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公開番号2024148538
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-18
出願番号2023061744
出願日2023-04-05
発明の名称作業車両
出願人井関農機株式会社
代理人弁理士法人藤本パートナーズ
主分類B60L 3/00 20190101AFI20241010BHJP(車両一般)
要約【課題】バッテリ駆動型の作業車両において、バッテリ切れを適切に防止して、作業効率を向上できる作業車両を提供する。
【解決手段】バッテリからの電力供給により走行機構及び作業機を駆動する作業車両であって、走行輪を駆動する走行モータと、作業機を駆動する作業機モータと、走行モータ及び作業機モータの駆動を制御するコントローラと、バッテリの充電率を表示する表示部とを備え、運転モードにおいては正味のバッテリ残量が、第1の下限値を下回る場合、表示充電率を0とし、第1の上限値を上回る場合、100とするように構成され、充電モードにおいては正味のバッテリ残量が、第2の下限値を下回る場合、表示充電率を0とし、第2の上限値を上回る場合、100とするように構成され、第1の下限値は第2の下限値よりも大であり、かつ、第1の上限値は第2の上限値よりも小であることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
バッテリからの電力供給により走行機構及び作業機を駆動する作業車両であって、
前記走行輪を駆動する走行モータと、前記作業機を駆動する作業機モータと、前記走行モータ及び前記作業機モータの駆動を制御するコントローラと、前記バッテリの充電率を表示する表示部とを備え、
前記コントローラは、前記バッテリの正味の充電率を算出する充電率算出部と、前記充電率算出部によって算出された前記正味の充電率から、前記表示部に表示する表示充電率を計算する表示充電率計算部を備え、
前記表示充電率計算部は、前記正味の充電率から正味のバッテリ残量を算出するよう構成され、さらに、運転を行うときのモードである運転モード時の表示充電率を計算する運転モード用表示充電率計算手段と、前記バッテリに充電を行うときのモードである充電モード時の表示充電率を計算する充電モード用表示充電率計算手段とを備え、
前記運転モード用表示充電率計算手段は、算出された正味のバッテリ残量が、第1の下限値を下回る場合、表示充電率を0とし、第1の上限値を上回る場合、100とするように構成され、
前記充電モード用表示充電率計算手段は、算出された正味のバッテリ残量が、第2の下限値を下回る場合、表示充電率を0とし、第2の上限値を上回る場合、100とするように構成され、
前記第1の下限値は、前記第2の下限値よりも大なる所定値が設定され、かつ、前記第1の上限値は、前記第2の上限値よりも小なる所定値が設定されたことを特徴とする作業車両。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
前記充電モード用表示充電率計算手段及び前記充電モード用表示充電率計算手段は、それぞれ、異なる計算式により、前記表示充電率を計算するよう構成されたことを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
【請求項3】
前記バッテリは、前記作業車両の走行車体のフロア下部に配され、
前記バッテリの前部には、前輪用走行モータドライバが配線接続され、さらに前記前輪用走行モータドライバに、前輪を駆動する前輪走行モータが配線接続されており、また、前記バッテリの後部には、後輪用走行モータドライバが配線接続され、前記後輪用走行モータドライバに、後輪を駆動する後輪走行モータが配線接続され、
さらに、前記バッテリと、前記前輪用走行モータドライバ及び前記後輪用走行モータドライバとの配線距離は、前記前輪用走行モータドライバと前記前輪走行モータ、前記後輪用走行モータドライバと前記後輪走行モータの配線距離よりも短く設けられたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の作業車両。
【請求項4】
前記作業機が芝刈り機であり、前記芝刈り機によって刈り取られた芝等を貯留する集草容器と、前記集草容器に貯留した芝等が上限に達すると満量を検知する満量検知センサとをさらに備え、
