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公開番号2024144944
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023057134
出願日2023-03-31
発明の名称分光光度計
出願人株式会社島津製作所
代理人個人
主分類G01J 3/36 20060101AFI20241004BHJP(測定;試験)
要約【課題】高次回折光による測定精度の悪化を防止しつつ受光器と窓板との間での光の多重反射の影響を排除する。
【解決手段】試料へ照射すべき光を発する光源(2)と、前記試料からの光を波長ごとに分光する分光素子(12)と、前記分光素子(12)により分光された各波長の光をそれぞれ検出するための受光素子が配列された受光器(14)と、を備え、前記受光器(14)の表面に前記分光素子からの高次回折光を遮光するフィルタ層(16)が直接的に接している。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
試料へ照射すべき光を発する光源と、
前記試料からの光を波長ごとに分光する分光素子と、
前記分光素子により分光された各波長の光をそれぞれ検出するための受光素子が配列された受光器と、を備え、
前記受光器の表面に前記分光素子からの高次回折光を遮光するフィルタ層が直接的に接している、分光光度計。
続きを表示(約 110 文字)【請求項2】
前記フィルタ層は前記受光器の表面に蒸着されている、請求項1に記載の分光光度計。
【請求項3】
前記フィルタ層は前記受光器の表面形状を反映した形状の表面を有する、請求項1に記載の分光光度計。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体クロマトグラフなどの分析装置で検出器として使用される分光光度計に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
液体クロマトグラフなどの分析装置の検出器として分光光度計がある。分光光度計の中には、リアルタイムでサンプルのスペクトル情報を取得することができる装置もある(特許文献1参照)。そのような分光光度計は、光源からの光を試料に照射し、試料の透過光又は散乱光を回折格子、プリズムなどの分光素子で波長ごとに分光し、分光された各波長の光をフォトダイオードアレイ(PDA)、荷電結合デバイス(CCD)などの受光器で検出することで、波長ごとの強度分布(波長スペクトル)を測定する。
【0003】
上記の分光光度計では、受光器に設けられている複数の受光素子のそれぞれに所定の波長の光が入射するように調整されるが、分光素子として回折格子を使用する場合、測定波長範囲によっては回折格子で生じたある波長の高次回折光が他の波長を受光すべき受光素子に入射して測定精度を悪化させるという問題がある。そのため、高次回折光を遮光するフィルタが表面に設けられた石英ガラス製の窓板を分光素子と受光器との間に配置するという対応が一般的に採られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2018/193572号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
フィルタが表面に設けられた石英ガラス製の窓板を分光素子と受光器との間に配置すると、受光器と窓板との間で多重反射を起こし、本来入射すべき受光素子とは別の受光素子に入射して測定精度が悪化するという問題がある。
【0006】
そのため、国際公開第2018/193572号では、特定波長範囲(200nm~300nm)の光を受光する受光素子と窓板との間で多重反射した光が隣接する受光素子に再入射しないように分光素子と受光器との位置関係を調整することが提案されている。これにより、特定波長範囲内においては、受光素子と窓板との間の多重反射の影響が抑制される。しかし、そのように分光素子と受光器との位置関係を調整しても、特定波長範囲以外の波長範囲では多重反射の影響を受ける。さらに、特定波長範囲内においても、受光素子の表面で広角に散乱される成分が存在し、そのような散乱成分が窓板で再反射して測定精度に悪影響を与えることがわかった。
【0007】
そこで本発明は、高次回折光による測定精度の悪化を防止しつつ受光器と窓板との間での光の多重反射の影響を排除することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る分光光度計は、試料へ照射すべき光を発する光源と、前記試料からの光を波長ごとに分光する分光素子と、前記分光素子により分光された各波長の光をそれぞれ検出するための受光素子が配列された受光器と、を備え、前記受光器の表面に前記分光素子からの高次回折光を遮光するフィルタ層が直接的に接している。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る分光光度計によれば、受光器の表面に分光素子からの高次回折光を遮光するフィルタ層が直接的に接しているので、高次回折光による測定精度の悪化を防止することができるとともに、石英ガラス製の窓板を分光素子と受光器との間に配置する必要がなくなり、受光器と窓板との間での光の多重反射が生じなくなる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
分光光度計の一実施例を示す概略構成図である。
同実施例のフィルタ層の構造の一例を説明するための受光器の側面図である。
同実施例のフィルタ層の構造の他の例を説明するための受光器の側面図である。
フィルタ層の表面形状の一例を説明するための断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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