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公開番号2024144072
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023209078
出願日2023-12-12
発明の名称基準電圧回路
出願人エイブリック株式会社
代理人
主分類G05F 3/18 20060101AFI20241003BHJP(制御;調整)
要約【課題】基準電圧の温度依存性を小さくすることが可能な基準電圧回路を提供する。
【解決手段】基準電圧回路100は、カソードが第1ノードを介して正の温度係数を有する定電流源103に接続され、アノードが接地点に接続されたツェナーダイオードZDと、一端が第1ノードに接続された負の温度係数を有する第1抵抗31と、一端が第1抵抗31の他端に接続された負の温度係数を有する第2抵抗32と、アノードが第2ノードを介して第2抵抗32の他端に接続され、カソードが接地点に接続された第1ダイオードD1と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
カソードが第1ノードを介して正の温度係数を有する定電流源に接続され、アノードが接地点に接続されたツェナーダイオードと、
一端が前記第1ノードに接続された負の温度係数を有する第1抵抗と、
一端が前記第1抵抗の他端に接続された負の温度係数を有する第2抵抗と、
アノードが第2ノードを介して前記第2抵抗の他端に接続され、カソードが接地点に接続された第1ダイオードと、
を備えることを特徴とする基準電圧回路。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記定電流源は、
定電圧を出力する定電圧源と、
非反転入力端子が前記定電圧源に接続された誤差増幅回路と、
ドレインが電源端子に接続され、ゲートが前記誤差増幅回路の出力端子に接続され、ソースが前記誤差増幅回路の反転入力端子に接続されたnチャネル型のトランジスタと、
前記トランジスタのソースに接続された第3抵抗と、を備え、
前記定電圧源が正の温度係数を有するか、前記第3抵抗が負の温度係数を有するか、のいずれか、又は両方を特徴とする請求項1に記載の基準電圧回路。
【請求項3】
前記第2ノードに接続され、前記第1ダイオードのアノード電圧に対応した制御電流を生成し、前記定電流源に対して当該制御電流に対応する基準電流を前記第1ダイオードに供給させる電流制御回路と、
を備える請求項1に記載の基準電圧回路。
【請求項4】
カソードが第1ノードを介して正の温度係数を有する定電流源に接続され、アノードが接地点に接続されたツェナーダイオードと、
一端が前記第1ノードに接続された第1抵抗と、
一端が前記第1抵抗の他端に接続された第2抵抗と、
アノードが第2ノードを介して前記第2抵抗の他端に接続され、カソードが接地点に接続された第1ダイオードと、
前記第2ノードに接続され、前記第1ダイオードのアノード電圧に対応した制御電流を生成し、前記定電流源に対して当該制御電流に対応する基準電流を前記第1ダイオードに供給させる電流制御回路と、
前記第1ノードと第2ノードとの間に接続された負の温度係数を有する第3抵抗と、
を備える基準電圧回路。
【請求項5】
カソードが第1ノードを介して正の温度係数を有する定電流源に接続され、アノードが接地点に接続されたツェナーダイオードと、
一端が前記第1ノードに接続された第1抵抗と、
一端が前記第1抵抗の他端に接続された第2抵抗と、
アノードが第2ノードを介して前記第2抵抗の他端に接続され、カソードが接地点に接続された第1ダイオードと、
前記第2ノードに接続され、前記第1ダイオードのアノード電圧に対応した制御電流を生成し、前記定電流源に対して当該制御電流に対応する基準電流を前記第1ダイオードに供給させる電流制御回路と、
前記第1ダイオードと並列に接続された負の温度係数を有する第2定電流源と、
を備える基準電圧回路。
【請求項6】
前記定電流源が、前記制御電流を入力電流とし、前記基準電流を出力電流とするカレントミラー回路を備え、
前記電流制御回路が、前記アノード電圧を前記制御電流に変換するV/I変換素子を備える
請求項3から5のいずれか1項に記載の基準電圧回路。
【請求項7】
前記電流制御回路が、
非反転入力端子が前記第2ノードに接続され、反転入力端子が前記V/I変換素子の一端に接続された誤差増幅回路と、
