TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025066392
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-23
出願番号
2023175939
出願日
2023-10-11
発明の名称
光線路特性解析装置
出願人
日本電信電話株式会社
,
国立大学法人横浜国立大学
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G01M
11/00 20060101AFI20250416BHJP(測定;試験)
要約
【課題】本開示は、光線路の損失分布を測定するための光線路特性解析装置において、BFSにばらつきがある被測定光線路においても空間分解能の向上を可能にすることを目的とする。
【解決手段】本開示は、被測定光線路の特定地点が含まれる第1の領域及び前記第1の領域のうちの前記特定地点を除く第2の領域を測定した複数のブリルアン散乱の測定結果を取得し、前記複数のブリルアン散乱の測定結果を用いて、前記特定地点での損失分布を算出する、線路特性解析装置である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
被測定光線路の特定地点が含まれる第1の領域及び前記第1の領域のうちの前記特定地点を除く第2の領域を測定した複数のブリルアン散乱の測定結果を取得し、
前記複数のブリルアン散乱の測定結果を用いて、前記特定地点での損失分布を算出する、
光線路特性解析装置。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
前記複数のブリルアン散乱の測定結果は、前記第1の領域及び前記第2の領域でのブリルアン利得であり、
前記第1の領域及び前記第2の領域でのブリルアン利得の差分を算出することで、前記特定地点での損失分布を算出する、
請求項1に記載の光線路特性解析装置。
【請求項3】
前記被測定光線路のブリルアン周波数シフトの距離方向の周波数変化量より広い帯域幅のポンプ光を生成可能な第1の光周波数変調部と、
前記ポンプ光をパルス化することで、ポンプ光パルスを生成する第1の光パルス化部と、
前記ポンプ光と周波数が異なるプローブ光を生成する第2の光周波数変調部と、
前記プローブ光をパルス化することで、プローブ光パルスを生成する第2の光パルス化部と、
前記第1及び第2の光パルス化部に対し、前記ポンプ光パルス及び前記プローブ光パルスを発生させるタイミングを制御することで、前記ポンプ光パルス及び前記プローブ光パルスが発生される時間差を制御するタイミング調整部と、
前記ポンプ光パルス及びプローブ光パルスを合波する光合波器と、
前記合波した光パルスが前記被測定光線路において反射された戻り光を受光して電気信号へ変換する光受信部と、
前記光受信部で得られた信号に基づいて前記被測定光線路のブリルアン利得を取得するブリルアン散乱信号解析部と、
パルス幅の異なる前記ポンプ光パルスで取得した前記第1の領域及び前記第2の領域でのブリルアン利得に基づいて、前記特定地点での損失分布を算出する差動パルス解析部と、
を備える請求項1に記載の光線路特性解析装置。
【請求項4】
前記第1の光パルス化部は、第1のパルス幅及び第2のパルス幅のポンプ光パルスを発生させ、
前記第1のパルス幅は前記第2のパルス幅よりも広く、
前記光受信部は、前記第1のパルス幅のポンプ光パルスが前記被測定光線路において反射された第1の戻り光、及び前記第2のパルス幅のポンプ光パルスが前記被測定光線路において反射された第2の戻り光を受光し、
前記ブリルアン散乱信号解析部は、前記第1の戻り光から得られた信号に基づいて前記第1の領域のブリルアン利得を取得し、前記第2の戻り光から得られた信号に基づいて前記第2の領域のブリルアン利得を取得する、
請求項3に記載の光線路特性解析装置。
【請求項5】
前記タイミング調整部は、
ブリルアン周波数シフトの生じる時間が前記第1のパルス幅のパルス持続時間のうちの後方に配置されるように、前記ポンプ光パルス及び前記プローブ光パルスの周波数差とブリルアン周波数シフトとが一致する時間を調整し、
前記第2のパルス幅のポンプ光パルス及びプローブ光の周波数差を、前記第1のパルス幅のパルス持続時間における前方の周波数差に一致させる、
請求項4に記載の光線路特性解析装置。
【請求項6】
