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公開番号2024149143
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-18
出願番号2023062844
出願日2023-04-07
発明の名称ビスフェノール型エポキシ樹脂組成物及び硬化物
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類C08G 59/22 20060101AFI20241010BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】高温条件下での貯蔵安定性の改善されたビスフェノール型エポキシ樹脂組成物を提供する。
【解決手段】ビスフェノール型エポキシ樹脂と一般式(A)で表される化合物とを含み、前記一般式(A)で表される化合物の含有量が、前記ビスフェノール型エポキシ樹脂と前記一般式(A)で表される化合物との合計量に対して0.001質量%以上である、ビスフェノール型エポキシ樹脂組成物。
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(R1は、炭素数1以上15以下のアルキレン基、炭素数3以上15以下のシクロアルカンジイル基、-SO2-、又は9H-9,9-フルオレンジイル基を表し;R2は、水素原子又は炭素数1以上4以下のアルキル基を表す。)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ビスフェノール型エポキシ樹脂と一般式(A)で表される化合物とを含み、
前記一般式(A)で表される化合物の含有量が、前記ビスフェノール型エポキシ樹脂と前記一般式(A)で表される化合物との合計量に対して0.001質量%以上である、ビスフェノール型エポキシ樹脂組成物。
TIFF
2024149143000011.tif
34
170
(一般式(A)中、R

は、置換基を有していてもよい炭素数1以上15以下のアルキレン基、置換基を有していてもよい炭素数3以上15以下のシクロアルカンジイル基、-SO

-、又は9H-9,9-フルオレンジイル基を表し;R

は、それぞれ独立して、水素原子又は炭素数1以上4以下のアルキル基を表す。)
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記一般式(A)で表される化合物の含有量が、前記ビスフェノール型エポキシ樹脂と前記一般式(A)で表される化合物との合計量に対して1.000質量%以下である、請求項1に記載のビスフェノール型エポキシ樹脂組成物。
【請求項3】
前記ビスフェノール型エポキシ樹脂が、ビスフェノールA型エポキシ樹脂である、請求項1に記載のビスフェノール型エポキシ樹脂組成物。
【請求項4】
前記一般式(A)で表される化合物が、式(A1)で表される化合物である、請求項1に記載のビスフェノール型エポキシ樹脂組成物。
TIFF
2024149143000012.tif
33
170
【請求項5】
硬化剤をさらに含む、請求項1に記載のビスフェノール型エポキシ樹脂組成物。
【請求項6】
前記硬化剤の含有量が、前記ビスフェノール型エポキシ樹脂100質量部に対して0.1質量部以上1,000質量部以下である、請求項5に記載のビスフェノール型エポキシ樹脂組成物。
【請求項7】
前記硬化剤が、多官能フェノール類、ポリイソシアネート系化合物、アミン系化合物、酸無水物系化合物、イミダゾール系化合物、アミド系化合物、メルカプタン系化合物、カチオン重合開始剤、及び有機ホスフィン類からなる群から選ばれる少なくとも1つである、請求項5に記載のビスフェノール型エポキシ樹脂組成物。
【請求項8】
請求項5に記載のビスフェノール型エポキシ樹脂組成物の製造方法であって、
請求項1に記載のビスフェノール型エポキシ樹脂組成物と前記硬化剤とを混合する混合工程を含む、ビスフェノール型エポキシ樹脂組成物の製造方法。
【請求項9】
前記混合工程における前記硬化剤の混合量が、前記ビスフェノール型エポキシ樹脂100質量部に対して0.1質量部以上1,000質量部以下である、請求項8に記載のビスフェノール型エポキシ樹脂組成物の製造方法。
【請求項10】
前記硬化剤が、多官能フェノール類、ポリイソシアネート系化合物、アミン系化合物、酸無水物系化合物、イミダゾール系化合物、アミド系化合物、メルカプタン系化合物、カチオン重合開始剤、及び有機ホスフィン類からなる群から選ばれる少なくとも1つである、請求項8に記載のビスフェノール型エポキシ樹脂組成物の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ビスフェノール型エポキシ樹脂組成物及びビスフェノール型エポキシ樹脂組成物の硬化物に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
ビスフェノール型エポキシ樹脂は、その優れた接着性、電気特性、及び耐熱性から、接着剤、絶縁材、塗料、注型材料、及び複合材料等の様々な用途に使用されている重要な材料である。
【0003】
しかし、このようなビスフェノール型エポキシ樹脂は、高温で長期間貯蔵すると、エポキシ基の重合及び開環等の不具合が生じやすく、その結果、エポキシ当量が増加したり、着色したりして品質が低下する場合がある。
【0004】
ビスフェノール型エポキシ樹脂の貯蔵安定性を向上する方法としては、2,2’-オキシビス(5,5’-ジメチル-1,3,2-ジオキサボリナン)等の環状ホウ酸エステル化合物(特許文献1参照)や、ホウ酸エステル、燐酸、アルキルリン酸エステル、及びp-トルエンスルホン酸等の保存安定剤(特許文献2参照)を添加する方法が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2007-204670号公報
特開2018-039889号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記の添加剤は、常温(40℃程度以下)での貯蔵安定性を改善できるものの、高温での貯蔵安定性を向上し得るものではなかった。したがって、ビスフェノール型エポキシ樹脂を、その品質を低下させることなく高温条件下で貯蔵するための技術については、改善の余地がある。
【0007】
本発明の課題は、高温条件下での貯蔵安定性の改善されたビスフェノール型エポキシ樹脂組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題を解決すべく検討を行った結果、ビスフェノール型エポキシ樹脂に所定量のビスフェノール誘導体を添加することで、ビスフェノール型エポキシ樹脂の高温条件下での貯蔵安定性が向上することを見出した。すなわち、本発明の要旨は、以下のものを含む。
【0009】
〔1〕
ビスフェノール型エポキシ樹脂と一般式(A)で表される化合物とを含み、
前記一般式(A)で表される化合物の含有量が、前記ビスフェノール型エポキシ樹脂と前記一般式(A)で表される化合物との合計量に対して0.001質量%以上である、ビスフェノール型エポキシ樹脂組成物。
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2024149143000001.tif
34
170
(一般式(A)中、R