ドレインが前記カレントミラー回路の入力端子に接続され、ゲートが前記誤差増幅回路の出力端子に接続され、ソースが前記V/I変換素子の一端に接続された、nチャネル型の第1トランジスタと、
を備える請求項6に記載の基準電圧回路。
【請求項8】
前記V/I変換素子が、
前記第1ダイオードと同様の特性を有する第2ダイオードを備える
請求項6に記載の基準電圧回路。
【請求項9】
前記V/I変換素子が、
第2ダイオードと、第4抵抗と、第5抵抗及び第3ダイオードが直列に接続された直列回路と、のいずれか、又は組合せが並列に接続されている
請求項6に記載の基準電圧回路。
【請求項10】
前記定電流源が、ソースが電源に接続され、ドレインが前記第1ノードに接続されたpチャネル型の第2トランジスタであり、
前記電流制御回路が、
前記制御電流に対応した前記基準電流を前記第2トランジスタが流すように制御する
請求項3から5のいずれか1項に記載の基準電圧回路。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、基準電圧回路に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、基準電圧回路は、所定の電圧と閾値電圧とを比較する比較器に対して、この閾値電圧となる基準電圧を生成する回路として、電子回路に幅広く用いられる。この基準電圧回路には、簡易な構成で基準電圧が生成できるため、ツェナーダイオード、ダイオード及び抵抗を備えた構成が用いられる(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図9に示す基準電圧回路900は、定電流源903の出力端子と接地点との間に、ツェナーダイオード904と、抵抗907、906及びダイオード905の直列接続とが並列に接続されている。また、ツェナーダイオード904が逆方向に、ダイオード905が順方向に接続されている。これにより、基準電圧回路900は、抵抗907及び906の接続点から、基準電圧となる出力電圧Voutを出力する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭49-128250号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
基準電圧回路900において、出力電圧Voutは(A1)式により表される。
【0006】
Vout=(R906*VZ+R907*VD)/(R906+R907)…(A1)
上記(A1)式において、VZはツェナーダイオード904のカソードの電圧、VDはダイオード905のアノードの電圧、R906及びR907は抵抗906、907それぞれの抵抗値である。
【0007】
ここで、図3に示すように、電圧VZは、正の1次温度係数+「下に凸の湾曲」の2次温度係数を有し、電圧VDは、負の1次温度係数+「上に凸の湾曲」の2次温度係数を有する。基準電圧回路900の出力電圧Voutが1次温度係数を有さない(1次温度係数が「0」となる)ようにするため、以下の(A2)式を満足するように抵抗906及び907の抵抗値R906、R907を設定する。
【0008】
R906*(dVZ/dT)+R907*(dVD/dT)=0 …(A2)
上記(A2)式において、(dVZ/dT)は単位あたりの温度変化による電圧VZの変化量を示し、正の1次温度係数を有している。また、(dVD/dT)は単位あたりの温度変化による電圧VDの変化量を示し、負の1次温度係数を有している。
【0009】
実際の1次温度係数の補正の際には、ICの動作保証温度の最低温度と最高温度の2点において電圧VZと電圧VDのそれぞれについて電圧測定を行い、最低温度と最高温度の2点間を結ぶ直線の傾きを電圧VZと電圧VDのそれぞれの1次温度係数として上記(A2)式から抵抗906及び907の抵抗値R906、R907を求めることが多い。
【0010】
しかしながら、この方法では1次温度係数しか補正できないため、2次温度係数で表される湾曲成分はそのまま残って足し合わされる。そのため、抵抗906及び907の抵抗値R906、R907の設定のみで2次温度係数を含めた温度に対する依存性を「0」にすることは現実には難しい。
(【0011】以降は省略されています)

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