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公開番号2024149217
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-18
出願番号2023062952
出願日2023-04-07
発明の名称建築物設計装置及びプログラム
出願人兼希工業株式会社
代理人個人,個人
主分類G06F 30/13 20200101AFI20241010BHJP(計算;計数)
要約【課題】構造計算の実行結果とともに建築物の温室効果ガスの排出量を高精度に求めて設計者に提供する。
【解決手段】本発明の建築物設計装置1は、入力受付部115に入力された計算情報に基づいて構造計算を実行する構造計算実行部111と、入力受付部115に入力された構造部材の種別情報及び寸法情報と、記憶部12に記憶された構造部材の種別情報及び単位排出量情報とに基づいて、構造部材毎に温室効果ガスの排出量を求め、これら排出量を合計することにより、建築物の温室効果ガスの排出量を求める排出量算出部112と、構造計算実行部111において実行された構造計算の実行結果と、排出量算出部112において求めた建築物の温室効果ガスの排出量とを、表示させるように制御する表示制御部114とを備えている。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
建築物において構造耐力上主要な部分である構造部材の種別情報と、前記種別情報に対応付けられ、前記構造部材の製造に起因して排出された温室効果ガスの単位寸法当たりの排出量を示す単位排出量情報とが記憶された記憶部と、
前記構造部材の前記種別情報と寸法情報とを含む構造計算に必要な計算情報の入力を受付可能にする入力受付部と、
前記入力受付部に入力された前記計算情報に基づいて前記構造計算を実行する構造計算実行部と、
前記入力受付部に入力された前記構造部材の前記種別情報及び前記寸法情報と、前記記憶部に記憶された前記構造部材の前記種別情報及び前記単位排出量情報とに基づいて、前記構造部材毎に前記温室効果ガスの排出量を求め、これら排出量を合計することにより、前記建築物の温室効果ガスの排出量を求める排出量算出部と、
前記構造計算実行部において実行された前記構造計算の実行結果と、前記排出量算出部において求めた前記建築物の温室効果ガスの前記排出量とを、表示させるように制御する表示制御部と
を備える、建築物設計装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記表示制御部は、前記排出量算出部において求めた前記構造部材毎の前記温室効果ガスの排出量と、前記記憶部に記憶された前記構造部材の前記種別情報及び前記単位排出量情報とを、表示させるように制御することを特徴とする請求項1に記載の建築物設計装置。
【請求項3】
前記記憶部には、前記種別情報に対応付けられ、前記構造部材の単位寸法当たりの単価を示す単価情報がさらに記憶されており、
前記入力受付部に入力された前記種別情報及び前記寸法情報と、前記記憶部に記憶された前記種別情報及び前記単価情報とに基づいて、前記構造部材毎に費用を求め、これら費用を合計することにより、前記建築物の費用を求める費用算出部を有しており、
前記表示制御部は、前記費用算出部において求めた前記構造部材毎の費用及び前記建築物の費用と、前記記憶部に記憶された前記構造部材の前記単価情報とを、表示させるように制御することを特徴とする請求項1に記載の建築物設計装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、表示内容を変更する前の表示内容と、変更した後の表示内容とを並列表示させるように制御することを特徴とする請求項1に記載の建築物設計装置。
【請求項5】
前記記憶部には、構造耐力上主要な部分でない非構造部材の種別情報と、前記種別情報に対応付けられ、前記非構造部材の製造に起因して排出された温室効果ガスの単位寸法当たりの排出量を示す単位排出量情報とがさらに記憶され、
前記入力受付部は、前記非構造部材の前記種別情報と寸法情報との入力をさらに受付可能にし、
前記排出量算出部は、前記入力受付部に入力された前記非構造部材の前記種別情報及び前記寸法情報と、前記記憶部に記憶された前記非構造部材の前記種別情報及び前記単位排出量情報とに基づいて、前記非構造部材毎に前記温室効果ガスの排出量を求め、これら排出量と前記建築物の排出量との合計値を総排出量とし、
前記表示制御部は、前記排出量算出部において求めた前記総排出量を、示させるように制御することを特徴とする請求項1に記載の建築物設計装置。
【請求項6】
建築物において構造耐力上主要な部分である構造部材の種別情報と、前記種別情報に対応付けられ、前記構造部材の製造に起因して排出された温室効果ガスの単位寸法当たりの排出量を示す単位排出量情報とが記憶されたコンピュータに、
前記構造部材の前記種別情報と寸法情報とを含む構造計算に必要な計算情報の入力を受付可能にする入力受付ステップと、