は、置換基を有していてもよい炭素数1以上15以下のアルキレン基、置換基を有していてもよい炭素数3以上15以下のシクロアルカンジイル基、-SO

-、又は9H-9,9-フルオレンジイル基を表し;R

は、それぞれ独立して、水素原子又は炭素数1以上4以下のアルキル基を表す。)
〔2〕
前記一般式(A)で表される化合物の含有量が、前記ビスフェノール型エポキシ樹脂と前記一般式(A)で表される化合物との合計量に対して1.000質量%以下である、〔1〕に記載のビスフェノール型エポキシ樹脂組成物。
〔3〕
前記ビスフェノール型エポキシ樹脂が、ビスフェノールA型エポキシ樹脂である、〔1〕又は〔2〕に記載のビスフェノール型エポキシ樹脂組成物。
〔4〕
前記一般式(A)で表される化合物が、式(A1)で表される化合物である、〔1〕~〔3〕のいずれかに記載のビスフェノール型エポキシ樹脂組成物。
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〔5〕
硬化剤をさらに含む、〔1〕~〔4〕のいずれかに記載のビスフェノール型エポキシ樹脂組成物。
〔6〕
前記硬化剤の含有量が、前記ビスフェノール型エポキシ樹脂100質量部に対して0.1質量部以上1,000質量部以下である、〔5〕に記載のビスフェノール型エポキシ樹脂組成物。
〔7〕
前記硬化剤が、多官能フェノール類、ポリイソシアネート系化合物、アミン系化合物、酸無水物系化合物、イミダゾール系化合物、アミド系化合物、メルカプタン系化合物、カチオン重合開始剤、及び有機ホスフィン類からなる群から選ばれる少なくとも1つである、〔5〕又は〔6〕に記載のビスフェノール型エポキシ樹脂組成物。
〔8〕
〔5〕~〔7〕のいずれかに記載のビスフェノール型エポキシ樹脂組成物の製造方法であって、
〔1〕~〔4〕のいずれかに記載のビスフェノール型エポキシ樹脂組成物と前記硬化剤とを混合する混合工程を含む、ビスフェノール型エポキシ樹脂組成物の製造方法。
〔9〕
前記混合工程における前記硬化剤の混合量が、前記ビスフェノール型エポキシ樹脂100質量部に対して0.1質量部以上1,000質量部以下である、〔8〕に記載のビスフェノール型エポキシ樹脂組成物の製造方法。
〔10〕
前記硬化剤が、多官能フェノール類、ポリイソシアネート系化合物、アミン系化合物、酸無水物系化合物、イミダゾール系化合物、アミド系化合物、メルカプタン系化合物、カチオン重合開始剤、及び有機ホスフィン類からなる群から選ばれる少なくとも1つである、〔8〕又は〔9〕に記載のビスフェノール型エポキシ樹脂組成物の製造方法。
〔11〕
〔5〕~〔7〕のいずれかに記載のビスフェノール型エポキシ樹脂組成物を硬化させてなる、硬化物。
〔12〕
〔5〕~〔7〕のいずれかに記載のビスフェノール型エポキシ樹脂組成物を硬化させる硬化工程を含む、硬化物の製造方法。
〔13〕
式(A1)で表される化合物。
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【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、高温条件下での貯蔵安定性の改善されたビスフェノール型エポキシ樹脂組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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