前記被測定光線路は、前記光線路特性解析装置に接続されている基幹光ファイバ、前記基幹光ファイバに接続されている光スプリッタ、前記光スプリッタを用いて分岐された複数の分岐光ファイバ、を含み、
前記タイミング調整部は、前記分岐光ファイバの遠端で反射されたプローブ光パルスが当該分岐光ファイバ中でポンプ光パルスと衝突するように、前記ポンプ光パルス及び前記プローブ光パルスが発生する時間差を制御する、
請求項4に記載の光線路特性解析装置。
【請求項7】
光線路特性解析装置が実行する光線路特性解析方法であって、
被測定光線路の特定地点が含まれる第1の領域及び前記第1の領域のうちの前記特定地点を除く第2の領域を測定した複数のブリルアン散乱の測定結果を取得し、
前記複数のブリルアン散乱の測定結果を用いて、前記特定地点での損失分布を算出する、
光線路特性解析方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光線路の損失分布を測定するための光線路特性解析装置とその解析方法に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
FTTH(Fiber To The Home)の主流は、通信ビルからユーザ宅の間に光スプリッタが接続されているPON(Passive Optical Network)である。PONの構築時や保守時において、光線路の正常/異常の確認や光線路の故障を検出し、または故障位置を特定する技術が重要である。光スプリッタで分岐された分岐光ファイバの損失分布を個別に取得する方法として、遠端反射ブリルアン利得解析法(ERA-BOTDR:End reflection assisted Brillouin Optical Time Domain Reflectometry)が提案されている(例えば、非特許文献1参照。)。
【0003】
分岐光ファイバの測定においては、8分岐スプリッタ(以下、8SPと略記する場合がある。)などの大きな損失の先を測定できること、フィールドでのブリルアン周波数シフト(以下、BFSと略記する場合がある。)のばらつきを考慮せず測定できること、の両方が重要である。これを両立する方法として、Frequency Swept Pump Pulseを用いたERA-BOTDRが提案されている(例えば、非特許文献2参照。)。非特許文献2では、周波数掃引によるBFSの補償と、音響波のプリポンプ効果を利用する。
【0004】
しかし、Frequency Swept Pump Pulseでは8SPなどの大きな損失イベントの先にデッドゾーンが存在し、分岐光ファイバの損失イベントを正しく測定できない場合があった。空間分解能を向上させる手法として、差動ダブルパルスを用いた方法(非特許文献3)が提案されているが、BFSにばらつきがある被測定光線路ではポンプ光とプローブ光との周波数差を変更しながら測定しなければならない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6461746号公報(NTT)
【非特許文献】
【0006】
H. Takahashi, F. Ito, C. Kito, and K. Toge, “Individual loss distribution measurement in 32-branched PON using pulsed pump-probe Brillouin analysis,” Optics Express, vol. 21, no. 6, pp. 6739-6748 (2013).
H. Takahashi, K. Toge, C. Kito and T. Manabe, “Brillouin-based PON monitoring with efficient compensation of gain profile variation using frequency-swept pump pulse,” Journal of Lightwave Technology, vol. 35, no. 12, pp. 2358-2365 (2017).
W. Li, X. Bao, Y. Li, and L. Chen, “Differential pulse-width pair BOTDA for high spatial resolution sensing,” Optics Express,vol. 16, no. 26, pp. 21616-21625 (2008).