前記コントローラは、前記満量検知センサが満量を検知すると、作業開始から前記満量検知センサが満量を検知するまでのバッテリ消費量を算出し、現在のバッテリ残量を、算出したバッテリ消費量で除算することにより、作業可能回数を算出し、前記作業可能回数を表示部に表示するよう構成されたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の作業車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、走行用モータや作業機用モータに電源供給可能なバッテリシステムを搭載し、芝刈取り等の作業を行う作業車両に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、作業車両の後部にバッテリを搭載して、バッテリの電力を電動機に供給して、電動機の出力回転を後輪や作業車両の前部に昇降自在に支持された芝等の刈取りを行う作業機に伝動して駆動する、バッテリ駆動型の作業車両が開示されている。
【0003】
また、特許文献2には、ユーザが、車両に搭載されたバッテリ残量を正確に把握するため、バッテリ残量を表示する表示部に、複数のセグメント(表示要素)を設けて、該セグメントの点灯数により、バッテリ残量をユーザに報知する技術が開示されている。さらに、充電モードに応じて、セグメント自体の表示数を変更する技術が開示されており、これにより、ユーザがバッテリ残量を感覚的に認識することができるものとなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-156340号公報
特開2013-180691号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、バッテリ駆動型の作業車両の場合、作業車両を走行させる走行モータの消費電力に対し、作業機を駆動する作業機モータの消費電力が上回る場合もあり、走行を主目的とする電動型車両よりもバッテリ残量が急激に低下しやすい。したがって、特許文献2に記載の技術のように、表示部にバッテリ残量を正確に表示すると、作業運転時、ユーザの予想よりもバッテリ残量が急激に低下し、バッテリ切れを起こして走行停止してしまうおそれが存在した。これにより、大幅な作業効率の低下を招く可能性があった。
【0006】
そこで、本発明は、バッテリ駆動型の作業車両において、このような問題を解消し、バッテリ切れを適切に防止して、作業効率を向上できる作業車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するため、第1の発明は、
バッテリからの電力供給により走行機構及び作業機を駆動する作業車両であって、
前記走行輪を駆動する走行モータと、前記作業機を駆動する作業機モータと、前記走行モータ及び前記作業機モータの駆動を制御するコントローラと、前記バッテリの充電率を表示する表示部とを備え、
前記コントローラは、前記バッテリの正味の充電率を算出する充電率算出部と、前記充電率算出部によって算出された前記正味の充電率から、前記表示部に表示する表示充電率を計算する表示充電率計算部を備え、
前記表示充電率計算部は、前記正味の充電率から正味のバッテリ残量を算出するよう構成され、さらに、運転を行うときのモードである運転モード時の表示充電率を計算する運転モード用表示充電率計算手段と、前記バッテリに充電を行うときのモードである充電モード時の表示充電率を計算する充電モード用表示充電率計算手段とを備え、
前記運転モード用表示充電率計算手段は、算出された正味のバッテリ残量が、第1の下限値を下回る場合、表示充電率を0とし、第1の上限値を上回る場合、100とするように構成され、
前記充電モード用表示充電率計算手段は、算出された正味のバッテリ残量が、第2の下限値を下回る場合、表示充電率を0とし、第2の上限値を上回る場合、100とするように構成され、
前記第1の下限値は、前記第2の下限値よりも大なる所定値が設定され、かつ、前記第1の上限値は、前記第2の上限値よりも小なる所定値が設定されたことを特徴とする作業車両を提供する。
【0008】
上記第1の発明によれば、バッテリは、充電時と放電時では、電位に対する残容量の度合いが異なる傾向にあり、作業機が作動し、より大きな電力を消耗している場合には、バッテリ残量の検出を誤りやすいが、上記構成により、精度良く検出することが可能となる。
【0009】
第2の発明は、上記第1の発明の構成に加え、
前記充電モード用表示充電率計算手段及び前記充電モード用表示充電率計算手段は、それぞれ、異なる計算式により、前記表示充電率を計算するよう構成されたことを特徴とする。
【0010】
上記第2の発明によれば、上記第1の発明の効果に加え、バッテリは、充電時と放電時では、電位に対する残容量の度合いが異なる傾向にあり、作業機が作動し、より大きな電力を消耗している場合には、バッテリ残量の検出に誤差が生じやすいが、充電モード用表示充電率計算手段c31及び充電モード用表示充電率計算手段は、それぞれ、異なる計算式により、表示充電率を計算するよう構成されたため、バッテリ残量の検出の誤差を修正することが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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