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公開番号2024145357
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023057671
出願日2023-03-31
発明の名称燃料電池スタック
出願人本田技研工業株式会社
代理人個人,個人
主分類H01M 8/2465 20160101AFI20241004BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】燃料電池スタックを安価に構成する。
【解決手段】燃料電池スタック100のセパレータ3は、それぞれ凹凸状に形成された前プレート32と後プレート33とを有し、凹部側の端面32b,33a同士を当接した状態で一体に接合して形成される。積層方向端部のセパレータ3Aとターミナルプレート4との間には、中間部材7A,7Bが介装される。中間部材7Aは、凹部側の端面33aがターミナルプレート4に当接された後プレート33により構成され、中間部材7Bは、凹部側の端面32bがターミナルプレート4に当接された前プレート32により構成される。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
電解質膜と電極との接合体を含む構造体と、セパレータとを、所定方向に交互に積層して構成され、複数の構造体と複数のセパレータとを有するセル積層体と、
前記セル積層体の前記所定方向における外側に配置されたターミナルプレートと、
前記セル積層体と前記ターミナルプレートとの間に介装された中間部材と、を備え、
前記セパレータは、それぞれ凹凸状に形成された第1プレートと第2プレートとを有するとともに、前記第1プレートの凸部が前記第2プレートの反対方向を向き、かつ、前記第2プレートの凸部が前記第1プレートの反対方向を向くように前記第1プレートに対し前記第2プレートを反転し、前記第1プレートの凹部側の端面である第1端面と前記第2プレートの凹部側の端面である第2端面とを互いに当接した状態で、前記第1プレートと前記第2プレートとが一体に接合して構成され、
前記複数のセパレータのうち、前記所定方向の端部に配置されるセパレータは、前記第1プレートの凸部が前記ターミナルプレートに向けて突出する端部セパレータであり、
前記中間部材は、前記第2端面が前記ターミナルプレートに当接された前記第2プレートにより構成されることを特徴とする燃料電池スタック。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
請求項1に記載の燃料電池スタックにおいて、
前記セパレータおよび前記ターミナルプレートはそれぞれ金属により構成され、
前記第2端面は前記ターミナルプレートに溶接されていることを特徴とする燃料電池スタック。
【請求項3】
請求項1または2に記載の燃料電池スタックにおいて、
前記構造体は、前記接合体と、前記接合体の周縁部を支持する支持プレートと、を有し、
前記第1プレートの凸部および前記第2プレートの凸部はいずれも、前記接合体に向けて突設された内側凸部と、前記内側凸部の外側に設けられ、前記支持プレートに向けて突設された外側凸部と、を有することを特徴とする燃料電池スタック。
【請求項4】
請求項3に記載の燃料電池スタックにおいて、
前記支持プレートの前記所定方向における厚さは、前記接合体の前記所定方向における厚さよりも薄く、
前記外側凸部の先端部と前記支持プレートとの間に、シール部が設けられることを特徴とする燃料電池スタック。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電解質膜と電極との接合体を含む構造体と、セパレータとを、交互に積層して構成された燃料電池スタックに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、より多くの人が手ごろで信頼でき、持続可能かつ先進的なエネルギへのアクセスを確保できるようにするため、エネルギの効率化に貢献する燃料電池に関する技術開発が行われている。この種の燃料電池に用いられる燃料電池スタックに関する技術として、従来、積層方向端部に配置された端部セパレータと、端部セパレータの積層方向外側に配置されたターミナルプレートとの間に、波形状の断熱プレートを介在するようにした燃料電池スタックが知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1記載の断熱プレートには、端部セパレータの凸部に交差する方向に延在するような複数の凸部が設けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4351431号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1記載の燃料電池スタックにおいては、断熱プレートを別途準備する必要があり、コストの増加を招く。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様である燃料電池スタックは、電解質膜と電極との接合体を含む構造体と、セパレータとを、所定方向に交互に積層して構成され、複数の構造体と複数のセパレータとを有するセル積層体と、セル積層体の所定方向における外側に配置されたターミナルプレートと、セル積層体とターミナルプレートとの間に介装された中間部材と、を備える。セパレータは、それぞれ凹凸状に形成された第1プレートと第2プレートとを有するとともに、第1プレートの凸部が第2プレートの反対方向を向き、かつ、第2プレートの凸部が第1プレートの反対方向を向くように第1プレートに対し第2プレートを反転し、第1プレートの凹部側の端面である第1端面と第2プレートの凹部側の端面である第2端面とを互いに当接した状態で、第1プレートと第2プレートとが一体に接合して構成される。複数のセパレータのうち、所定方向の端部に配置されるセパレータは、第1プレートの凸部がターミナルプレートに向けて突出する端部セパレータであり、中間部材は、第2端面がターミナルプレートに当接された第2プレートにより構成される。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、燃料電池スタックを安価に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の実施形態に係る燃料電池スタックの全体構成を概略的に示す斜視図。
図1の燃料電池スタックに含まれる電極アッセンブリの概略構成を示す斜視図。
図1の燃料電池スタックに含まれるセパレータの正面図。
図3のIV-IV線に沿った断面図。
本発明の参考例としての燃料電池スタックの要部構成を示す断面図。
本発明の実施形態に係る燃料電池スタックの要部構成を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図1~図6を参照して本発明の実施形態について説明する。本発明の実施形態に係る燃料電池スタックは、燃料電池の構成要素である。燃料電池は、例えば車両に搭載され、車両駆動用の電力を発生することができる。燃料電池スタックは、航空機や船舶等の車両以外の移動体、ロボットの他、各種産業機械に搭載することもできる。
【0009】
まず、燃料電池スタックの全体構成を概略的に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る燃料電池スタック100の全体構成を概略的に示す斜視図である。以下では、便宜上、図示のように互いに直交する三軸方向を、前後方向、左右方向および上下方向と定義し、この定義に従い各部の構成を説明する。これらの方向は、車両の前後方向、左右方向および上下方向と同一であるとは限らない。例えば図1の前後方向は、車両の前後方向であってもよく、左右方向であってもよく、上下方向であってもよい。
【0010】
図1に示すように、燃料電池スタック100は、複数の発電セル1を前後方向に積層して構成されたセル積層体101と、セル積層体101の前後両端部に配置されたエンドユニット102とを有し、全体が略直方体形状を呈する。セル積層体101の左右方向の長さは、上下方向の長さよりも長い。図1には、便宜上、単一の発電セル1が示される。発電セル1は、電解質膜と電極とを含む接合体を有する電極アッセンブリ2と、電極アッセンブリ2の前後両側に配置され、電極アッセンブリ2を挟持するセパレータ3,3と、を有する。電極アッセンブリ2とセパレータ3とは、前後方向に交互に配置される。したがって、互いに隣接して配置された前後一対の発電セル(前側発電セル1、後側発電セル1)において、前側発電セル1の後側のセパレータ3が、後側発電セル1の前側のセパレータ3になる。
(【0011】以降は省略されています)

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