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公開番号2024149229
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-18
出願番号2023062973
出願日2023-04-07
発明の名称フレキシブル電気配線基板及びチップユニット並びにフレキシブル電気配線基板の検査方法
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人谷・阿部特許事務所
主分類H05K 1/11 20060101AFI20241010BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】記録装置本体にはコネクタにより接続されながら、検査装置にはコネクタを介さずに接続されることができるフレキシブル電気配線基板を提供する。
【解決手段】配線と、コネクタの端子を配線に電気的に接続するためのコネクタランドと、電子部品の端子を配線に接続するためのパッドと、パッドと配線を介して電気的に接続され、少なくともパッドを電解メッキする際に電流供給口として利用されるメッキリードと、を有する複数の組を備え、プローブ保持基板に配列された複数の検査用プローブの各々が各々のメッキリードに当接するように複数のメッキリードが配置されている。
【選択図】図15
特許請求の範囲【請求項１】
配線と、
コネクタの端子を前記配線に電気的に接続するためのコネクタランドと、
電子部品の端子を前記配線に接続するためのパッドと、
前記パッドと前記配線を介して電気的に接続され、少なくとも前記パッドを電解メッキする際に電流供給口として利用されるメッキリードと、
を有する複数の組を備え、
プローブ保持基板に配列された複数の検査用プローブの各々が各々の前記メッキリードに当接するように複数の前記メッキリードが配置されている、
フレキシブル電気配線基板。
続きを表示（約 910 文字）【請求項２】
複数の前記メッキリードのピッチは、前記プローブ保持基板に一列に配列された複数の前記検査用プローブのピッチと同一かそれ未満である、
請求項１に記載のフレキシブル電気配線基板。
【請求項３】
複数の前記メッキリードのピッチは、前記プローブ保持基板に二列の千鳥配置状に配列された複数の前記検査用プローブの二列を一列に合わせたときのピッチと同一かそれ未満である、
請求項１に記載のフレキシブル電気配線基板。
【請求項４】
各々の前記メッキリードは一部が表面に露出し、残りの部分がカバーレイにより覆われている、
請求項１に記載のフレキシブル電気配線基板。
【請求項５】
各々の前記メッキリードの表面に露出された部分は、各々の前記検査用プローブが当接する部分を含む、
請求項４に記載のフレキシブル電気配線基板。
【請求項６】
各々の前記メッキリードは拡幅部を備え、
各々の前記検査用プローブが各々の前記メッキリードに備わる前記拡幅部に当接するように複数の前記メッキリードと前記拡幅部が配置されている、
請求項１に記載のフレキシブル電気配線基板。
【請求項７】
複数の前記メッキリードの各々に備わる前記拡幅部は、二列の千鳥配置状に配列されている、
請求項６に記載のフレキシブル電気配線基板。
【請求項８】
前記メッキリードが並ぶ方向において、複数の前記メッキリードのピッチが前記拡幅部の長さ以下になるように設けられている、
請求項７に記載のフレキシブル電気配線基板。
【請求項９】
複数の前記メッキリードが前記フレキシブル電気配線基板の長手方向の一端部に配置されている、
請求項１に記載のフレキシブル電気配線基板。
【請求項１０】
複数の前記メッキリードのピッチは、複数の前記コネクタランドのピッチよりも広い、
請求項１に記載のフレキシブル電気配線基板。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、フレキシブル電気配線基板及びチップユニット並びにフレキシブル電気配線基板の検査方法に関する。
続きを表示（約 2,600 文字）【背景技術】
【０００２】
圧電素子などの駆動素子を用いたインクジェット方式の記録装置においては、記録内容に応じて変化する駆動信号を圧電素子などの駆動素子に印加することにより圧力室からノズルを介してインクを吐出させる。また、記録装置では、フレキシブル電気配線基板と駆動素子基板を含んだチップユニットが用いられている。駆動素子基板には、複数の駆動素子が搭載されており、フレキシブル電気配線基板は、記録装置の本体から入力した駆動信号を駆動素子基板に供給するための配線を含んでいる。製造工程において、フレキシブル電気配線基板の実装部品が問題なく実装できているか、正しく動作するか等を検査するためには、フレキシブル電気配線基板の配線に検査装置を接続して電気検査を行う。ここで、どのようにしてフレキシブル電気配線基板の配線に検査装置の配線を接続するかが問題となる。