前記入力受付ステップにより入力された前記計算情報に基づいて前記構造計算を実行する構造計算実行ステップと、
前記入力受付ステップにより入力された前記種別情報及び前記寸法情報と、前記種別情報及び前記単位排出量情報とに基づいて、前記構造部材毎に前記温室効果ガスの排出量を求め、これら排出量を合計することにより、前記建築物の温室効果ガスの排出量を求める排出量算出ステップと、
前記構造計算実行ステップにおいて実行された前記構造計算の実行結果と、前記排出量算出ステップにおいて求めた前記建築物の温室効果ガスの前記排出量とを、表示させるように制御する表示制御ステップと
を実行させるためのプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建築物設計装置及びプログラムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
地球温暖化による気候変動を抑えるため、温室効果ガスの排出量を削減することが世界的に求められている。そこで、事業者自らの排出だけでなく、事業活動に関係するあらゆる排出を合計した排出量であるサプライチェーン排出量を削減することが求められている。サプライチェーン排出量には、事業者自らの燃料の燃焼や工業プロセスに伴う温室効果ガスの排出(直接排出)について取り組むScope1排出量と、他社から供給された電気・熱・蒸気などのエネルギー使用に伴う温室効果ガスの排出(間接排出)について取り組むScope2排出量と、事業者の活動に関連するその他の温室効果ガスの排出(Scope1、2以外の間接排出)について取り組むScope3排出量とが含まれる。
【0003】
建築の分野においても、温室効果ガスの排出量を削減するため、建設の段階で排出される温室効果ガスの排出量を客観的に評価して、その削減に結び付けていく取り組みがなされている。例えば特許文献1には、水処理施設の建設に用いられた建設資材や建設エネルギーの使用量に基づいて、水処理施設の建設段階における二酸化炭素の排出量を算出する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2004-126843号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、建築の分野においては、BIM (Building Information Modeling)のシミュレーションにおいて構造計算が行われる場合のように、建築物の構造的安全性や耐震性の評価と、必要な訂正や改善策の検討との繰り返しにより設計を短期間で完了できることが望まれている。また、近い将来において、炭素に価格を付けるカーボンプライシングに例示されるように温室効果ガスの排出量に対して金銭的な価値が発生する可能性が高いことから、温室効果ガスの排出量を高精度に求めることが望まれている。即ち、近年における建築の分野においては、構造計算の実行結果とともに建築物の温室効果ガスの排出量を高精度に求めて設計者に提供できることが望まれている。
【0006】
しかしながら、特許文献1の構成では、構造計算とは別に、二酸化炭素の排出量を算出する必要があるため、短期間で設計を完了することが困難である。
【0007】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、構造計算の実行結果とともに建築物の温室効果ガスの排出量を高精度に求めて設計者に提供することができる手段を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するため、本発明は、次に記載する構成を備える。
【0009】
建築物において構造耐力上主要な部分である構造部材の種別情報と、前記種別情報に対応付けられ、前記構造部材の製造に起因して排出された温室効果ガスの単位寸法当たりの排出量を示す単位排出量情報とが記憶された記憶部と、
前記構造部材の前記種別情報と寸法情報とを含む前記構造計算に必要な計算情報の入力を受付可能にする入力受付部と、
前記入力受付部に入力された前記計算情報に基づいて前記構造計算を実行する構造計算実行部と、
前記入力受付部に入力された前記構造部材の前記種別情報及び前記寸法情報と、前記記憶部に記憶された前記構造部材の前記種別情報及び前記単位排出量情報とに基づいて、前記構造部材毎に前記温室効果ガスの排出量を求め、これら排出量を合計することにより、前記建築物の温室効果ガスの排出量を求める排出量算出部と、
前記構造計算実行部において実行された前記構造計算の実行結果と、前記排出量算出部において求めた前記建築物の温室効果ガスの前記排出量とを、表示させるように制御する表示制御部と
を備える、建築物設計装置。
【0010】
上記の構成によれば、構造計算の実行結果とともに建築物の温室効果ガスの排出量を高精度に求めて設計者に提供することができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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