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公開番号
2024143234
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-11
出願番号
2023055803
出願日
2023-03-30
発明の名称
画像形成装置
出願人
三菱ケミカル株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
G03G
5/147 20060101AFI20241003BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】電子写真感光体及びトナーを有する画像形成装置に関して、フィルミングの発生を抑制し、さらにはクリーニング性や画像品質(画像濃度及び画像定着性)も良好となる、新たな画像形成装置を提供する。
【解決手段】電子写真感光体及びトナーと、前記電子写真感光体を帯電させる帯電手段、帯電した前記電子写真感光体に対し像露光を行い静電潜像を形成する像露光手段、前記静電潜像を前記トナーで現像する現像手段、及び前記トナーを前記電子写真感光体から被転写体に転写する転写手段とを有する画像形成装置であって、前記電子写真感光体が、導電性支持体上に少なくとも感光層と保護層とを順次備え、前記保護層が、連鎖重合性官能基を有する電荷輸送物質の硬化物を含有し、前記電子写真感光体のマルテンス硬度が260N/mm
2
以上であり、前記トナー中の珪素含有量がICP発光分析法によるSiO
2
換算量で3.0質量%以上である、画像形成装置。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
電子写真感光体及びトナーと、前記電子写真感光体を帯電させる帯電手段、帯電した前記電子写真感光体に対し像露光を行い静電潜像を形成する像露光手段、前記静電潜像を前記トナーで現像する現像手段、及び前記トナーを前記電子写真感光体から被転写体に転写する転写手段とを有する画像形成装置であって、
前記電子写真感光体が、導電性支持体上に少なくとも感光層と保護層とを順次備え、
前記保護層が、連鎖重合性官能基を有する電荷輸送物質の硬化物を含有し、
前記電子写真感光体のマルテンス硬度が260N/mm
2
以上であり、
前記トナー中の珪素含有量がICP発光分析法によるSiO
2
換算量で3.0質量%以上である、画像形成装置。
続きを表示(約 310 文字)
【請求項2】
前記トナーの円形度が0.95以上である、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記トナーの軟化点が90℃以上120℃以下である、請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記トナーが結着樹脂を含有し、前記結着樹脂がスチレンアクリル樹脂及び/又はポリエステル樹脂を含む、請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記連鎖重合性官能基を有する電荷輸送物質が2官能以上である、請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記保護層がさらに硬化性化合物の硬化物を含有する、請求項1又は2に記載の画像形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真感光体及びトナーと、前記電子写真感光体を帯電させる帯電手段、帯電した前記電子写真感光体に対し像露光を行い静電潜像を形成する像露光手段、前記静電潜像を前記トナーで現像する現像手段、及び前記トナーを前記電子写真感光体から被転写体に転写する転写手段とを有する画像形成装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
プリンター及び複写機などでは、帯電した有機系感光体(OPC)ドラムに光を照射すると、その部分が除電されて静電潜像が生じ、静電潜像に静電荷像現像用トナー(以下、「トナー」と略記する)が付着することにより画像を得ることができる。
【0003】
このような電子写真技術を利用した機器において、感光体は基幹部材である。この種の有機系感光体は、材料選択の余地が大きく、感光体の特性を制御し易いことから、負電荷の発生と移動の機能を別々の化合物に分担させる“機能分離型の感光体”が主流となってきている。例えば、電荷発生物質(CGM)と電荷輸送物質(CTM)を同一層中に有する単層型の電子写真感光体(以下、単層型感光体という)と、電荷発生物質(CGM)を含有する電荷発生層と電荷輸送物質(CTM)を含有する電荷輸送層を積層してなる積層型の電子写真感光体(以下、積層型感光体という)とが知られている。また、感光体の帯電方式としては、感光体表面を負電荷に帯電させる負帯電方式と、感光体表面を正電荷に帯電させる正帯電方式を挙げることができる。現在実用化されている感光体の層構成と帯電方式の組み合わせとしては、“負帯電積層型感光体”と、“正帯電単層型感光体”とを挙げることができる。
【0004】
いずれの感光体においても、コロナ放電方式や接触方式で感光体表面を帯電させた後、感光体を露光して表面電荷を中和することで、周囲表面との電位差による静電潜像を形成する。その後、トナーを感光体表面に接触させて、静電潜像に対応するトナー像を形成し、これを紙などに転写・加熱溶融定着させることでプリントが完成する。
【0005】
上述のように、電子写真感光体は、導電性支持体上に感光層を形成したものが基本構成であるが、耐摩耗性等の改良目的で、感光層上に硬化樹脂層等の保護層を設けることも行われている。
感光体表面の機械的強度ないし耐摩耗性を改良する技術としては、感光体の最表層に結着樹脂として連鎖重合性官能基を有する化合物を含有する層を形成し、これに熱や光、放射線などのエネルギーを与えることで重合させて硬化樹脂層を形成した感光体が開示されている(例えば特許文献1、2を参照)。
【0006】
一方、トナーについては、近年、電子写真複写機、プリンタ等に求められる省電力化と高寿命のための耐刷性、更に保管環境耐性の両立、進化が益々求められている。
耐刷性は、連続した印字等トナー粒子に負荷のかかる状況でもトナーが劣化せず、高品質の画像を供給し続ける能力であり、保管環境耐性とは、輸送中や倉庫等に保管中に温湿度変化があってもトナー性能を維持する性能のことである。
また、省電力化のためには、低い温度で定着可能な低温定着用結着樹脂が必須であるが、低温定着用結着樹脂を用いたトナーは、現像手段内での撹拌等のストレスにより劣化し易く、保管中の温湿度変化でも劣化し易い。そのため、保管環境耐性を維持しながら、トナーのライフ初期からライフエンドまで高画質を保つことは難しい。
【0007】
保管中の温湿度変化やトナーライフにおける画質劣化の原因としては、外添剤のトナー母粒子内部への埋没や遊離、離型剤成分のブリードアウト等により、トナーの摩擦帯電性や粉体流動性が変化すること、ライフに伴う選択現像により粒度分布がずれていくこと、現像し難いトナーの比率が徐々に増加していくこと等が考えられる。
【0008】
そこで、外添剤を改良したトナーとして、例えば、シランカップリング剤又はシリコーンオイルで処理がされたシリカを外添し、特定の平均粒径と真密度に関する関係式を満たすようにしたトナー(特許文献3)、特定の平均粒径や形状のチタニアとシリカを外添したトナー(特許文献4)、特定の平均粒径のチタニアとシリカとアルミナを外添したトナー(特許文献5)等、外添剤としてシリカを使用したトナーが知られている。
【0009】
しかしながら、これらのトナーでは、低い温度で定着可能とする省電力化と保管環境耐性との両立の要求、更には画像形成装置全体の寿命との高次元での両立を図ることは未だ困難とされていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
米国特許第9417538号明細書
国際公開第2010/035683号(特許第5263296号公報)
特開2005-173065号公報
特開2009-015250号公報
特開2011-059693号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)
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