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公開番号2024146658
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023073955
出願日2023-04-28
発明の名称吐出器
出願人株式会社吉野工業所
代理人個人,個人
主分類B65D 47/34 20060101AFI20241004BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】 吐出ヘッドを押下させる操作レバー及び吐出ヘッドの押下を規制するストッパ部材に対する操作性を向上させた吐出器を創出することを課題とする。
【解決手段】装着キャップ11と、ポンプ機構20と、ステム22と、吐出ヘッド23と、操作レバー24とを備え、装着キャップ11は操作レバー24を回動可能に支持する支持部15が形成されると共に支持部15の外側に設けられたストッパ部材30を有し、ストッパ部材30は、操作主面31Aと、規制部33が設けられて操作主面31Aから延設されたアーム部32とを有し、支持部15にはアーム部32が挿通された状態でその回動を許容する貫通孔15bが形成され、ストッパ部材30を支持部15に接近させてロック状態としたときには規制部33が吐出ヘッド23の押し下げを規制し且つストッパ部材30を支持部15から離間させて非ロック状態としたときには規制部33による規制が解除される構成とする。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
容器本体(2)が装着される装着キャップ(11)と、前記容器本体(2)から内容液を汲み上げるポンプ機構(20)と、該ポンプ機構(20)に対して上下動可能に設けられたステム(22)と、該ステム(22)の上端に連結されると共に前記ステム(22)を通じて汲み上げられた内容液を吐出する吐出ヘッド(23)と、該吐出ヘッド(23)を押し下げて前記ポンプ機構(20)を駆動させる操作レバー(24)と、を備えた吐出器であって、
前記装着キャップ(11)には前記操作レバー(24)を回動可能に支持する支持部(15)が形成されると共に、前記装着キャップ(11)に対して回動可能に軸支されることにより前記支持部(15)の外側に接近及び離間可能に設けられたストッパ部材(30)を有しており、
該ストッパ部材(30)は、操作主面(31A)と、規制部(33)が設けられて前記操作主面(31A)から延設されたアーム部(32)とを有し、支持部(15)には前記アーム部(32)が挿通された状態でその回動を許容する貫通孔(15b)が形成されており、
前記ストッパ部材(30)を前記支持部(15)に接近させてロック状態としたときには前記規制部(33)が前記吐出ヘッド(23)の押し下げを規制し、且つ該ストッパ部材(30)を前記支持部(15)から離間させて非ロック状態としたときには前記規制部(33)による前記規制が解除されることを特徴とする吐出器。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
アーム部(32)に、前記貫通孔(15b)と係止することにより、前記ストッパ部材(30)を非ロック状態に設定する第1係止凸部(32a)及びロック状態に設定する第2係止凸部(32b)が設けられている請求項1記載の吐出器。
【請求項3】
アーム部(32)は、長孔(32A)と、該長孔(32A)に沿って形成された弾性変形可能な上縁部(32B)とを有して形成されており、第1係止凸部(32a)及び第2係止凸部(32b)が前記上縁部(32B)に形成されている請求項2記載の吐出器。
【請求項4】
ストッパ部材(30)の操作主面(31A)が、非ロック状態において指の保持を可能とする保持部とされる請求項1乃至3のいずれか一項に記載の吐出器。
【請求項5】
支持部(15)に、回動するストッパ部材(30)に設けられた規制部(33)と接触したときに音を発する音出しリブ(34)が設けられている請求項1又は2に記載の吐出器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、操作レバーの操作を規制するストッパ部材を備えた吐出器に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
操作レバー(トリガーレバー)を操作すると、それに連係して吐出ヘッド付きステムが押し下げられてポンプ機構が駆動され、内容液が容器本体からステムを通じて汲み上げられ、更に吐出ヘッドから吐出されるようにした吐出器において、操作レバーが誤操作されることによる内容液の液漏れ等を防止すべく、操作レバーをロックすると共にそのロック解除を行うストッパ部材を設けた構成が知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-98241公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記従来の吐出器では、ストッパ部材が小さく、しかも操作レバーと支持部との間の隠れた位置に設けられた構成であるため、そのロック及びロック解除を行う際の操作性(使用性)になお改善の余地があった。
【0005】
また従来の吐出器において内容液を吐出させるには、ロックを解除した後に操作レバーを回動可能に支持する支持部側を親指で抑えると共に、残り複数の指を使って操作レバーを握る操作を行うのが通常である。この際、支持部側では親指は保持固定されず、操作レバーを操作する度に親指が支持部に沿って摺動しやすい構成であることから、操作が安定せず、更には長時間使用し続けた場合には指に疲労が溜まりやすい(疲れやすい)という問題があった。
【0006】
本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく、吐出ヘッドを押下させる操作レバー及び吐出ヘッドの押下を規制するストッパ部材に対する操作性を向上させた吐出器を創出することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための手段のうち、本発明の第1の手段は、
容器本体が装着される装着キャップと、前記容器本体から内容液を汲み上げるポンプ機構と、該ポンプ機構に対して上下動可能に設けられたステムと、該ステムの上端に連結されると共に前記ステムを通じて汲み上げられた内容液を吐出する吐出ヘッドと、該吐出ヘッドを押し下げて前記ポンプ機構を駆動させる操作レバーと、を備えた吐出器であって、
前記装着キャップには前記操作レバーを回動可能に支持する支持部が形成されると共に、前記装着キャップに対して回動可能に軸支されることにより前記支持部の外側に接近及び離間可能に設けられたストッパ部材を有しており、
該ストッパ部材は、操作主面と、規制部が設けられて前記操作主面から延設されたアーム部とを有し、支持部には前記アーム部が挿通された状態でその回動を許容する貫通孔が形成されており、
前記ストッパ部材を前記支持部に接近させてロック状態としたときには前記規制部が前記吐出ヘッドの押し下げを規制し、且つ該ストッパ部材を前記支持部から離間させて非ロック状態としたときには前記規制部による前記規制が解除されることを特徴とする、と云うものである。
【0008】
本発明の第1の手段では、ストッパ部材を支持部の外側(後方)の位置に設けることにより、ストッパ部材を従来よりも大きな構成とすることが可能となるため、操作しやすいストッパ部材とすることができる。
【0009】
また本発明の第2の手段は、上記第1の手段に、アーム部に、前記貫通孔と係止することにより、前記ストッパ部材を非ロック状態に設定する第1係止凸部及びロック状態に設定する第2係止凸部が設けられている、との手段を加えたものである。
上記手段では、ストッパ部材を非ロック状態及びロック状態に保持固定することができるため、吐出器の操作性を向上させることができる。
【0010】
また本発明の第3の手段は、上記第2の手段に、アーム部は、長孔と、該長孔に沿って形成された弾性変形可能な上縁部とを有して形成されており、第1係止凸部及び第2係止凸部が前記上縁部に形成されている、との手段を加えたものである。
上記手段では、第1係止凸部及び第2係止凸部が貫通孔の内縁部を乗り越える度に上縁部が弾性変形するようになるため、ストッパ部材を時計回り方向及び反時計回り方向に回動させるという操作を行うだけで、容易に非ロック状態及びロック状態に設定することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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