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公開番号2024148759
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-18
出願番号2023062161
出願日2023-04-06
発明の名称植物の拡散を低減させる方法
出願人日本電信電話株式会社,国立大学法人東京科学大学
代理人弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
主分類A01H 1/00 20060101AFI20241010BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】 植物の拡散を低減させる新規な方法を提供すること。
【解決手段】 植物の拡散を低減させる方法は、ppGppを過剰生産するように植物を生育させることを含む。
【選択図】 なし

特許請求の範囲【請求項1】
ppGppを過剰生産するように植物を生育させることを含む、植物の拡散を低減させる方法。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記生育が、ppGpp合成活性を有するタンパク質をコードする遺伝子を過剰発現するように遺伝子操作された植物を生育させることである請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記生育が、ppGpp合成活性を有するタンパク質をコードする遺伝子を導入した形質転換植物を生育させることである請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記遺伝子が、RSHタンパク質をコードする遺伝子である請求項2または3に記載の方法。
【請求項5】
前記遺伝子が、以下の(a)~(c)の遺伝子の何れかである請求項2または3に記載の方法:
(a)配列番号2に記載のアミノ酸配列からなるタンパク質をコードする遺伝子、
(b)配列番号2に記載のアミノ酸配列に対して80%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなり、ppGpp合成活性を有するタンパク質をコードする遺伝子、および
(c)配列番号2に記載のアミノ酸配列において1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、ppGpp合成活性を有するタンパク質をコードする遺伝子。
【請求項6】
前記生育が、前記植物にppGppを過剰生産させる条件下で前記植物を生育させることである請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記植物が、環境に負の影響を及ぼす植物種である請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記植物が、外来種である請求項1に記載の方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、植物の拡散を低減させる方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
外来種の拡散防止は、外来種を持ち込まないことが基本である(非特許文献1)。しかし、グローバルに物や人が行き交う現代において、外来種が持ち込まれることを防ぐのは難しい。外来種が一度持ち込まれてしまうと、拡散防止のためには早期発見および早期駆除以外の対策はない。しかしながら、広大な自然環境の中で、環境に負荷を与える(すなわち、環境に負の影響を及ぼす)植物種を早期に発見することは難しく、拡散した後に、環境に負荷を与える植物種のみを駆除することは困難である。このため、外来種の有効的な拡散防止策が求められている。また、外来種に限らず、環境に負の影響を及ぼす植物体の数を調節する技術についても、環境保全の観点から求められている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
環境省,農林水産省,国土交通省,“外来種被害防止行動計画”,pp.25-27,2015.3.26,https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/actionplan/actionplan.pdf
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、植物の拡散を低減させる新規な方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一つの側面によると、ppGppを過剰生産するように植物を生育させることを含む、植物の拡散を低減させる方法が提供される。
【発明の効果】
【0006】
本発明によると、植物の拡散を低減させる新規な方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
ppGppの化学構造式を示す図。
シロイヌナズナの4種類のRSHタンパク質(すなわち、RSH1、RSH2、RSH3、CRSH)の一次構造を示す図。
土植えで50日間生育させた後に得られた植物体の生育状況を示す写真。
植物体から回収された種子の数を示すグラフ。
植物体から回収された種子の重さを示すグラフ。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、本発明の実施形態について説明する。以下に説明する実施形態は、上記側面をより具体化したものである。以下に記載する事項は、単独で又は複数を組み合わせて、上記側面に組み入れることができる。
【0009】
本発明者らは、シロイヌナズナの細胞にRSH3遺伝子を過剰発現するように導入し、得られた形質転換植物(以下、RSH3過剰発現体ともいう)を生育させたところ、植物体が生産する種子の量(具体的には、種子の数および種子の重量)が減少することを新たに見出し、本発明を完成させるに至った。すなわち、RSH3過剰発現体を生育させると、植物体から得られる種子の量が減少するため、植物の拡散を低減させることができる。
【0010】
RSH3遺伝子は、ppGpp(グアノシン4リン酸)の合成および分解を触媒する酵素をコードする遺伝子であり、RSH3過剰発現体では、葉緑体中のppGppが野生型株の4~5倍も多く蓄積していることが知られている。
(【0011】以降は省略されています)

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