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公開番号2024145838
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023058363
出願日2023-03-31
発明の名称提案装置、及び提案方法
出願人株式会社日立製作所
代理人弁理士法人一色国際特許事務所
主分類G06Q 50/10 20120101AFI20241004BHJP(計算;計数)
要約【課題】資源の循環を促進させるアクションの提案を行う。
【解決手段】資源に対する複数の処理の間の関係を示すデータであるルールデータを記憶
する記憶装置、及び、所定資源を処理する業務の情報である個別業務クレジットデータを
複数の業務について生成する個別業務クレジットデータ生成処理と、ルールデータと、生
成した個別業務クレジットデータとに基づき、複数の業務のうちいずれか複数の業務によ
り構成される業務のフローであって、所定資源を循環させる業務のフローである提案フロ
ーを生成する業務組み合わせ生成処理と、生成した提案フローを示す情報を出力装置に出
力する出力処理とを実行する演算装置を備える提案装置。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
資源に対する複数の処理の間の関係を示すデータであるルールデータを記憶する記憶装
置、及び、
所定資源を処理する業務の情報である個別業務クレジットデータを複数の業務について
生成する個別業務クレジットデータ生成処理と、
前記ルールデータと、前記生成した個別業務クレジットデータとに基づき、前記複数の
業務のうちいずれか複数の業務により構成される業務のフローであって、前記所定資源を
循環させる業務のフローである提案フローを生成する業務組み合わせ生成処理と、
前記生成した提案フローを示す情報を出力装置に出力する出力処理と
を実行する演算装置を備える提案装置。
続きを表示(約 2,300 文字)【請求項2】
前記記憶装置は、前記ルールデータとして、連続して行われる2つの処理における各処
理の前記資源の循環への寄与を示す選好度を記憶し、
前記業務組み合わせ生成処理において、前記選好度に基づき、前記所定資源の循環にお
ける処理の選好度が所定の寄与を超える提案フローを生成する、
請求項1に記載の提案装置。
【請求項3】
前記記憶装置は、前記ルールデータにおける選好度として、連続して行われる2つの処
理の実行地域が同一である場合の寄与を示す同一地域選好度を記憶し、
前記演算装置は、前記個別業務クレジットデータ生成処理において、前記個別業務クレ
ジットデータとして、前記処理が行われる地域のデータを含むデータを生成し、
前記業務組み合わせ生成処理において、前記同一地域選好度と、前記生成した前記処理
が行われる地域のデータとに基づき、前記所定資源の循環における処理の選好度が所定の
寄与を超える提案フローを生成する、
請求項2に記載の提案装置。
【請求項4】
前記記憶装置は、前記ルールデータにおける選好度として、連続して行われる2つの処
理の順序及び種類に対応づけた寄与を示す効果選好度を記憶し、
前記演算装置は、前記個別業務クレジットデータ生成処理において、前記個別業務クレ
ジットデータとして、前記処理の種類のデータを生成し、
前記業務組み合わせ生成処理において、前記効果選好度と、前記生成した前記処理の種
類のデータとに基づき、前記所定資源の循環における処理の選好度が所定の寄与を超える
提案フローを生成する、
請求項2に記載の提案装置。
【請求項5】
前記演算装置は、前記業務組み合わせ生成処理において、前記業務の実行による経済的
利益を示す情報を生成し、
前記出力処理において、前記生成した経済的利益を示す情報を出力する、
請求項1に記載の提案装置。
【請求項6】
前記演算装置は、前記個別業務クレジットデータ生成処理において、前記個別業務クレ
ジットデータとして、前記処理により処理される前記所定資源の量である貢献量のデータ
を前記複数の業務について生成し、
前記業務組み合わせ生成処理において、前記提案フローを生成するとともに、前記生成
した提案フローにより処理される前記所定資源の貢献量を、前記生成した各前記貢献量の
データに基づき算出し、
前記出力処理において、前記算出した貢献量を示す情報を出力する、
請求項1に記載の提案装置。
【請求項7】
前記演算装置は、前記業務組み合わせ生成処理において、
前記個別業務クレジットデータにおける前記処理の特徴を表すパラメータを算出し、算
出したパラメータに基づき、前記貢献量を補正する、
請求項6に記載の提案装置。
【請求項8】
前記記憶装置は、汚染物質に対する複数の処理の間の関係を示すデータであるルールデ
ータを記憶し、
前記演算装置は、
前記個別業務クレジットデータ生成処理において、所定の汚染物質を処理する業務の情
報である個別業務クレジットデータを複数の業務について生成し、
前記業務組み合わせ生成処理において、前記ルールデータと、前記生成した個別業務ク
レジットデータとに基づき、前記複数の業務のうちいずれか複数の業務により構成される
業務のフローであって、前記所定の汚染物質を循環させる業務のフローである提案フロー
を生成する、
請求項1に記載の提案装置。
【請求項9】
前記記憶装置は、窒素、リン、又はカリウムに対する複数の処理の間の関係を示すデー
タであるルールデータを記憶し、
前記演算装置は、
前記個別業務クレジットデータ生成処理において、窒素、リン、又はカリウムを処理す
る業務の情報である個別業務クレジットデータを複数の業務について生成し、
前記業務組み合わせ生成処理において、前記ルールデータと、前記生成した個別業務ク
レジットデータとに基づき、前記複数の業務のうちいずれか複数の業務により構成される
