発明の唇用化粧料は、吸油量の高い疎水性シリカエアロゲルが、余分な油を吸収しにじみ減少を抑制し、屈折率の高いフェニル変性シリコーンが、少配合量で高い艶感を付与することで、にじみを生じにくく、艶感が損なわれず、かつべたつき感をなくすことができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に示す形態は本発明の例示であり、本発明がこれらの形態に限定されるものではない。
以下、本発明について詳細に説明する。
[唇用化粧料]
本発明の唇用化粧料は、疎水性シリカエアロゲルと、フェニル変性シリコーンとを含有する唇用化粧料であって、前記疎水性シリカエアロゲルの含有量が1.0~10.0質量%未満であり、前記フェニル変性シリコーンの含有量が10.0~30.0質量%である。
【0009】
<疎水性シリカエアロゲル>
本発明の唇用化粧料に含まれる疎水性シリカエアロゲル(以下、単に「シリカエアロゲル」ともいう)は公知のものでよく、例えば、特開2018-177620号公報記載の方法により製造したものを使用することができる。
以下、本発明に使用されるシリカエアロゲルの好ましい性状について示す。
【0010】
(メジアン径)
本発明で用いるシリカエアロゲルは、コールターカウンター法による体積頻度の粒度分布におけるメジアン径(以下、単に「メジアン径」と記す場合がある)は、特に制限されないが、1~30μmの範囲であることが好ましい。当該疎水性シリカエアロゲルのメジアン径がこの範囲にあることで、適度な粘度で滑らかな感触を有する唇用化粧料を得ることができる。当該メジアン径は5~20μmの範囲にあることが特に好ましい。
シリカエアロゲルとしてメジアン径が1μm未満であると唇用化粧料が増粘し、感触が悪化する傾向にある。メジアン径が30μmを超えると唇用化粧料からのシリカエアロゲルの分離が起こりやすく、加えてざらついた感触になり、感触が悪化する傾向にある。
(【0011】以降は省略されています)
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