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本開示は、光線路の損失分布を測定するための光線路特性解析装置において、BFSにばらつきがある被測定光線路においても空間分解能の向上を可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の光線路特性解析装置は、本開示の光線路特性解析方法を実行する。
本開示の光線路特性解析方法では、本開示の光線路特性解析装置が、
被測定光線路の特定地点が含まれる第1の領域及び前記第1の領域のうちの前記特定地点を除く第2の領域を測定した複数のブリルアン散乱の測定結果を取得し、
前記複数のブリルアン散乱の測定結果を用いて、前記特定地点での損失分布を算出する。
【0009】
前記複数のブリルアン散乱の測定結果は、前記第1の領域及び前記第2の領域でのブリルアン利得であってもよい。この場合、光線路特性解析装置は、前記第1の領域及び前記第2の領域でのブリルアン利得の差分を算出することで、前記特定地点での損失分布を算出する。これにより、本開示は、クロストークの影響を除去した損失分布を得ることができる。
【0010】
本開示の光線路特性解析装置は、
前記被測定光線路のブリルアン周波数シフトの距離方向の周波数変化量より広い帯域幅のポンプ光を生成可能な第1の光周波数変調部と、
前記ポンプ光をパルス化することで、ポンプ光パルスを生成する第1の光パルス化部と、
前記ポンプ光と周波数が異なるプローブ光を生成する第2の光周波数変調部と、
前記プローブ光をパルス化することで、プローブ光パルスを生成する第2の光パルス化部と、
前記第1及び第2の光パルス化部に対し、前記ポンプ光パルス及び前記プローブ光パルスを発生させるタイミングを制御することで、前記ポンプ光パルス及び前記プローブ光パルスが発生される時間差を制御するタイミング調整部と、
前記ポンプ光パルス及びプローブ光パルスを合波する光合波器と、
前記合波した光パルスが前記被測定光線路において反射された戻り光を受光して電気信号へ変換する光受信部と、
前記光受信部で得られた信号に基づいて前記被測定光線路のブリルアン利得を取得するブリルアン散乱信号解析部と、
パルス幅の異なる前記ポンプ光パルスで取得した前記第1の領域及び前記第2の領域でのブリルアン利得に基づいて、前記特定地点での損失分布を算出する差動パルス解析部と、
を備えていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
日本電信電話株式会社
光モジュール
29日前
日本電信電話株式会社
網設計装置、網設計方法および網設計プログラム
29日前
西日本電信電話株式会社
ネットワークシステムおよびネットワーク接続方法
29日前
日本電信電話株式会社
基地局及び端末
29日前
東日本電信電話株式会社
ノイズ源推定装置、ノイズ源推定方法、及びノイズ源推定プログラム
9日前
日本電信電話株式会社
サーバ内データ転送装置、サーバ内データ転送方法およびプログラム
1か月前
株式会社豊田自動織機
産業車両
5日前
株式会社ミツトヨ
測定器
27日前
横浜ゴム株式会社
音響窓
今日
個人
センサーを備えた装置
2日前
株式会社国際電気
試験装置
12日前
日本精機株式会社
施工管理システム
2日前
大同特殊鋼株式会社
疵検出方法
27日前
株式会社東芝
センサ
1日前
株式会社CAST
センサ固定治具
5日前
株式会社田中設備
報知装置
6日前
日本装置開発株式会社
X線検査装置
15日前
タカノ株式会社
試料分析装置
27日前
株式会社熊平製作所
刃物類判別装置
5日前
タカノ株式会社
試料分析装置
27日前
オムロン株式会社
スイッチング装置
12日前
WOTA株式会社
液位検出システム
12日前
個人
ヨウ素滴定を用いたアミノ酸の定量方法
9日前
JNC株式会社
トランジスタ型センサ
27日前
JNC株式会社
トランジスタ型センサ
27日前
TDK株式会社
磁気検出システム
12日前
已久工業股ふん有限公司
空気圧縮機構造
1日前
ウシオ電機株式会社
光学測定装置
27日前
トヨタ自動車株式会社
表面傷の検査方法
今日
コニカミノルタ株式会社
光学特性測定装置
5日前
ミネベアミツミ株式会社
角度センサ
9日前
株式会社 ミックウェア
端末装置及びプログラム
7日前
テックス理研株式会社
外周検査装置
20日前
ミネベアミツミ株式会社
角度センサ
9日前
新明和工業株式会社
ダンプカー
5日前
株式会社東芝
センサ及び電子装置
5日前
続きを見る
他の特許を見る