業務のフローであって、前記窒素、リン、又はカリウムを循環させる業務のフローである
提案フローを生成する、
請求項8に記載の提案装置。
【請求項10】
演算装置及び、資源に対する複数の処理の間の関係を示すデータであるルールデータを
記憶する記憶装置を備える情報処理装置による提案方法であって、前記演算装置が、
所定資源を処理する業務の情報である個別業務クレジットデータを複数の業務について
生成する個別業務クレジットデータ生成処理と、
前記ルールデータと、前記生成した個別業務クレジットデータとに基づき、前記複数の
業務のうちいずれか複数の業務により構成される業務のフローであって、前記所定資源を
循環させる業務のフローである提案フローを生成する業務組み合わせ生成処理と、
前記生成した提案フローを示す情報を出力装置に出力する出力処理と
を実行する提案方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、提案装置、及び提案方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
近年、ESG(Environment、Social、Governance)に対して積極的な企業に投資する
ESG投資が注目されている。一般的に、ESGに関する評価が高い企業は、事業の社会
的意義や持続可能性が高いと評価されるようになっているためである。また、投資家にと
っては、投資により社会貢献に寄与しているというアピールにもなる。
【0003】
ESG投資は、地球環境問題に対する対応となるような取引がその対象となりうる。典
型的な地球環境問題の一つはいわゆる地球温暖化問題である。そこで、ESG投資の対象
としてはカーボンクレジット取引が取り上げられる。例えば、特許文献1には、カーボン
クレジットの需要量を創出するための創出方法をカーボンクレジット創出者に割り当てる
ための技術として、カーボンクレジットの需要量を取得する需要量取得部と、カーボンク
レジットを創出するための複数の創出手法と複数の創出手法それぞれのカーボンクレジッ
トの創出能力とを関連付けて格納する手法データベース、及び1又は複数のカーボンクレ
ジット創出者と当該創出者それぞれが実現可能な創出手法とを関連付けて格納する創出者
データベースを参照して、上記需要量に相当するカーボンクレジットを創出するために要
する1又は複数の創出手法を、1又は複数の創出者それぞれが実現可能な範囲において割
り当てる手法割当部と、を備える情報処理装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第7138390号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、地球環境問題には、地球温暖化問題にも様々な重要な環境問題が存在し
、そのうちの一つに「生物地球化学的循環」がある。地球温暖化問題は、地球上の総量と
しての炭素量(二酸化炭素濃度)が主要な問題であるのに対して、生物地球化学的循環の
問題では、資源が偏在している(例えば、地球の一部の地域に偏在している)ことが主に
問題となる。
【0006】
したがって、生物地球化学的循環の問題に関して適切なESG投資を行うためには、単
に対象資源の総量を削減するという観点だけではなく、対象資源を効率よく循環させると
いう観点からの投資が重要となる。逆に、ESG投資の対象となるプロジェクトも、同様
の観点から構築されるべきである。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、資源の循環を促
進させるアクションの提案を行うことが可能な提案装置、及び提案方法を提供することに
ある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための本発明の一つは、資源に対する複数の処理の間の関係を示す
データであるルールデータを記憶する記憶装置、及び、所定資源を処理する業務の情報で
ある個別業務クレジットデータを複数の業務について生成する個別業務クレジットデータ
生成処理と、前記ルールデータと、前記生成した個別業務クレジットデータとに基づき、
前記複数の業務のうちいずれか複数の業務により構成される業務のフローであって、前記
所定資源を循環させる業務のフローである提案フローを生成する業務組み合わせ生成処理
と、前記生成した提案フローを示す情報を出力装置に出力する出力処理とを実行する演算
装置を備える提案装置である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、資源の循環を促進させるアクションの提案を行うことができる。
上記した以外の構成及び効果等は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施形態に係る提案システムの構成の一例を示す図である。
選好度ルールデータの一例を示す図である。
提案システムにおける各情報処理装置が備えるハードウェア構成の一例を示す図である。
提案システムで行われる提案支援処理の概要を説明するフロー図である。
個別プロジェクトクレジットデータ生成処理の詳細を説明するフロー図である。
個別プロジェクトクレジットデータの一例を示す図である。
個別プロジェクト間選好度算出処理の詳細を説明するフロー図である。
選好度表データの一例を示す図である。
プロジェクト組合せ生成処理の詳細を説明するフロー図である。
投資提案画面の一例を示す図である。
投資提案画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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