フレキシブル電気配線基板にフレキシブル電気配線基板の配線と記録装置の上位側の基板の配線を接続するための基板対基板コネクタが設けられているならば、検査装置の配線との接続のためにも基板対基板コネクタを利用するのが通常である。この場合、基板対基板コネクタに検査装置側のコネクタを嵌合させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００６－２３４６３９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、コネクタは耐久性の問題などから嵌合回数が５０回程度で寿命となる場合が一般的である。そのため、多数のフレキシブル電気配線基板を検査する場合は検査装置側のコネクタを頻繁に交換しなければならないという課題があった。なお、特許文献１には、変位可能なプローブ保持部材により保持されたスプリングプローブをプローブ保持部材を変位させることによりコネクタに当接させ、これにより被検査物を検査する技術が開示されている。しかし、特許文献１の技術では、被検査物を交換する度にコンタクトを貫通孔に対して抜き差ししなければならず、また、スプリングプローブが構造物である。従って、記録装置で用いられているフレキシブル電気配線基板に設けられた基板対基板コネクタのようにピッチが狭いコネクタに特許文献１の技術を適用することは精度及び強度の点より困難である。
【０００５】
本開示は、記録装置本体にはコネクタにより接続されながら、検査装置にはコネクタを介さずに接続されることができるフレキシブル電気配線基板及びこれを含むチップユニット並びにフレキシブル電気配線基板の検査方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示は、配線と、コネクタの端子を前記配線に電気的に接続するためのコネクタランドと、電子部品の端子を前記配線に接続するためのパッドと、前記パッドと前記配線を介して電気的に接続され、少なくとも前記パッドを電解メッキする際に電流供給口として利用されるメッキリードと、を有する複数の組を備え、プローブ保持基板に配列された複数の検査用プローブの各々が各々の前記メッキリードに当接するように複数の前記メッキリードが配置されている、フレキシブル電気配線基板である。
【発明の効果】
【０００７】
本開示によれば、フレキシブル電気配線基板を記録装置本体にコネクタにより接続することができ、フレキシブル電気配線基板を検査装置にコネクタを介さずに接続することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
インクジェット記録装置の全体構成を示す図である。
インクジェット記録ヘッドのチップユニットを示す概略図である。
インクジェット記録ヘッドを示す斜視図である。
インクジェット記録ヘッドのチップユニットに含まれるフレキシブル電気配線基板の第一面を示す平面図である。
インクジェット記録ヘッドのチップユニットに含まれるフレキシブル電気配線基板の第二面を示す平面図である。
圧電素子の駆動方法と圧電素子の駆動信号を示す図である。
インクジェット記録装置の電気構成を示す機能ブロック図である。
画像処理部の構成例を示す機能ブロック図である。
駆動信号選択部及びその周辺部の構成を示す機能ブロック図である。
シリアル通信を示すタイミング図である。
駆動信号選択部の動作を示すタイミング図である。
残留振動電圧を示す波形図である。
残留振動電圧検出回路の構成を示す回路図である。
インク吐出用の駆動信号を生成するアンプ回路の一例を示す回路図である。
第一実施形態によるフレキシブル電気配線基板の一部を示す平面図である。
実施形態によるフレキシブル電気配線基板の一部の断面を示す断面図である。
実施形態によるフレキシブル電気配線基板の検査用プローブ当接箇所の断面を示す断面図である。
第二実施形態のフレキシブル電気配線基板の一部を示す平面図である。
第三実施形態のフレキシブル電気配線基板の一部を示す平面図である。
第一実施形態のフレキシブル電気配線基板とプローブ保持基板により保持された検査用プローブを示す平面図と断面図である。
第三実施形態のフレキシブル電気配線基板とプローブ保持基板により保持された検査用プローブを示す平面図と断面図である。
第四実施形態のフレキシブル電気配線基板の一部を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下に図面を参照し、本開示を実施するための形態を説明する。なお、同様の箇所には同じ符号を付し重複した説明を省略する。
【００１０】
＜インクジェット記録装置の全体構成＞
図１は、インクジェット方式の記録装置の一例として、フルライン・インクジェット記録ヘッドを用いてロール紙のようなロール状の記録媒体に記録を行う記録装置の構成を示す側断面図である。
（【００１１】以降は省略されています）

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